見出し画像

自分の価値を自分で決める話

こんばんは、つるうちはなです。なんとレコーディング後に一杯飲んだらぶっ倒れて18時に寝、今起きて、ちいさなトムカーガイのフォーといいちこをやっています。

ここのとこ締切と制作ラッシュ、かつライブもあったので割と走り抜けた感あります。まだ色々あるけど一旦ひと段落。ライブもしばらく無いし、正直少しホッとしています。ふー。

ライブも制作もひとつひとつ当たり前に全身全霊やっていて、それが最高に楽しいけど、同時に疲労に気づかないくらい音楽アドレナリンで普通に躁状態のまま生きてしまうので、こうして意図的に休みを取るのは長く続けるために大事だなーと思います。休んで頭をからっぽにして、またアイデアが出てくる。

で。一息ついた私の次の課題。それは、

「自分の価値を自分で下げない」

こと、でした。

長年抜けきらなかった、「私なぞ」みたいな気持ちに、小さいはなちゃんがいよいよ本気で怒り始めたんですよ。

「あんたさあ、こんだけ生まれつきの能力持ってて人からも長年充分に評価されてんのに、ライブの集客少ないからって自分のことダメな人間だとか思ってんじゃないわよ!ライブハウスには来れなくてもあんたのことめちゃくちゃ好きで応援してる人がいるからここまで仕事になってるし、CDもいまだにちゃんと売れてるんじゃないか。そして自分の価値を自分で決められなければ価値が定まらないのは当たり前だよ!」と。

私は元々非常に偏屈で、好き嫌いも激しく、プライドも大変高いです。なぜなら幼い頃から自分が音楽の神様に愛されてることを知っていて、その神様と3歳ごろから今に至るまでず〜〜〜っと向き合い続けてきた自分に誇りを持っているから。

でもその人格そのまま生きるのは、「横並び」「出る杭は打たれる」「嫉妬、妬みを受けないようにめちゃくちゃ気を付けないと大変なことになる」「謙虚でないと叩かれる」「モノを言う女は嫌われがち」「権力のある男性を立たせないとなかなかコトがうまくいかない」etc…な日本では大変難しいことで、私は香港から帰国した10代以降にあらゆる日本人に精神も肉体も散々叩かれた結果、長年に渡り地の底まで自信を無くしていたんですよ。

日本にはいいとこもたくさんあるけど、根っこにある卑屈さ、自信のなさ、同調圧力はマジで飛び抜けてキッツイ国だと思います。私は純日本人ですが、幼少期に海外を経験したことと、両親がめちゃくちゃパンクな生き方をする人たちだったので、良くも悪くも「日本人の仕草」に全く馴染めませんでした。

それがね、40歳手前になり、「ここらで本気でテメェと向き合わねえとろくな大人にならないぞ」と危機感が芽生えまして、そしたらもう、周りからどう思われようと「自分は既に最高だし、才能にも人間にも恵まれている超ラッキーな人」だと今改めて自身を認める事、が必要になりました。

その結果、ちょっとライブの本数を減らすことにしました。正直楽曲制作周りの売り上げと、ライブの売り上げに差がありすぎてしんどくなりました。ここまで差があるってことはライブやめろってことかなあ、事業的に考えると20年芽が出ないものを続けるのは愚かだよなーとも何度となく思いました。

ライブって、いいライブしてれば客が来るってほどシンプルじゃないです。おいしいお店も、適切な立地、マーケティング、そしてそれをおいしいことを知る人がいなければ来ません。ライブハウスなんて人生で一生来ない人もたくさんいます。私は大衆音楽を作っているつもりなので、おそらく私がずっと届けたいと思っている層の人たちはホールコンサートはあれどライブハウスに来ることはなかなか無いでしょう。私がダンスミュージックが大好きでもクラブに怖くて行けないのと同じくらいに。

でもそこで全てのライブを諦める前にやってみたいことがありました。それは、勇気を出して、「私の価値を私が決める。」ということです。

その一環として、基本的に他所様のイベントにノーギャラで出るのをやめようと思います。「私なんか呼んで頂けるだけでありがたいです、集客ないのにすみません」じゃなく、「集客があろうが無かろうが私のライブには価値があります。それだけのライブをするので、最低これだけの保証をお願いします。」というスタンスに切り替えます。

これを決めた瞬間、何かから解放されました。そして、私がそれを決めるに当たり、ここ数ヶ月出させて頂いた素晴らしいイベントや主催の皆様が、色々な形で「あなたのライブには価値がある」ということを示して下さったことも大きな一歩になりました。

マジで集客ゼロなのに「俺の気が済まないので」とギャラ捻出してくれた素晴らしいミュージシャンの彼や、「今後は気持ちよくギャラ保証します。はなさんのライブには本当に価値があるし、僕ら以外にもそう思ってる人がちゃんといるから、はなさんが自分のライブにギャラ設定することはすごくいいことです。」と背中を押してくれた某ライブハウスの店長様、「はなちゃんは自分の価値を低く見積りすぎて言うてることがたまにほんまにズレてる、おかしい!」と笑い飛ばしながらメッセージをくれた先輩、その他もう、今までにも何度なく「あなた、自己評価低すぎるよ」と愛を持って教えてくれていた人たちがどれだけ、思い返せばどれだけいたことか。集客ゼロに等しい36歳をちゃんと予算かけてメジャーデビューさせてくれた日本コロムビアもその筆頭でしょう。

本当に時間かかってすみません。普通に逃げてました。やっとフラットに、スタートラインに立とうと思います。

そんなわけで、音楽業界自体が非常に苦しい中、あえて自分のギャラをちゃんと決めるという選択をしてみます。だって私、絶対そのギャラ以上のライブするから。そして自分の価値を自分で下げていない私は、今より更にかっこよくなるから。それは私にとっての音楽の未来に、一石を投じることができるって思ってるから。それくらい、今、自分のライブは面白い、だからこそ赤字でやるのはキツいって思っています。その価値を自分で決めることにより、ある意味今までよりもずっと緊張感があって、だからこそやりがいが出るわけです。

思えば10年前に、「音楽制作の仕事はノーギャラではやらない、私はこれで食うから」と決めた瞬間から今の現実=音楽制作がちゃんと仕事になっている状態、が生まれたのでした。私が自分の価値を決めたことから全部はじまった。ライブも、そうします。

なので一時期的にライブの本数はしっかり減ると思います。ライブハウス周りの人達がコロナ禍以降ずーーーっと苦しいの、痛いほどわかっています。そこで無理して呼んでもらわなくても、花とポップスや自主企画は好きなハコでこれからも打つし、外部イベントはこのまま本数少ないままでも全然よくて、なんかのタイミングで私の評価が上がったら勝手に増えると思います。

ただ少なくとももう私は「集客なくて本当にすみません、本当に無価値でごめんなさい」とライブ前にガチの鬱状態になることを自らやめたわけで、これは本当に良い選択だと今は思います。あまりにも毎回毎回苦しくて全てを終わりにしたいというくらい苦しかったので。

これからは、自分の決めた価値と、それに見合ったライブをします!よろしくロックンロール!!

私たちは、もっともっと自分勝手に、自分のために幸せになっていい。誰かのためも、結局自分のためです。ならば、自分のためも、誰かのためになることが往々にしてある、それが人生だと私は思います。少なくとも幸せな人は誰かの足を引っ張ったり、変ないじわるしたりしないからね。私は限界ギリギリまで幸せでいることを自分に約束し、できないときはひっそりと身を潜め、とにかく可能な限りこの世界に対して優しくありたいのです。

なので、もし見知らぬ誰かに叩かれても、私はしぶとくその生き方を体現していきます。

その上で、つるうちはなをライブに誘いたいと言う酔狂な方はこちらまでご相談ください♡

tsuruuchihana@hanatopops.com

これからもよろしくね◎


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?