大人こそおすすめ!「絵本」の力
こんにちは!大阪北区、阪急大阪梅田駅から徒歩7分のところにある本屋、TSUTAYA BOOKSTORE 梅田MeRISEです!今日も朝8時から夜9時半まで元気に営業中!スターバックスコーヒーが併設された店内ではみなさん思い思いに過ごされています。カフェ席106席と魅力的な商品たちをご用意して、皆様のご来店をお待ちしております!
大人にこそ読んで欲しい絵本
朝晩の涼しさや晴れていても少し乾いた空気感、夕方に聞こえるひぐらしや夜のすずむしの声など、今年も暑すぎた夏の終わりをようやく五感でも感じられるようになってきましたね。ファッションや食べ物など、季節に敏感な方はそろそろ本格的に秋のお楽しみを始めておられることでしょう。
さて、秋といえば「読書の秋」、気合いいれて読むぞー!というものもいいですが、今年はその中に”絵本”をセレクトしてみてはいかがでしょうか。
TSUTAYA BOOKSTORE 梅田MeRISEでは、少し前から売場2階にて絵本を展開しております。ビジネス街に絵本、一見すると少し違和感を感じるかもしれませんが、仕事や家事、毎日忙しい大人にこそ絵本を読んで欲しい、そんな思いからいくつかのテーマを設定、そのテーマにあったおすすめタイトルを展示しています。
絵本の効果
想像力や発想力を育むとして、親御さんから絶大な信頼感がある絵本ですが、絵本を専門に取り扱う出版社さんや絵本だけをセレクトして販売している本屋さんなどいわゆる”絵本屋”と呼ばれる方々も、実は大人が読むことで得られる効果もある、と絵本をおすすめしています。
もちろん大人が読んでも想像力や発想力にはなると思いますが、なんといっても一番の効果は、リラックス効果でしょう。絵本を読むことでネガティブな感情が低下し、心身ともにリラックスすることで安眠を促すという論文まであるといいます。
また、短文だからこそ一つ一つの言葉がシンプルで本質をついている。社会に出ていろんな経験をした今だからこそ、小さいときに見た同じ文章が違った意味に捉えられる。そんな新鮮な体験にも繋がるかもしれません。
それでは早速梅田ミライズ特選、絵本コーナーをいくつかご紹介していきましょう!
テーマその1「人間と動物との絆」
言葉をもたない動物と言葉を話す人間。でもだからこそ築ける絆というものが確実にあります。そんな動物との絆をあえて短い言葉と優しい絵で紡ぐ絵本は、心を温かくし、かつ違う種や同じ人間でも大切な誰かを慈しむことの尊さに気づかせてくれるのではないでしょうか。
菊田まりこさん作「いつでも会える/GAKKEN」は、突然飼い主をなくした犬のシロちゃんがその悲しみを乗り越えるさまを淡々と描いた作品です。この絵本を読んだあと、あなたの大切な誰かを、そしてそんな大切な誰かがいる何気ない日常が、このうえなく愛おしく思えるようになる名作です。
テーマその2「いろいろな家族のカタチ」
多様性の時代。性や年代、国籍などだけでなく、外から見れば同じように見えても物事の捉え方や価値観は人それぞれ違います。”違和感”という言葉どおり、自分と違うことに生物はいいようのない不安を感じるものですが、不安の根本は知らないことから来るのではないかとも感じます。違いを正しく知ることで、少し不安は和らぎ、さらに違いを知ることでもっと深いところで相手を受け入れる、広い心を育むことができるかもしれません。
集合体の最小単位、我々にとって最も身近である”家族”という存在から多様性について知るきっかけに、とタイトル選定しました。
ご紹介するタイトルは、イギリスの作家メル・エリオットさん作/三辺律子さん訳「マチルダとふたりのパパ/岩崎書店」。登場人物はパールとマチルダの仲良しふたり。マチルダのパパはふたりいるということに興味をもったパールが、マチルダの暮らしを知ることでどう感じ、違いを受け入れていくのか。子どもらしいとても無邪気で素直な表現が、逆に大人の心にすっとしみ込んでいくような不思議な作品です。顔が出てくるのはこのパールとマチルダの二人だけで、パパたちは足元のみ、余計なものが一切ないところがさらに想像力をかきたてられます。
テーマその3「絵本でちょっぴりミステリー気分」
さて、少し社会性が強いテーマが続きましたが、そもそも絵本はその軽いタッチが一番の魅力です。一般的にミステリー作品というと事件が起きて、登場人物の背景を知り、さらに謎が深まり、真犯人を想像しながら、、、という長い心の遷移が続くわけですが、少ないページ数の絵本の中でもそれが立派に表現できている素晴らしい作品がたくさんあるんですよ。絵本でちょっとだけミステリー気分、味わってみてはいかがですか。
講談社出版文化賞絵本賞など、数多くの賞を受賞している人気の絵本作家、宮西達也さん作「シニガミさん/えほんの杜」。どストレートなネーミングで、子どもは病みつきになること間違いなし。ですが、読み進めていくと、大人にもグッとくる、とても深イイ内容なのです。
唯一平等に誰も知ることができない”自分が死ぬ日”。それを知ることができるただひとりのシニガミさんをキーパーソンに物語は進んでいきます。
病気のコブタを森で見つけた腹ペコオオカミ。元気になってから食べようと自宅で看病を始めたオオカミですが、そのそばにシニガミさんの姿が・・・。果たしてシニガミさんはどうしてそこにいたのでしょうか。シニガミさんに出会ったオオカミは最終的にどう決断をするのでしょうか。
この作品、なんといっても、絵がイイ!(笑)コミカルなタッチでシリアスすぎないので、”死”という重いお題を扱っているにも関わらず、思わずクスっと笑ってしまう場面も多数あり。なのに最後はほろっと来てしまい、不思議なほど温かい感情に包まれます。
プレゼントにもおすすめ
今日ご紹介したのはほんの少し。その他にも「秋を感じる絵本」や「絵を堪能するアート絵本」など、季節感や独自の切り口でテーマとそれにふさわしいと思うタイトルをたくさんご用意しております。絵本のコーナーは不定期更新しておりますので、続きはTSUTAYA BOOKSTORE 梅田MeRISEで、あなたのお気に入りの一冊をぜひ見つけてくださいね。
お気に入りを見つけたら、ご自分のためだけではなく、あなたの大切な誰かにも、ちょっとしたプレゼントとしてお渡ししてみるのもいいのではないでしょうか。梅田ミライズではギフト包装もご用意しておりますので、ご希望の方はぜひスタッフまでお声がけくださいませ。
ご購入の方には、その絵本の印象的な一節をピックアップした特性メッセージカードつき。裏面には絵本の思いを、表面にはあなたの思いをしたためてプレゼントすれば、きっと心のこもった素敵な贈り物になりますよ。
メッセージカード見本は売場にも展示されています。このメッセージからインスピレーションで絵本を選んでみるなど、絵本の楽しみ方は無限大です。
大人が読みたい絵本コーナーは、TSUTAYA BOOKSTORE 梅田MeRISE売場2階で絶賛展開中です。スタッフ一同、みなさまのご来店をお待ちしております!
※掲載の文章・写真はTSUTAYA BOOKSTORE 梅田MeRISEが許可を得て掲載しております。無断転載はお控えください。