2019年 夏の100冊
毎年恒例の夏の100冊。
今年の冊子をもらってきたので各文庫のおすすめを紹介する。
角川文庫
「おそろし 三島屋変調百物語事始」宮部みゆき
「三鬼 三島屋変調百物語四之続」宮部みゆき
宮部みゆきさんのライフワーク、三島屋変調百物語シリーズから二冊がラインナップ。少女おちかが聞き集める怪談。ゾッとする話はもちろんしんみりする話もあり特撮怪獣もの(?)ありでバリエーション豊富。
「涼宮ハルヒの憂鬱」谷川流
のいぢさんの絵がないハルヒなんて!という気持ちはよくわかる。私も普通はスニーカー文庫版を勧める。ただ角川文庫版で見逃せないのが、「解説 筒井康隆」ということ。「時をかける少女朝比奈みくる」とか言い出すし、ハルヒを読んで書いた「ビアンカ・オーバースタディ」の話は一見の価値あり。
集英社文庫
白状するとほとんど読んでなかった。
「怪談」小池真理子
いきなり始まって唐突に終わるので読む人を選ぶ。理屈ではないゾッとするその瞬間を楽しんでほしい。
新潮文庫
「月の影 影の海」小野不由美
「精霊の守り人」上橋菜穂子
和製ファンタジーの金字塔の二冊。前作の刊行から久しいが、驚くことに両シリーズともに新刊がでる。まさに今、読むべき。未読の人は書店に走ってほしい。