長野県松本市「上土劇場」で演出WS
代表です。
世がクリスマスで華やかなりし頃。
かつて演技講座にみっちり参加し、お仕事の都合で長野に帰られたしのさん。長野に帰ってからも、弦巻楽団の活動だけじゃなく、受講生達それぞれの活動にまで足を運んでくれるようになったしのさん。
そのしのさんの発案で昨年今年と初夏に開催した『演出ワークショップ』を長野県松本市にある「上土劇場」で実施して参りました。
12月23日24日の二日間、合計10時間の集中WSです。
しのさんや上土劇場さんのご尽力で、20名を越す参加者が集まってくれました。お隣の富山県から、遠くは京都からの参加者も(!)。
上土劇場さんの全面協力のもと、照明や音響を実際に動かしながら演出について考え、協議し、試行錯誤しました。
内容としては演出未経験者にも分かりやすく、実践的なポイントを中心に、自分のこれまでの失敗談などを交えて行いました。
時間がもっともっと欲しいと思うくらい、充実した取り組みになりました。
参加者からどういうことが聞きたいか知りたいか、今何について悩んでいるか聞いたところ、次のようなポイントが絞られてきました。
演出として何をするべきか。
演出は何をもって完成となるのか。
出演者やスタッフとどうコミュニケーションを取るべきなのか。
劇場入りしてからどのように時間を使うべきなのか。
演出として、というより座長として、リーダーとしての悩みも多く聞かれました。
もっと細かいものだと、
場当たりって何したらいいの?
音響さんや照明さんにはどう伝えたら良いのか?
なんてものもありました。
そうした悩みが出る理由が、どれも痛いほどよく分かります。
もちろん10時間のWSで回答することはできても、参加者皆さんの血肉にするにはやはり時間や経験が必要です。
今回参加してくれた方には自分より年上の方や、演劇歴の長い方が多く参加してくれました。そうした方がある意味若輩の自分の言葉を聞いてくださる、一緒に汗を流し考えてくれることがとてもありがたかったです。
参加者にはかつて自分の書き下ろし台本(『夢見るようなくちびるに』)を上演してくれた劇団の方も参加してくれていました。
ですが、殆どは自分の舞台を見たことのない方ばかりです。それなのにこれだけの方が集まってくれたのは、しのさんや、「上土劇場」という場所が持つ蓄積と、力に他なりません。感謝です。
二日間、自分にとってもとても収穫あるWSになりました。楽しかった。美しい「鶴の恩返し」と、愉快な「シンデレラ」と、ファンタジックな「浦島太郎」が見れました。
来年以降の演出WSについてや、「演出」という役職をどう伝え広めるか、そこで必要なカリキュラムは、という問題にヒントをたくさんいただきました。
松本はとても素敵な街でした。城下町らしい街並みの中に、新しいカフェやお店が立ち並ぶ歩いていて楽しい街で、絶対にまた来たい、と思いました。
参加してくれた皆さん、本当にありがとうございました。
これからも演劇を楽しんで、松本の街を盛り上げてください!
※演出WS、2024年も開催します。ご要望のある場所ではどこでも開催可能ですので、劇団にご連絡下さい。