ジブンゴト化は責任感とスキルの掛け算
割り振られた仕事をジブンゴト化するといった文脈で使われることが多いジブンゴトですが、何をどう考えたらジブンゴト化できたねと言えるのか、私には結構な期間、ナゾの1つでした。
私が悩んだ末にイメージできたジブンゴト化とは、仕事や状況に対する責任感と、問題を解決できるスキルの掛け算で決まるものかなと思っています。
どちらかは強いけどもう片方がないというような、両極端の状況で考えてみます。
例えば一緒にいる家族や友人が急に具合が悪くなってしまった状況では、なんとかしなければという責任感はMAXでも、医療の技術や薬の知識がなければ元気にする術はありません。
逆にある問題解決のスキルを持っていたとしても、自分のコミュニティ外での出来事だった場合には、そもそも知らない、気づけない状況ですから、無関心であればジブンゴト化することはできないことになります。
では「仕事をジブンゴト化する」とはどういうことかを考えてみます。
次の図はジブンゴト化を私の感覚でレベル別に並べてみたものです。
まずは、自分に関係ないと思っている状態は「無関心」と言えます。次に、全体が見えなくて詳細も知らないけれども少しでも関わる必要があるなら、「現状を整理する」必要があります。そして全体が見えた後、もっと良い状態にするには?と考える段階に進むと思います。
ある意味では③と④はセットですが、スキルがあるかどうかで進めることができます。現状を改善したいと思う気持ちと課題を設定するスキルがあれば、次のステップに進むことができます。
「解決策を考える」というのは、どうすれば問題を解決できるのかを明確にすることです。経験や知識を使って、解決までの方法を考え出す必要があります。ただし、自分一人で解決できなくても良く、その場合は誰にどうお願いすればいいかを考えれば良いと思います。
そして、その「問題を解決する方法を実行する」ことになりますが、計画段階では分からなかった問題の解決を含めて実行フェイズに移り、実行するスキルが必要になります。ここでも⑤と同様に自分ひとりで実行できない場合には協力者を含めて考えて良いと思います。
こうしてみていくとジブンゴトを進化させるために、特に③から④、④から⑤、⑤から⑥は計画や実行というスキルが必要になります。そして、そのスキルを向上させるためには責任感が重要だと思うのです。
上の図は、前述した自己認識のレベルをスキルと責任感の2つの要素で表しています。もし責任感が全くない場合、どんなにスキルがあっても「ヒトゴトゾーン」と呼ばれる状態になります。また、逆に責任感があってもスキルがないと、「ムリョク(無力)ゾーン」にいる状態です。
③から④の状態にするには、どのような方法があるでしょうか?
どの要素が不足していて、それを満たすにはどうすればいいのでしょうか?
次の状態に「しようとする」ための動機は、責任感だと思います。
昔から「実績の差は責任感の差」と言われます。ジブンゴト化を一段階進めるためには必要なスキルを習得することが重要です。そしてそれは、責任感を持つことと深く関係していると思います。
そして、足りないスキルを補完するためには、上司や先輩に聞く、本を読む、セミナーで学ぶなど時間やお金がかかりますが、責任感は本人の内面の問題ですので、今この瞬間からでも自分の中で大きくすることができます。
新しい仕事を始めたとき、まず現在の仕事の状況や自分の役割を考えます。そして、ゴールに必要なことを考えて行動します。私は、この自己分析のステップとジブンゴト化の進化は責任感とスキルの組み合わせで達成できると思っています。
では具体的に何をすれば良いのか?については次の機会に書きたいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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