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濃厚ココナッツフィッシュカレー
ずっと作りたかったカレーを作る
タイのカレーの中でも断然お気に入りのカレーがあります。
それは、カノムジーン ナムヤーขนมจีนนำยาという、ほぐした魚の身とココナッツミルクのカレーをたっぷりの野菜と発酵米麺のそうめんとでいただく一品。
カノムジーンというのは、いろいろな種類のカレーと必ず発酵米麺のそうめんといただくメニューなのですが、どのカレーもさらっとした水気多めカレースープに具がゴロゴロ入っている印象です。決してお米と一緒に食べない、発酵米麺のそうめんというお腹に軽い炭水化物と一緒に食べるので、マーケットで一皿の場合は値段も安くスナック的存在。その他では、ビュッフェ形式でいろいろなカレーを楽しむレストランもあります。
カノムジーンの中で私のお気に入りのナムヤーという魚のカレーは、ちょっと手間がかかったり、魚の値段も高いので、味はとても美味しいのですが、具の魚が少ないことが多々あります。
「自分で作ったら、魚をたくさん入れて、もっともっと美味しくできるのになぁ…」
とずーっと思っていたんです。
ただ、「難しいよ〜」「手間がかかるよ〜」と言われてきたので、なかなか着手できずにいました。
そして、新鮮な魚を手に入れてゆっくり時間をかけて丁寧に骨を取る作業に集中する時間のある時を狙っていました。
実は先月のこと。
買い物中にあるお皿を見つけました。
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カノムジーンを食べる理想のお皿に出会ってしまったんです。タイの、またはアジアーンな雰囲気たっぷりの昔ながらのステンレス製のお皿。なかなかあるようでなかったデザインで、深さも大きさもたっぷりで素敵なんです。もちろん衝動買いです。もうこれはカノムジーン作らなきゃ!!
そして最近思ったことがすぐに実現してしまう率が高いんです。特にお料理に関して「もっと進め!やれやれ!」と勧められるかのように。。。
その時がとうとうやってきました。
先日の釣り初めで釣った魚の中に、コイ系の魚が1匹おりました。結構な大きさでなかなか肉厚。コイ系やナマズ系の魚は、ティラピアよりも少し臭みがあるけれど油もたっぷりでカレーソースと一緒に食べるのに向いています。
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家に帰って水道水で洗い、捌いてジップロックなの入れて冷凍。
ここまでちゃんと準備をしておくと、残りの作業はとても楽ちん。
至って簡単な調理
実際、自分で作ってみると決して難しい工程ではなかったんです。
おそらく、一般的なタイ料理の工程がサッっと、ざっと、パパッとあっという間にできてしまうものがほとんどなので、それに比べたら”手間がかかる”というだけだと思います。
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すでに茹でられている麺なので、賞味期限は一日。
日本ではそうめん・冷麦がちょうどぴったりです。
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簡単な作り方:
1. 魚の身が硬くならない程度に蒸すか、しっかり湯通ししてから丁寧に骨を取り除きます。カレーペーストと一緒に魚の身をよく混ぜほぐし、ココナッツミルクと一緒に鍋に入れて煮ます。※この1の工程が一番重要です。
カレーペーストは、こちらではナムヤー用のカレーペーストが巷で売られているのでそれを利用しますが、言ってしまえばレッドカレーペーストとイエローカレーペーストを1:1で混ぜた味です。
2.味付けはココナッツシュガーとフィッシュソースのみ。お店で出されているものは、水とココナッツミルクで割ったものと普通の砂糖だと思われますが、自分で作るのはココナッツミルク100%、コクのあるココナッツシュガー(もしくは黒糖)、そして魚の身た〜っぷりにしてみました。
3.お皿にそうめんを用意し、そこにカレーソースをたっぷりかけます。そこにお好きな野菜(パクチー、バジル、小葱、生/茹もやし、茹でたスライス苦瓜、茹でた枝豆、揚げニンニクなど)やゆで卵を添えて食べます。
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もう濃厚極まりない。魚臭さがない、旨味がある美味しいカノムジーンナムヤーが出来ました。
どうやらバンコクや他の地域では、ゆで卵を添えるようですが、北タイではゆで卵はなく、新鮮なハーブ/野菜と蒸し野菜、揚げニンニクを盛って、カレーと麺と野菜を混ぜていただきます。
私のお気に入りは、新鮮なロングビーンズ、パクチー、茹でた苦瓜です。濃厚なカレーにさっぱりとした野菜とちょっとした苦味が本当に合います。
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タイ人はカノムジーンナムヤーを作る際には「どんな魚でもいいよ!」と言います。私は個人的には白身魚がいいかと思うのですが、サーモンやいろいろな魚を混ぜて作るのも美味しそうだなぁと想像します。
やっぱり自分で作ると好きな味付け、量が食べられるので嬉しいです。そしてそれを美味しいと言って食べてくれる人がいるのは更に嬉しい。
1月2日の酷いぎっくり腰以来ずっと台所に立てなかったのですが、座って骨を取り除く作業をのんびりやりながら簡単に作れた17日ぶりの料理でした。今回の経験は、台所の在り方、料理中の動き方などを見直す良い機会となりました。
手順は簡単なものなので、もしよかったらお試しください。