【ZINEの解剖】内容解説・後編
ZINEの説明、後編です。
ここからは小型の特集が続きます。
絶対「蔦」感を磨く
フリーペーパーの企画をこちらでも載せました。
蔦を見分ける力=「絶対蔦感」を身に付けるという内容です。
長く観察してると、こういうことも見えてきます。
最近は、オオイタビやテイカカヅラも見分けれるようになりました。
ちなみに、兵庫に行った時、植物で覆われてることで有名な「グリル一平」さんも見に行ったのですが、おそらく這っているのは蔦じゃありませんでした。
Googleレンズ先生は、よく生垣に生えてる植物って言ってました。
確かに、茂みなどに生えている植物みたいな感じで、ナツヅタとキヅタではなかった。
蔦でなくとも、全部モジャモジャに覆われていて迫力がありました。
常緑種だと思うので、一年中緑なのも良いですね。
フィロソフィーの蔓(右上の青いエリア)
蔦まみれ建築を哲学的に見る読み物コーナーです。
Summer/Winterの考察もそうですが、蔦まみれ建築と哲学はとても親和性があると思います。
今回は「何事も永遠は存在しない」という何にでも当てはまりがちなテーマでしたが、そうやって「人生とは…」的なことまで考えさせてくれるのも蔦まみれ建築の面白さです。
他にも思うことがあるので、noteでも続けて書きたいと思います。
ちなみに、筆者のサーク・グレーシャーさんは架空の人物です。
これも書いたのは自分です。
名前はアイビーの品種から作りました。
SAY I BE!(右下の黄色と緑のエリア)
雑誌らしい企画として設けた架空の読者投稿コーナー。
お題は「蔦まみれ建築中毒だと思った出来事」で書きました。
もちろん投稿は募集してませんでしたので、自分の中に人格を増やして書きました。ペンネーム考えるのが楽しかった。
秋山歌謡祭や友近サスペンス劇場のような、虚構をガチで作る面白さみたいなのも極めたいと思う最近です。
(蔦は全然関係ないけど、めちゃくちゃ面白いので良かったら見てみてください)
エンタメニュース FAKEGREEN TIMES(左側の赤いエリア)
蔦まみれにまつわる最新のエンタメニュースを紹介するコーナー。
これも全部存在しません。だから"FAKEGREEN TIMES"。
たまに思いつく「蔦まみれ建築をエンタメ化するなら」を並べてみました。
虚構コーナーなので深いことは考えず楽しんでいただけたら幸いです。
ちなみに「都市の静脈」のツルノ伸さんはここに出てきます。
「都市の静脈」ページは、この個展のタイアップ記事のイメージで作りました。
ここの架空コンテンツも、一見ただふざけてるように見えると思うのですが、蔦まみれ建築(とその周辺)にまつわる多様な性質を映し出しています。
・怪獣ツタラ→人間の脅威にもなりえる
・インテリア雑貨→装飾になる
・「都市の静脈」美術展→蔓の芸術的な造形美
・アニメ「アイビーモンスター」→モンスター型のかわいらしさ
・新書「長生きしたければ蔦を見ろ」→フィールドワークで得られる健康面での効果
それぞれこのような性質を抽出してこれらの虚構エンタメができました。
そう考えると結構真面目な企画だったかもしれない。
以上がZINEの内容になります。
不思議なことに、できたものを読んだら、それぞれの企画にわずかながらも共通点があると思いました。
色々な視点で書いたつもりだけど、結局言いたいことは近いところにあるんですね。
来年4月頃まで展示と販売をしているので、お時間あればぜひ見ていただけたら嬉しいです。