都留シビックテックスクール「都留市の暮らしをよくするアイデアについてのアンケート結果」
はじめに
2023年9月から、私たちは毎月1回「都留シビックテックスクール」を開催してまいりました。
このプログラムでは、参加者や高齢者が直面する身近な悩みや課題にフォーカスし、それらをデジタル技術を活用して解決するアイデアを考えてきました。
このプロセスで生まれたアイデアを伝えるために、「どんな体験ができるのか」「どのようなプロダクト/サービスなのか」「ユーザーに提供したい価値は何か」という観点から、各アイデアを寸劇で表現する動画を制作しました。 こちらは市民に向けて公開され、視聴者にはその中から「あったら便利だな」と感じるプロダクトやサービスを2つ選んでもらい、今回ユーザー評価を行いました。
https://www.youtube.com/watch?v=fK1gPvSad7c
今回、山梨県都留市にお住まいの皆さんを中心に287名の方々からアンケートに回答いただき、アイデアの実用性と市民の関心の両方を直接測る、貴重な機会を得ることができました。
ご回答いただいた皆さん、ありがとうございました!
今回は、アンケート結果についてご報告したいと思います。
●アンケート概要
調査手法:Webアンケート(まちマーケット(LINE)、市役所、都留文科大学、LINE広告)
サンプル数:287名
対象者:主に山梨県都留市民
調査実施期間:2024年3月1日(金)〜15日(金)
調査目的:
シビックテックスクールで各チームが導き出したアイデアが、市民にどの程度、またはどのようなニーズがあるのか定量、定性の観点で検証する
●アンケート回答者属性
結果:
女性および20代の回答者の割合が高く、やや偏りが見られる。
都留文科大学でのアンケート実施もあり、10代から20代の回答者は大学生が多いと推測される。
年齢層によっては、統計的に有意な回答者数に達していないことを考慮し、回答結果を検討する必要がある。
●全体評価
結果:
「待ちナビケア」、「まちマーケットアンケート機能市民の声を聞こう」の評価が男女ともに高い。
10代、20代からは「まちマーケットアンケート機能市民の声を聞こう」の評価が高い。
通院ニーズのある30代以降は「待ちナビケア」の評価が高い。
男性のほうが「待ちナビケア」を支持する割合が高い。
一方、70代以上女性は一番評価の高い「待ちナビケア」を支持しない結果となった。
各プロトタイプごとの詳細の評価結果はこちらで公開しておりますので、ぜひご覧ください。
取り組みに対する市民の評価
10代:
市民と市が一緒にアイディアを出すことで、ニーズにあった政策ができそうだと思いました。このような取り組みが全国各地で広がったら、地方も過ごしやすくなりそうですね。
このような市民参加型プロジェクトで市民が主体的により良いまちづくりに参加できることは大切だと考える。
20代:
人々が街づくりに関心を持つきっかけを与えたり、自分たちの街のことを考える点においてとても良い取り組みだと思うので、ぜひ継続してさまざまな取り組みを知らせて欲しいと思いました。
暮らしを便利に豊かにする活動だと思うので、とてもよい取り組みだと感じました。私も参加してみたいと思いました。
どのアイデアも画期的で、実現すればみんな助かると思うし、都留市がもっと活性化すると思う。ぜひ実用化に向けて頑張ってほしい。
短い動画だったので興味が湧き、実際に見てみると伝わりやすく暮らしが快適になるアイデアばかりで見て良かったと思いました。
30代:
いずれのサービスも新しいアプリなどをインストールさせるのはハードルが高く、また使用頻度が低いほど煩雑になるので、LINE提携型のプラットフォームにすると良いと思う。
ぜひ続けてほしい
今まで田舎という理由でいろいろ諦めて来ましたが、こういった取り組みがあるということに希望を持てました。陰ながら応援していますので、頑張ってください!
40代:
あったら良いな!が出来るかも知れないと知れてとても良いなと思いました。早く使えたら良いなと。
ぜひ続けてほしい
新しい事をどんどんと取り入れて素晴らしいと思います。若者の滞在や子育て世帯の住みやすい制度も大切ですが、それと共に年配者にも目を向けていただければと思います。
50代:
取り組みの継続と評価の継続。市民への分かりやすいアウトプット。単年度で終らず長期的に取り組みを継続してほしい
スマホを使えないご老人は、このようなサービスや意見を伝える事も出来ないと思う。スマホが使える人は参加出来るが、参加出来ない人の方が困っている事が多いと思う。そういう方にも目を向けて欲しい。
60代:
今回はじめてこのプロジェクトを知りました。寸劇は素人っぽさ(ごめんなさい)がとてもよかったです。「貸したい人」など登場人物がわかるように胸に用紙をつけたり、キティちゃんのミニチュアを指で動かしたり、ボールペンを指して回したり、それらの工夫に思わず笑ってしまいました。
私達でも何かできそうな気にさせます。インターネットを上手く活用して情報を収集したり、支援したり、またインターネットが活用できない人への対策も考え、対面の交流も大事にして、よりよい地域社会作りの実現に向けて、「大変なこともあるけど、楽しい」と感じながら協働を続けられることが理想です。
70代:
映像で観れて、具体的な感じがわかりました。スクールを継続していただきたい。
都留市がもっと元気になって欲しいです。
今後について
このアンケート調査の結果は、都留シビックテックスクールから得られた貴重な市民の声を都留市役所に共有する予定です。
アンケートで浮かび上がったニーズと期待に基づき、体的な実装計画の策定に取り組んでまいります。
今後の進捗に関してもnoteで掲載してまいります。
ぜひご覧いただけましたら幸いです。