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#37 (補足)コロナの致死率を推定してみる

(2021.03.04時点)

これまでの投稿で自分が示してきた、コロナの致死率の計算はやや不確かであったため、再度できる範囲で正確に計算をしてみることにする。

これまでの発表をもとに、そのまま計算するとこうなる。

https://news.google.com/covid19/map?hl=ja&gl=JP&ceid=JP:ja

(世界)

死亡者:255万人
PCR陽性者:1億1500万人

致死率:2.2%

(日本)

死亡者:8000人
PCR陽性者:44万人

致死率:1.8%

はたして、これらを鵜吞みにしてよいのだろうか。

以下、日本のデータのみについて言及する。
その際に、少なくとも、いくつかの点を考慮して、データを考える必要がある。

* 死亡者の8000人のうち、本当にコロナが原因で死亡したかは、かなり不確かである。
 :要は、癌の末期でなくなっても、突然死であっても、交通事故死であっても、もし最後にPCR検査を行い陽性だった場合は、「コロナ死」としてカウントされてしまう。つまりは、大きく見積もられてしまっている数である。(分子が小さくなるので、致死率は下がる。)

* PCR陽性者=感染者 ではないので、分母が、感染者ではない。
 :つまり、一般的な致死率は、症状が出て診断確定をした感染者が分母だがそうではないので、他疾患との比較には適さないのだ。

* 無症候のため検査を行っていないという、PCR陽性者は、さらに多数いるはずである。
 :上記の通り、無症候PCR陽性者を明らかにする必要があるのかという議論はあるのだが、もし無症候PCR陽性者をすべて追って致死率を算出するとすれば、もっとたくさんの人数がいるはずある。(分母が大きくなるので、致死率は下がる。)

この条件のもとに、計算をしてみる。

東京都世田谷区で行っているPCR検査(社会的検査)では、介護事業所等を対象に無症候者にPCR検査を行っている。

https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/fukushi/003/005/006/31211/d00190248.html

2020年10月から2021年2月の5か月間に、13300人を検査し、陽性者は100人だった。つまり、0.75%である。

介護事業者が対象であるが、大規模データであると考え、人口の0.75%が陽性者になると仮定する。日本の人口は1億3000万人とする。
→ すると、1億3000万人×0.0075 = 98万人 となる。

死者数は、これ以上増えることはほとんどないと考えるので、そのまま計算をする。

→ ( 8000人 / 98万人 )×100 = 0.8% となる。

正確な数字を出すことは難しい。

しかし、少なくとも、SARSやMERSとは大きく異なるということがわかるはずだ。https://note.com/tsutomushioda/n/nae081860b313

流行下の東京のデータで分母を算出しているので、分母が大きく見積もられている可能性はある。逆に、分子は上記の通りさらに小さくなるだろう。これらのバランスで致死率が算出されるため難しいのだが、現時点で自分なりにできる計算をした。

自分が思うのは、少なくとも現在のように氷山の一角だけをみて論ずるよりは、もう少し氷山の下を見たうえで、議論しようと思うのだ。

以上、これまでの note 投稿の補足をさせていただいた。参考になれば幸いである。

https://note.com/tsutomushioda