「介護の仕事はしたくない」けど自分が介護を受ける立場になったら家族の世話にはならず「介護サービスを使いたい」
N県が行った「介護の仕事のイメージ」に関する調査でおもしろい結果を見つけたのでご紹介したくて書きました。
その調査は、10代~70代と割と幅広い方を対象に行われたものですが、その調査によればおよそ8割強の方が「介護の仕事」にネガティブなイメージを持っているとのことでした。
回答した人の中で、「実際に介護の仕事をしたことがある」人は1割以下なのに。
それなのになぜネガティブなイメージを持っているかというと、「人から聞いた」と「テレビ等で見た」という人が同数で上記の8割を形成していました。
直接体験ではなく「なんとなくネガティブ」なんだそうです。
テレビの力は強いですね。(あんまりこんなネガティブなことは書きたくないのですが。。。)某国営放送ですら「介護現場大変だ」という番組を作りたいから協力してくれと言ってきて、「別に大変じゃない」と答えたのに放送されたのは「介護現場はこんなに大変なのです」という番組だったという。。。
さて、みなさん冷静に考えてみましょう。
皆さんの誇る日本の医療水準はそんなに世界と比較して劣っているでしょうか?
答えは「いいえ」だと思います。
衛生水準なんかは世界トップクラスです。
介護の現場もそう。
「虚弱な高齢者(要介護者)が快適に過ごせる環境」がつくられているのが前提ですから、寒すぎず、暑すぎない。さらには湿度の管理までなされているのが一般的です。
みなさんのオフィスと比べていかがでしょうか?
さらには、バリアフリーで安全です。手すりもあります。中には転んでもけががしにくいような床材だったりします。国が細かに基準を設けていてそれをクリアしないと介護サービスは行えないようになっています。
消毒薬なんかは当たり前ですが手の届くところに保管されています。
よほど一般的な職場より衛生的で過ごしやすい環境が整っています。
世間に流布しているイメージとはかけ離れています。
それで、タイトルに戻りますが「介護の仕事はしたくない」けど自分は将来「介護のサービスを受けたい」
じゃあ誰があなたの介護をしてくれるのでしょうか?
古い考えを改めて「介護の仕事」をきちんと捉えないと介護をしてくれる人が誰もいなくなりますよ。
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