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こころのふしぎ探検隊 第7回「人はなぜ行動するのか」

はじめに:動機付けと感情のふしぎ



みなさん、こんにちは!今回は「動機付け」と「感情」について探検してみましょう。
動機付けとは、私たちが何かをやろうとするエネルギーのことです。そして感情は、その時々の気持ちを表します。これらは日常生活でとても大切なものです。
たとえば、好きな遊びをするときのワクワク感や、頑張った後の満足感。さぁ、一緒に探ってみましょう!

1. 動機付けとは?


動機付けとは、「なぜそれをするのか」という理由やエネルギーのことです。
例1: 遊びたい!
宿題を早く終わらせたら遊べる、という動機付けがあると、宿題を頑張れます。
例2: ごほうびをもらう
「テストで100点を取ったら好きなおもちゃがもらえる」と聞くと、勉強に力が入ります。

2. 一時的動機付け


一時的動機付けとは、すぐに満たされる欲求から生まれる動機付けです。たとえば、食べ物や水、休息などが関係します。
例1: お腹が空いたら食べたい
お昼の時間になると「早く給食を食べたい!」と思うのは一時的動機付けです。
例2: 疲れたら休みたい
運動会の後、「休憩したい」と感じるのも一時的動機付けの一例です。

3. 二次的動機付け


二次的動機付けは、社会的な欲求や経験によって生まれるものです。お金や評価、友情などがこれに当たります。
例1: お小遣いをもらう
家のお手伝いをするとお小遣いがもらえる、というのが二次的動機付けです。
例2: 友だちに褒められたい
頑張った絵を友だちに見せて「すごいね!」と言われると、もっと描きたくなります。

4. その他の動機付け


動機付けには他にもいろいろな種類があります。
例1: 好奇心
「これ何だろう?」と新しいことに興味を持つのは好奇心が動機になっています。
例2: 挑戦
「もっと速く走りたい!」という気持ちは、挑戦する心が動機付けになっています。

5. 感情の基礎(3つの側面)


感情には、3つの重要な側面があります。

  1. 主観的体験: 自分が感じる気持ち。

  2. 生理的反応: 体の変化(心拍数や汗など)。

  3. 行動的表現: 笑顔や涙などの外見的な表現。

例: 楽しいとき
友だちと遊んで楽しいと感じる(主観的体験)。心がウキウキする(生理的反応)。笑顔になる(行動的表現)。

6. 感情の機能・役割


感情は、私たちが適切に行動するためのサインの役割を果たします。
例1: 怒り
怒りを感じると、「これを変えなければ」と行動を起こすきっかけになります。
例2: 悲しみ
悲しいときは、周りの人に助けを求めるサインになることがあります。

7. 感情の生理学的基盤


感情には、脳や体の反応が関わっています。特に脳の「扁桃体(へんとうたい)」が重要な役割を果たします。
例: 恐怖を感じたとき
犬に突然吠えられると、心臓がドキドキして逃げたくなるのは、扁桃体が働いているからです。

8. 感情の理論


感情にはいくつかの理論があります。

  • ジェームズ・ランゲ説: 「体が反応してから感情が生まれる」という考え方。

  • キャノン・バード説: 「体の反応と感情は同時に起こる」という考え方。

例: 驚いたとき
おばけ屋敷で「ワッ!」と驚いた瞬間、心拍数も上がるし、同時に怖いと感じます。

9. 二要因説と評価理論


二要因説では、体の反応とその解釈が感情を生むと考えます。
例: 運動後のドキドキ
運動で心臓がドキドキしているとき、好きな人に会うと「これって恋?」と感じることがあります。
評価理論では、状況をどう解釈するかが感情に影響を与えます。
例: プレゼント
「サプライズプレゼントをもらった!」と感じると嬉しい感情が生まれます。

10. 基本感情説と次元説


基本感情説では、喜び、怒り、悲しみなどの基本的な感情があると考えます。
例: 楽しいとき
運動会で優勝すると「嬉しい!」と感じる。
次元説では、感情が「楽しい」「つまらない」といった軸で表されます。

11. 感情表出と表示規則


感情表出は、感情を表に出すことです。一方で、表示規則は、感情をどう表すべきかという文化や状況のルールを指します。
例: 笑顔
楽しいときに笑うのは感情表出です。でも、悲しいときでも「元気そうに見せよう」と笑うのは表示規則に従っています。

おわりに:感情と動機付けをもっと知ろう


今回は「動機付け」と「感情」について学びました。これらを理解すると、自分の気持ちや行動をより深く知ることができます。
次回は「発達」です。楽しみにしていてくださいね!


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