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非デザイナーのための、名刺でブランディングする方法

名刺、使ってますか?
名刺は、人と「初めまして」するときの儀礼的なコミュニケーションツールとしてだけでなく、ブランディングツールとしても活用できます。
SNSや共感マーケティングが広まって、企業や個人のブランディングが大切になってきましたよね。
印象的な名刺は、たいしたお金をかけずに企業や個人の価値を見える化できるツールだといえます。
この記事では、2031年に創業100年を迎える東京新富町の紙製品メーカー・山櫻が、ブランディングにも役立つ非デザイナーのための、印象的な名刺を作るコツをわかりやすくお伝えします。


名刺がブランディングツールになる理由

名刺には従来のコミュニケーションツールとしての役割のほかに、ブランディングツールとしての役割をもたせることができます。
まずは、それぞれの役割を整理します。

コミュニケーションツールとしての名刺

名刺の基本的な役割は、自分が何者かを伝えるためのものです。
初対面の相手に対して、自分の基本情報を簡潔に伝えることで、スムーズなコミュニケーションの橋渡しをします。

ブランディングツールとしての名刺

名刺のもうひとつの役割は、ブランディングです。ブランディングとは個人や企業の価値を確立するための施策。その個人や企業ならではの価値や強みを伝えることで、オンリーワンの存在感を演出することができます。
ブランディングが確立していれば価格競争で神経をすり減らすことなく、仮にライバルより単価が高くても選ばれることがあります。
ブランディングを本格的に推し進めるには時間も予算もかかります。
一方、名刺は、手軽な予算でできるブランディングツールとして使えます。

最近では、就活用の名刺を作る大学生も増えています。これは、厳しい就職戦線を勝ち抜くためのセルフブランディングのひとつといえるでしょう。
「名刺は自分の顔」と位置づけて、ブランディングできる名刺を作りませんか?

ブランディングできる名刺デザインのポイント

ここからは、ブランディングできる名刺デザインのポイントについて解説します。

情報を整理する

名刺には、名前、肩書、住所など、複数の異なる情報が含まれます。大前提として、これらの情報を整理し、視覚的にわかりやすいレイアウトにすることが大切です。
情報は、右揃えや左揃え、あるいはセンター揃えに統一しましょう。
あなたが、その名刺でいちばん伝えたいことはなんですか?
伝えたいことは大きい文字、そのほかは小さく配置することで、情報の優先順位を視覚的に伝えます。
たとえば、名前は16pt、会社名は11pt、肩書きは9pt、連絡先は8ptなど、大きさを変えることで、情報の重要度を際立たせることができるんです。

フォント(書体)を決める

フォント(書体)は、名刺の印象を大きく左右します。フォントは、その種類によって異なる印象を与えます。ブランディングにも関わる要素ですので、個人/企業のイメージにあったフォント選びが大切です。
1枚の名刺に使うフォントは、原則1種類です。
1種類のフォントグループのなかで大きさや装飾を変えることで、「統一感がありながらメリハリをつける」ことができます。

代表的なフォントには、次のようなものがあります。

明朝体:漢字の止め、跳ねなどが表現された繊細。新聞・雑誌のイメージ
ゴシック体:文字の太さが均等で読みやすい。Webのイメージ
楷書体:手書き風、和風
ポップ体:丸文字風、装飾的なかわいい印象
Helvetica(ヘルベチカ)(欧文):落ち着いた印象
Garamond(ガラモン)(欧文):優雅な印象

肩書/キャッチコピーを入れる

いよいよブランディングに関係する部分を考えていきましょう。
特にフリーランス/個人の方は、社名代わりに肩書やキャッチコピーを入れてみるのもアリです。
職種や資格、オリジナルの肩書を考えることで、自分の専門性や個性をアピールすることが可能です。

●職種を売りにする 自分の職種や業種を具体的に記載する
 例:中小企業向けITコンサル、ECサイト構築プログラミング
 ⇒ 得意ジャンルを具体的に書くことがポイント

●資格を売りにする 保有している資格を記載する
 例:一級建築士、管理栄養士、社労福祉士
 ⇒ 保有資格を羅列するより、ブランディング的には絞ったほうが効果的

●オリジナルで売りを伝える 自分の売りをキャッチコピーとして記載する
 例:商店街再生のスペシャリスト、◎◎ランキング◯◯部門でNo.1
  ⇒ 自分の得意ジャンルでの実績「ナンバーワンコピー」は、効果的

一方、まったく反対の考え方として、おしゃれフォントで氏名だけを大きく配する方法もアリです。
自分の名前を売っていきたい場合には、この手法が向いています。

ブランディングできる名刺を作るアイデア3選

ここからは、ブランディングに使える印象的な名刺を作るコツについて解説します。

サイズを変える

日本で一般的に使われている名刺のサイズは、4号と言われます。
そのほかにも、さまざまなサイズのが存在します。

正方形名刺
一般の名刺が、55mm×91mmと縦長なのに対して、60×60mmの正方形をしている名刺です。
シンプルに、名前とメールアドレスだけを記載しても、あるいはQRコードを配するだけでも、さまになります。

このタイプの名刺が実現するブランディング:
「クリエイティブ」「洗練された」「ファッション」

印刷方法を変える

名刺の印刷方法を変えることで、ブランディングを演出できます。

浮き出し印刷(バーコ印刷)
浮き出し印刷は、特殊な樹脂を使用し、熱で印字部を盛り上げる技術です。波打つような独特の質感が生まれ、上品な深みを与えます。

このタイプの名刺が実現するブランディング:
「ハイブランド」、「富裕層」、「希少性」

活版印刷名刺
活版印刷は、凸型の活字を用いてインキを紙に転写する伝統的な印刷方法です。一枚一枚に異なる表情がある活版印刷特有の風合いは、21世紀の現代でも人気があります。

このタイプの名刺が実現するブランディング:
「独自性がある」「レトロモダンな」「温かみのある」「こだわりの」


SNSやQRコードを入れる

名刺にSNSのアカウント情報やQRコードを入れることで、オンラインでのつながりを強化することができます。
とくにQRコードを利用することで、ウェブサイトやポートフォリオへのアクセスを容易にします。さらには、QRコードの使い方によっては顧客管理や分析にも活用できます。

「ブランディングできる名刺デザインのコツ」まとめ

名刺デザインのポイント
①情報を整理する
②フォントを決める
③肩書/キャッチコピーを決める

印象的な名刺を作るコツ
①サイズを変える
②印刷方法を変える
③SNSやQRコードを入れる

名刺は、手軽に使えるブランディングツールです。
非デザイナーであっても基本を押さえることで、誰でも簡単に印象に残る名刺を作成することができますよ。

ハッシュタグをつける。

山櫻のオンラインサービス TSUTAFUでは「ビジネスで使えるちゃんとした名刺がつくれる」をコンセプトに、ブランディングできる名刺を提供しています。
詳しくは、
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