淡く光る
河原にはいろいろなものが漂着する。
中には見たくないゴミなどもありますが
こどもには宝の山に見えるのです。
そんな中でありきたりな野球のビニールボールを見つけた。変わった色だったのだ。
透明のような、緑色のような。
きれいだったので持ち帰った。
さっときれいにして我が物に。
ただのボールなのでそんなに執着もないが
そのボールは暗くなった時本領を発揮した。
部屋を暗くすると淡く緑色に光るのだ。
当時はこういうものを夜光といっていた。
こどもの時分はなかなか手に入らない夜光。
暗闇でボーッと光る緑色のそのボールが
しばらく好きだったな。
それでは、また。