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THE AMBIENCE OF SPORTS vol.26
スキークロスはフリースタイルスキー種目のひとつで、複数の選手が同時にスタートしてゴールを争う競技だ。
コースはゲレンデに作らるから、カメラマンもリフトで登ってからフォトポジションまで降りていく。スキー取材に慣れている人は板を履いて華麗に滑り降りていき、慣れていない者は汗だくになりながら歩いて移動する。
スキーのコースだから結構な勾配があるわけで、スキーどころか雪にも慣れていない都会の取材者の中には機材ごと滑落しちゃう人もいる。だから、アイゼンは必着です。
フォトポジションに着いたら風の音を楽しみにながらスタートを待つ。遠くの方でかすかにスタートの合図が聞こえる。またしばらく風の音を楽しむ。やがて雪を削る音が聞こえてくる。ファインダーを覗く。ゲレンデに描かれた目印の線に狙いを定めて構える。
「ピョーン。ピョーン。ピョーン」
ぴょん吉ではなく、レーサーが次々と飛び出してきて、一瞬で目の前を通り過ぎていく。黒い三連星っぽい絵をひたすら狙う。
写真は簡単そうに見えるけれど、バランス良くキレイにハマることは少ない。どの辺りから選手が飛び出すのか見えにくいときもある。難易度が高いところの方がカッコいい絵が撮れるからなおさら悩ましい。
2007年@猪苗代/ワールドカップ
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