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ヴィンテージ楽器電子化計画「MeloMIDIca」その⑧(基板組立編)
ヴィンテージ鍵盤ハーモニカ「Melodica」をMIDI化するプロジェクト「MeloMIDIca」。JLCPCBに発注した基板が到着したので、今回は基板を組み立てることにしよう。
開封
JLCPCBさんの梱包は、いつも同じ青箱だ。中には、パウチされた基板5枚が、プチプチに包まれて詰められている。基板5枚が重なると相当に堅固なので、これなら象に踏まれでもしない限りは大丈夫ではなかろうか(まあ、象に踏まれて大丈夫な梱包なんて滅多に無さそうだけど)。
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パウチをカッターで切って基板を取り出すと、謎の充実感が湧いてくる。プリント基板って造形物として単純にカッコイイんだよね。これがプリント基板を自作したい!というモティベーションの根幹にあったりする。自分で選んだ「黒」のマスク色もいい感じ。これを俺が設計したなんてなあ。
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念のため、細部もチェック。ルーペ(というか老眼鏡)を使ってじっくり隅から隅まで眺める。基板は欠けてないか。ヒビが入ってないか。穴はちゃんと空いているか。パターンは切れていないか。シルクスクリーン印刷もできているか。
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注文時に入れないように指定することもできたはず。
うん、表も裏も、目視する限りでは問題なさそうだ。
部品を準備
基板がOKなので、取り付ける部品を準備しよう。
部品の種類や個数が多ければ、KiCadで部品表(BOM)を生成して、チェックリストにするところだけど、今回は部品の種類が少ないので、エイヤッと揃えちゃう。
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スイッチは、念のため1個ずつテスターで動作テストをしておく。前にあったんだよね、動作しなくて原因を調べていったら、パーツの内のたった1つが初期不良だったってことが。
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マイコン(Teensy 4.1)やセンサ類は、ブレッドボード上で検証に使ったものをそのまま取り付けるので問題なし。
基板の動作検証
本来なら次は、部品を基板にはんだ付けする工程になるのだけれど、まずははんだ付けではなく、ピンソケットを挟んで取り付けしようかと思う。ちゃんと動作しなかった場合、お高価い部品がムダになってしまうからね(はんだを吸い取って取り外すのは面倒すぎる)。シロウトの設計した基板が、そのまま動くだなんて、それほど楽観的じゃないよ俺は。
というか、基板が格安だし、最低製造単位が5枚だから、1枚ぐらい動作検証用としてムダにしても痛くも痒くもない。
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ブレッドボード上で動作検証をしたときのプログラムを引っ張り出して、同じ動作をすればOKだ。
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スイッチはさすがに数が多すぎるので、端子穴とマイコンが導通しているかをテスターで確認するだけにしておく。
ひと通り確認したところ、基板の設計はまともにできていたようだ。それではあらためて、本番用の基板に部品をはんだ付けしていくとしよう。
はんだ付け&動作確認
まあ、はんだ付けは基本に沿ってやれば、大して難しい作業ではない…けれど、面倒っちゃ面倒だよな(好きだけど)。
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(スイッチは裏面なんで見えないけど)
はんだ付けが全部終わったんで、最後にもう一度、さっきのプログラムで動作確認をして…基板部分は組み立て完了! お疲れ様でした、俺。
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3Dプリントも届いたので…
基板の組み立てをしている最中に、3Dプリント部品が到着したという連絡が入った。なんたるナイスタイミング!
というわけで、次回は鍵盤の組み立てに入る。たぶん今回いちばんのヤマ場。はてさてどうなりますことやら。うまくいくといいなあ。
(次回に続く)