見出し画像

#124 インフルコロナ陰性

「インフルコロナは陰性でした」

非常によく聞くようになったこのフレーズ。

これを聞く度に、イラっとしてしまう。

医師が問診をする前から、こう発言をされる方がとても多い。

患者さんとしては、親切心として、ドクターに聞かれる前から先に発言している方もいるだろう。

もしくは、そんなこと何も考えずに、インフルとコロナが心配だったけど、まずはそれは違ったんで安心しました、的な感じで発言しているのかもしれない。

でもせめて、インフルエンザは検査しましたか?という問診に対して、陰性でした。とならないものか。

そしてもっとイラっとしてしまうのが、医療者によるその発言だ。

プレゼンテーションの中で、「インフルコロナは陰性」

紹介状の中で、「インフルコロナは陰性」

医療スタッフ内の会話で、「インフルコロナは陰性」

インフルは内服があるからまだしも、コロナ陰性は明らかに余計。

コロナウイルスって、土着コロナ含めると、たくさんあるということを知っているのだろうか? コロナっていうのは、COVID-19のことですか?と敢えて聞きたいくらいだ。

他にもウイルスなんてたくさんある。でも、患者さんの方から、「マイコ陰性でした」「RSは陰性だったんです」とはあまりならないですよね。

以前だったら、「インフル陰性」までだった。それを、COVID-19をインフルのようにしたてあげ、あたかも2大ウイルスのように「インフルコロナ」と並列で扱うようにした、さまざまな圧力に対する嫌悪感を感じてしまう。

「インフルコロナ陰性」の言葉が出来上がってしまった世の中に、いら立ちを覚えるのだ。