講演を聞き終えたあと、わたしはまだ穏やかな興奮に包まれていました。ふと、エスカレーターで降りていく先生の後ろ姿が目に映り、気がつくとわたしはその背中を追いかけていました。陽脚をうけて、オレンジ色に染まるロビーでは、柔らかなざわめきが揺らぎ、華やかなコーヒーの香りがただよっています。 目の前を通り過ぎていく先生たちの会話はどこか爽やかで、わたしには一歩遠い世界のように感じられました。さりげなく談笑する姿や、穏やかな微笑み。その空間の中で自分がどう振る舞えばいいのか迷うばかりで
蔦原 まひとです。 このたび、大学院の博士後期課程に合格しました。 医師ではない私が、どのように受験し合格に至ったのか。この記事ではこれまでのキャリアの影響や学びを含め、そのプロセスをお伝えします。 ✅在職と在学は両立できるのか ✅どのように受験のタイミングを調整するとよいのか ✅いつ、研究室に挨拶に行くと良いのか ✅どのような構成で、志望動機書を書くと良いのか ✅試験では、何を問われるのか 私自身、進学を希望しながらもライフイベントが重なる中で、どのように門を叩けばよ
新卒入社から6年が経過した頃、私は東証プライム市場上場企業を退職し、スタートアップの世界に飛び込みました。 この挑戦が私のキャリアにどのような影響を与えたのか、今後のキャリアを検討されている方々の参考になれば幸いです。 スタートアップへの転職当時、私が飛び込んだスタートアップは売上もなく、プロダクトもまだ世に出ていませんでした。それでも、自分の可能性に賭け、この挑戦が今後の糧になると信じていました。 年収が100万円下がる現実を前に、「高く跳ぶために膝を曲げる」と自分に