短歌、和歌に接するお話(つづくかも)
こんにちは。
『うただ荘』管理人の つる です。
お世話になります。
昨日よりオープンしました、
短歌アパートと称しました
『うただ荘』。
入居希望いただきまして、
うれしく思っています。
短歌、和歌に親しむ。
ご希望の方の多いと思われまして、
この記事を書かせていただきます。
初心の方も多いと思われますので、
手始めから書いてゆきたいと
思います。
よろしくお願いします。
☆
短歌、和歌は、
五七五七七の詩の型です。
三十一文字(みそひともじ)
とも呼ばれますが、
実際は、音の数で数えます。
拙い歌で恐縮ですが、
私の詠んだ一首を挙げます。
奈良の秋
吹く風浴びる
東大寺
大仏の目の
線の細さよ
読みは、
(ならのあき
ふくかぜあびる
とうだいじ
だいぶつのめの
せんのほそさよ)
声にだしてお読みに
なられると、
音の数で、
五七五七七していると
お分かりいただけるかも
しれません。
短歌は詩ですので、
詠まれた、あるいは
読まれた歌の言葉から
想像を促されたり、
膨らんだりするところも
歌の醍醐味でもあるかと
思われます。
ここで名歌を一首挙げます。
白鳥は
哀しからずや
空の青
海のあをにも
染まずただよふ
若山牧水(わかやまぼくすい)
私なりの大雑把な解釈は、
しらとりは悲しくないだろうか。
(いや、きっとかなしいだろう)
青い空にも青い海にも
染まらない色で漂っている。
といった感じです。
古典の文法に注目しますと、
多くを語ることがありそうですが、
ここでは、
一つだけの観点でもって、
以下に挙げる歌も
見てゆこうという腹です。
参考文献は、
誰でも詠める
短歌超入門
宇佐美昭徳 角川書店
☆
結論からまず、先に述べます。
古来多くの和歌は、
ある種の型のパターンが
あります。
それは、
上の句(五七五)で、
状況などを説明して、
下の句(七七)で、
気持ちを寄せに行っている点を
一つ挙げられるということです。
他の名歌も見てゆきましょう。
街かげの
原にこほれる夜の雪
ふみゆく我の
咳ひびきけり
斎藤茂吉
上の句で状況を説明、
下の句で気持ちを
寄せに行っています。
また、上の句は、
ある意味、状況だけを
述べているので、
下の句では、
いろんな詠み方の
自由にできる点も
利点かと思われます。
このことは、
現代語で短歌を詠む場合にも
使えるテクニックです。
昔の言葉を使ったからと
いって、和歌になるのか、
という疑問に対する、
和歌に対する一つの別の
アプローチになるかと
思われます。
ちょっと難しい説明に
なりましたが、
要は、短歌、和歌の骨組みに
注目することで、
間接的でも、和歌の詠みぶり、
こころの文化に習う気分に
なれる、ということを
申し上げたいのでした。^^;
かくいう私、
改めてこの記事を書かせて
いただくことで、
和歌、短歌の基本的な詠みぶりを
習得できればと
思う次第です。
今回は、古典文法には
触れませんでしたし、
歌の内容、意味につきましても、
深く突っ込んだお話は
しませんでした。
まずは、和歌の骨組み、
スケルトンからアプローチしてみる。
読み辛かったならごめんなさい。
一つでも参考になるところ
あれば幸いです。
現代語で歌を詠まれる場合にも
参考になる、あるいは意義もある
お話をしたかったのでした。
それでは、またです。☆
つる かく🍂
令和4年9月20日(火曜日)夜半(よわ)