金崎宮の宮司さんのお話~金ヶ崎の戦いが今を生きる人に伝えるメッセージ~

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❀·°はじめに❀·°
こんにちは。敦賀びー旅の木原万由子です₍ᐢꙬᐢ₎
今夜は待ちに待った、NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」の放送再開日です。一ファンでもある私、首を長くして待っておりました。(キリン違いですがね)
越前編の最中でストップしていたので、これからどんどん越前で活躍する明智光秀が見られると思うとワクワクします。そして、もう1つのワクワク要素はズバリ敦賀が舞台の「金ヶ崎の戦い」!本作でどう描かれるのかとても気になっております。
そんな私ですが、先日金崎宮の宮司さんにお話を伺い、金ヶ崎の戦いや明智光秀について、そして金崎宮に来られる方に向けての温かいメッセージを頂きました。

❀·°金ヶ崎の戦いで活躍していた?明智光秀❀·°
金ヶ崎の戦いは1570年に起こった、織田信長対朝倉義景の戦いです。そして、織田信長の撤退戦でもあります。その戦いでしんがり(撤退時に敵からの追撃を防ぐ役割をする兵、または軍隊)を務めたのが豊臣秀吉と言われていますが、一説には明智光秀も主導権を持って務めたと言われています。
しかし、あまり記録に残っていないのは、歴史上で「敗者」になってしまったから。武将は子孫を残して自分たちの家の記録を残していくことを大切にしていましたが、明智光秀は天下人となった豊臣秀吉の敵で悪人扱いということもあり、死後も記録をあまり残されませんでした。
ところがどっこい、かつて光秀がいた福知山の民衆が記録した一部の文書には、民を大切にしたエピソードが残されています。民衆が領主に対して好意的な記録を残すのはほとんどないそう。ここから地元の人々に愛された明智光秀という新たな光秀像も生まれてきますね。ドラマの中でも、平民の子供たちにお勉強を教える心優しい人物として描かれています。

❀·°織田信長と明智光秀について❀·°
宮司さんと2人のイメージ、そして本能寺の変が起きた理由についてお聞きしました。
宮司さん「織田信長は突拍子もなく行動し、そして何歩も先を見据えるタイプ。例えるならば、将棋の藤井聡太選手の手のようなイメージ」今では当たり前になった、政教分離や街を商業で活性化していくことを例に出してお話されていました。
「対して、明智光秀は真面目でコツコツタイプ。この2人の価値観のすれ違いが本能寺の変を引き起こしたのではないか」とのこと。確かに、「麒麟がくる」をはじめとする2人が出てくる作品は、対照的な人物として描かれています。正反対の性格の2人がとある目的で協力し合い、そして悲しくすれ違っていくドラマがファンを惹き付けるのだなぁ、とついつい感じてしまいました。そして、本能寺の変が何故起きたのか、は未だに解き明かされていない謎です。この事件は2人の価値観の相違で引き起こされたのか…!?
麒麟がくる、ではどう描かれるのかも楽しみですね。

❀·°金ヶ崎の戦いが伝える『逃げる素晴らしさ』❀·°
宮司さんから、金ヶ崎の戦いからの学びについて、そして今を生きる人々にメッセージをいただきました。

「金ヶ崎の戦いは撤退戦、いわゆる逃げの戦い。でも、逃げたことによって信長も皆も生き残ったし、逃げたあと懸命に踏ん張り続けた結果、次の姉川の戦いで大勝利を収めた。逃げるという言葉に一般的にいいイメージはないけれども、いざと言う時に逃げることは、決して悪いことではないんですよ。
そして、戦いの後の信長のように、逃げている後に、次の策を考えて、がむしゃらに何らかの行動をしたら、いいことがあるかもしれない。金ヶ崎の戦いは逃げることの重要性を私たちに伝えています。」
そして金崎宮について。
「金ヶ崎は憩いの場。信長、秀吉、家康みたいに苦しんで生きている人が一息つける心癒される場であって欲しい。パワーを貯める場所であってほしい。それがビジョンです。」とお話してくださいました。

昨今は、いじめや虐待、誹謗中傷やパワハラなど逃げられなかった故に辛い目に合う悲しいニュースが続いています。そして、根性論や苦労や我慢が美徳とされている負の文化が根付いているため、逃げたことを責め続けている人もいることでしょう。
宮司さんの考え方は、逃げられなくて苦しんでいる人や逃げたことに後ろめたさを感じている人に対して、一筋の光になると感じました。そして、勇気をだして、逃げた先で考え、幸せを掴んでいくやり方も大事だと、お話していて思いました。

恋愛成就や難関突破で金崎宮に訪れるのはもちろん、一息ついてもうひと踏ん張りしたいとき、ゆっくり考えたい時、どうしようもなく辛い時に癒されに訪れるのはいかがでしょうか。きっと名だたる武将の皆さんが励まし、パワーを分けてくださるかもしれませんよ。

❀·°最後に❀·°
宮司さんも「麒麟がくる」に敦賀は絶対に出る!と楽しみにしていらっしゃいました。そして、コロナ禍が収まったとき、金ヶ崎にも「平和の象徴」である麒麟がくることを願いました。
金ヶ崎の宮司さん、長時間のインタビューに付き合って頂いたこと、厚く御礼申し上げます。

以上、木原でした。₍ᐢꙬᐢ₎

住所:敦賀市金ヶ崎町1-4
電話番号:0770-22-0938

アクセス:JR敦賀駅→ぐるっと敦賀周遊バスに乗って18分→金崎宮口下車→徒歩10分


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