【逆噴射小説大賞2024】セルフライナーノーツ的覚書き
ドーモ。
去年までは意固地になっており、おれが他人であればおれのクソつまらんライナーノーツなんか読まんわと思い、こういうのを書くことをしてこなかったのですが、今年はとことん楽しむことにしたので書きます!!
なんという手のひら返し!
まあいいや、では早速いきます。
まずは一本目。
「毒液の前兆 -portent of venom-」
ハードボイルドかつ残虐なパルプ、あとコズミックホラーみたいのがいいなー、なんか今異様にホラー流行ってるしなーという感じで軽い気持ちで用意したやつです。
で、蓋を開けてみるとネタかぶりはないものの(←現時点で)今年の作品は広義のホラーといったジャンルのものが予想以上に多くてびっくりしています。いや多いよ、ほんと。というわけで珍しく流行に(いつの間にか)乗っていました。
昆虫のおもしろ生態が好きなので昆虫ネタも盛り込みましたが、説明っぽくならないようにするために中身をかなり削りました。
作中に出てくるでっかい蜘蛛を殺さずに麻痺させて巣まで運び、卵を産みつけるタイプのハチはもちろん実在する虫です。エグい。
ダーウィンも慄くレベルでドン引きする生態をもつ昆虫は他にも少なからず存在しており、ネタとして面白そうなものは続きにも盛り込んでいきたいと思いながら書きました。
最後の方で登場する謎の傾城的美女も昆虫モチーフです。人外の存在ということで、人間形態と人外形態を行き来するようなイメージで設定を考えておりました。
ここから人外美女と彼女に捕まってしまったかわいそうな殺し屋がどうなっていくのか!?
ーーで終わっちゃいましたが。後に待つのはハートフル子育て殺伐育児奇譚だろうと思っています。
書けたら続きを書きたいとは思えた感じの一本になりました。
よしなに。
2本目。
ここでいきなりの余談ですが、積読に関する旧Twitterの大喜利みたいのをぼんやりと眺めているときに「積読ホラーはどうかな?」と思ったものの、絶対に被ると思い、やめました。はい。やはり積読ネタの方が他にいらっしゃったのでやめて正解でしたね。でもプラクティスくらいならやるべきだったかも。
で、「シュガーレイズド〜」の話。
これはもう手癖を少し調整しつつも好き勝手に書いたやつです。
記憶が五分間しか持たない前向性健忘の歌姫(?)が窮地を脱しようと足掻く系パルプ。まさしく三文小説にふさわしいどうということのないガンアクション。
リグマロールとは「くだらない長話、冗長な物語」を指す言葉です。
個人的な趣味に走った2本目ですが、ひとつ勝手にやりたかったことを盛り込んでいます。
それは自分の推しをキャラクターに落とし込みつつ、励みになるような話を書きたいという動機からなったものです。
おれは推しをどうしても応援したかったんだよぉ……!
今年の五月に急遽休養に入られ、今も沈黙を守りながらお休み中の歌手の方がいるのですが、その方をモチーフにかっこよいものを書きたい、物語の中で活躍してほしい、みたいな独りよがりの願い事を込めてしたためました。
色々ご事情があるのでしょうが、ゆっくり休んで、いつかまた復活してパワフルに歌ってほしいな。
以上が逆噴射小説大賞2024における儂のライナーノーツとなります。
応募作品がとても多いので、もうどこにもいけなそうな2本ですが、お読みいただければ幸いです。