#125 コロナ禍を経済学で検証する
アステイオン 101特集
「コロナ禍を経済学で検証する」
とても勉強になった。
経済学の雑誌ではあるが、ぜひ医療者にも読んでいただきたい内容だ。
大竹文雄先生の記事は以下でも一部読めるので、ぜひ御一読ください。
WEBアステイオン
「感染症対策における日本の経済学(者)」
大竹先生の冷静なご意見を読むと、いかに医療関係者の考えが稚拙かが恥ずかしくなる。
そして、以下のコメントは本当に貴重な教訓だと思う。
“研究者のインセンティブは、基本的には学術研究の推進である。そのため、社会貢献としての政策研究を推進する際には、それを促進するような制度や環境を特別に作る必要がある。”
また、伊藤由希子先生「医療における有事対応」は、目から鱗だ。
伊藤先生の怒りにも似た訴えと、冷静な振り返りは秀逸である。
“患者を受け入れることが前提で多額の補助金を得ている発熱外来を非公表にしたい、というのは、身勝手が過ぎる。”
“空床を確保すれば補助金という制度では、リスクを取って治療に当たった真の医療者が報われない。正直者が馬鹿を見るような制度設計は繰り返してはならない。”
こうした、コロナ災害の振り返りが多方面から真剣に行われることを切に期待する。