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ほぼ1週間、夫婦ドライブ旅〜9/5 さいはての海を見た〜
前回までのあらすじはこちら!
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和倉温泉でホッコリ温泉&おでんチャージした我々が翌朝向かうは、能登の「狼煙」。すごいはじっこ。マジさいはて。
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和倉温泉から狼煙に向かう道中、何度となくビックリしたのが海と陸の近さ。普段はよく伊豆に行くのだけど、同じ半島で同じ海沿いでもここまで違うのか、というくらい全然違った。途中までは内海なので海が湖のように穏やかで、この日は台風が近づきそれでも荒れていたほうなのだけど、私たちが認識する「海」のどれにも似ていない佇まいだった。
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延々と続く穏やかな海、ポツポツ現れる小さな町、そこは本当に秘境とも言えるような静寂と美があって、それなりに長い道中なのに景色に飽きることが全く無かった。
で、目的地のさいはてへ到着。
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とにかく静かで、しんとした町。でも、僅かにやっている宿やお店の人たちがとても可愛くて優しい。そしてひたすら海がでかい。日本は島国で、この先は外国、そんなふうに海を感じたのはここが初めてだった。
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ずーっと曇り空だったけど、着いた瞬間に一度晴れて、そのあとまた曇り、夜中に目を覚ましたら目を疑うほどの星空で、おもわず夫と港に飛び出して口をアングリ開けながら星空を見た。
とても寒いのでホットコーヒーを飲みたいけどまだ売ってないし、当然コンビニもない。宿の人も寝静まり、戻る時には自動ドアが空かず、一瞬「凍死するのか?」と頭をよぎった(センサーが鈍っていたので手動でこじ開けた)。
お湯も沸かせないし冷蔵庫もない小さな部屋で、ぬるいカップラーメンを食べたりした。素泊まりを選んだからというのを差し引いても、人里なのにこんなに不自由な宿泊、でも心はどこか天国までいきそうな静かで、あまりに私の知る世界と違いすぎてどこか怖い、そんな夜は他に無かったと思う。
普段生きている場所よりも死に近いところにいると感じた。実際は私たちが住む都会も、なるべく死の匂いを感じずに済むように人間が作りあげただけで、本当はいつだって暮らしと死は隣り合わせで当たり前にそこにあるものなのに、と皮膚感覚で思い出した。
そしてこの場所は東京からすごく遠いから、もしかしたらここに来るのは私と夫の人生で最初で最後なのかもしれない、「昔、能登半島に行ったねえ」と思い出話をするのかもしれない、と思うと、胸がスンとした。
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静かな夜に身を浸した翌日6日、とてつもない落差に眩暈がするほどの北陸の大都会、金沢へ旅立ちます。続く。