森 由美子

英字新聞記者・編集長を経て、現在は海外情報発信のサポートをしています。時事英語やサイエ…

森 由美子

英字新聞記者・編集長を経て、現在は海外情報発信のサポートをしています。時事英語やサイエンスライティングについて発信したいと考えています。趣味は旅行で、千葉県柏市に在住。週に2、3回の投稿を目指します。英検1級、TOEIC985点。

最近の記事

英字新聞記者が共有したい、「英語のお話」米政権移行編

Chief of Staff (主席補佐官) トランプ次期米大統領(President-elect)は、みずからの陣営で選挙対策本部長を務めたスーザン・ワイルズ氏を主席補佐官に起用すると発表しました。女性が主席補佐官に就任するのは初めのことです。 AP通信社の記事によると、ワイルズ氏は、裏方(behind-the-scenes role)に徹するのを好み、トランプ氏の勝利宣言のあとにマイクを向けられた際も、コメントするのを断っています。 “Susie likes to

    • 元英字新聞記者が共有したい、「英語のお話」米大統領選編

      Victory speech (勝利演説) 米大統領選は、共和党候補のドナルド・トランプ前大統領の当選が確実になりました。事前の「大接戦(neck and neck contest)」になるとの予想を覆して、トランプ氏は11月6日(現地未明)に勝利演説(victory speech)を行なっています。 “This is a magnificent victory for the American people that will allow us to make Amer

      • 元英字新聞記者が共有したい、「英語のお話」米大統領選編

        Blue wall states(ブルーウォール州) 米大統領選挙まであと3日と迫りました。選挙戦の最終盤を迎え、民主党のハリス大統領と共和党のトランプ前大統領の激しい競合いとなっています。 世論調査(poll)は、選挙の結果を占う上で参考にはなりますが、近年は接戦の選挙が多く、その精度は懐疑的(skeptical)に見られています。2016年の選挙でも、事前予想を裏切る形でトランプ氏が勝利しています。 しかし、世論調査は選挙戦のプロセスで重要な要素であることは変わりあ

        • 元英字新聞記者が共有したい、「英語のお話」米大統領選編

          Endorsement (支持表明) 米国の有力紙「ワシントン・ポスト」は10月25日、来月に迫った大統領選で特定の候補を支持(endorsement)しないと発表しました。支持候補を表明しないのは36年ぶりのことだそうです。 以下が同紙の発行人(publisher)が発表した声明(statement)の内容です。 “The Washington Post will not be making an endorsement of a presidential candi

        英字新聞記者が共有したい、「英語のお話」米政権移行編

          元英字新聞記者が共有したい、「英語のお話」宇宙編

          衛星探査機の打ち上げ 米国の航空宇宙局(NASA)は10月14日、木星(Jupiter)の衛星(satellite, moon)の一つ、「エウロパ(Europa)」を調べる探査機を打ち上げました。 CNNは今回の打ち上げについて、次のようにリードで伝えています。 A mission to study one of the solar system’s most promising environments that may be suitable for life has

          元英字新聞記者が共有したい、「英語のお話」宇宙編

          元英字新聞記者が共有したい、「英語のお話」(米大統領選編)

          和訳は意訳がベスト 民主党の大統領候補であるハリス副大統領は10月16日、初めて「トランプ元大統領寄り」のメディア、「Fox News」のインタビュー(https://www.foxnews.com/media/kamala-harris-avoids-questions-about-bidens-mental-decline-joe-biden-not-ballot)に応じました。その中で、ハリス氏は以下のように述べています。 “Let me be very clear

          元英字新聞記者が共有したい、「英語のお話」(米大統領選編)

          元英字新聞記者が共有したい、「英語のお話」ノーベル平和賞受賞

          Nuclear taboo (核のタブー) ノルウェーのノーベル委員会は、2024年度のノーベル平和賞を日本被団協(Nihon Hidankyo)に授与すると発表しました(https://www.nobelprize.org/)。日本全国の被爆者らでつくる草の根組織で、“its efforts to achieve a world free of nuclear weapons (核兵器のない世界に向けた努力)”と“demonstrating through witness

          元英字新聞記者が共有したい、「英語のお話」ノーベル平和賞受賞

          元英字記者が共有したい、「英語のお話」 (米大統領選編)

          October surprise米大統領選まであと1か月。終盤戦の10月に、勝敗を左右しかねない出来事(October surprise:10月のサプライズ)が起こるかどうかに注目が集まっています。 10月3日付のCNNの記事(https://edition.cnn.com/2024/10/03/politics/october-surprises-trump-harris-analysis/index.html)でも、「10月のサプライズ」につながりそうな火種を短く伝えて

          元英字記者が共有したい、「英語のお話」 (米大統領選編)

          元英字新聞記者が共有したい、「英語のお話」(米大統領選編)

          約1ヶ月後に迫った米大統領選。ドナルド・トランプ前大統領(共和党)とカマラ・ハリス副大統領(民主党)が接戦州(swing states)で激しく競い合う構図になっています。 私は、27年間にわたる英字新聞記者としての経験から、米大統領選挙は、英語学習者にとって恰好の学習材料になると考えます。読者の中には「米大統領選の仕組みが複雑で、よくわからない」と敬遠される方もあるかと思います。しかし、選挙戦から様々な内政や世界の課題が浮かび上がり、英語のブラッシュアップだけではなく、時

          元英字新聞記者が共有したい、「英語のお話」(米大統領選編)