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こころのふしぎ探検隊 第8回「発達ってなに?」
はじめに:発達ってなに?
みなさん、こんにちは!今回は「発達」について探検してみましょう。
発達とは、私たちが生まれてから成長していく中で、心や体、考え方が変わっていくことです。赤ちゃんが笑うようになったり、幼稚園児が言葉を覚えたり、小学生が友だちと遊びながらルールを学んだりするのも発達の一部です。
それでは、心理学の視点から発達のしくみを見ていきましょう!
1. ピアジェの発達段階説
ピアジェという心理学者は、人の考え方が成長とともにどのように変わるのかを研究しました。彼は発達を4つの段階に分けています。
感覚運動期(0~2歳)
赤ちゃんは物を触ったり舐めたりして世界を理解します。
例:ガラガラを振ると音が出る!前操作期(2~7歳)
子どもは言葉を使えるようになりますが、まだ論理的な考え方は難しいです。
例:おもちゃを他の子に取られると「全部自分の!」と言う。具体的操作期(7~11歳)
物事を論理的に考え始めます。
例:水の量を比べるとき、コップの形が違っても同じ量だと理解できる。形式的操作期(11歳以上)
抽象的な考え方ができるようになります。
例:未来のことを想像したり、「もしも~だったら」と考えられる。
2. 乳児期の社会性とコミュニケーション
赤ちゃんは、生まれたばかりでも周りの人と関わろうとします。
例1: 笑顔のコミュニケーション
赤ちゃんが笑うと、お母さんやお父さんも笑顔になります。これが「社会性」の始まりです。
例2: 泣くことで伝える
お腹が空いたり、おむつが汚れたりすると泣きます。泣くことで「助けて!」と伝えています。
3. 愛着(アタッチメント)の発達
**愛着(アタッチメント)**とは、赤ちゃんと親の間にできる特別な絆のことです。この愛着があると、子どもは安心して成長できます。
例1: 親のそばで安心する
知らない場所では泣いてしまうけれど、親の顔を見ると安心して笑顔になる。
例2: 離れても信じられる
「ママは戻ってくる」と信じられると、少しの間離れても泣かずに待つことができます。
4. 幼児期における言葉の発達
幼児期は言葉を覚える大切な時期です。
例1: 名前を覚える
「これはリンゴ」「あれはバナナ」と、物の名前をどんどん覚えていきます。
例2: 簡単な文章を話す
「ママ、これちょうだい」など、短い文章で気持ちを伝えられるようになります。
5. 心に対する意識と理解の発達
子どもは成長するにつれて、自分や他人の「心」について理解を深めていきます。
例1: 自分の気持ちに気づく
「今日は楽しい!」や「悲しい…」と、自分の気持ちを言葉にできるようになります。
例2: 他人の気持ちを考える
「友だちが泣いてる。何か嫌なことがあったのかな?」と感じられるようになります。
6. 心の理論と心の理解の発達
心の理論とは、「自分と他人は別の考えや気持ちを持っている」ということを理解する力です。
例1: 隠されたお菓子の実験
友だちがお菓子が隠された場所を知らないことを理解すると、「友だちは違うことを考えているんだ」とわかるようになります。
例2: サプライズを計画する
「友だちがびっくりするかな?」と考えながらサプライズを準備するのも、心の理論が発達している証拠です。
7. メタ認知、実行機能の発達
メタ認知とは、「自分がどう考えているのか」を考える力のことです。
例1: 勉強の計画を立てる
「今日は漢字を3つ覚えよう」と、自分で計画を立てることができる。
実行機能は、計画を実行する力です。
例2: 宿題を終わらせる
「宿題を先にやってから遊ぶ」と決めて、ちゃんと守ることができるのは実行機能のおかげです。
おわりに:発達を楽しもう
今回は「発達」について学びました。私たちは、成長の過程でいろいろな力を身につけていきます。それは、大人になってからも続く大切なプロセスです。
次回は、「知能ってなんだろう」です!次回も楽しみにしていてくださいね!