つらゆき(脚本家志望)

芝居や映画が好きで、戯曲やシナリオを書き溜めています。読んでいただけると嬉しいです。依頼などもお待ちしております。

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映像シナリオ(60分)「恋するスルメ」

【あらすじ】  ドイツ人と日本人の間に生まれた島田・カタリナ・珠子(28。愛称「キティ」)は、ある日、友人の結婚式の二次会で酔い潰れてしまう。  そこにたまたま居合わせたのは、日本人の銀行マン・蓬莱健太(25)。健太はキティを介抱し、自宅まで連れて帰ってあげたのだった。  それが縁で、ときどき会うようになった2人。すでに体の関係も持ってはいるが、キティは、どうしても心のどこかで、典型的な日本人である健太のことを彼氏と認めることに抵抗感を感じていたのだった。  一方、キティの美

    • 戯曲「高校野球がうまくても」(後半)

      【あらすじ】  20XX年、日本のとある地方都市に新設された公営の野球場で、夏の高校野球の予選試合の一回戦が行われていた。  対戦カードは私立立志学園と公立白川高校。吉岡辰三監督率いる私立立志学園はエースの南亮を擁して春の選抜ベスト8まで勝ち上がり、校内外から注目されていた。一方の公立白川高校は、秋に新設されたばかりで、正規部員は4人。あとは他部署の助っ人だった。  一回表、立志学園は初回から猛攻撃を仕掛ける。1時間で39点の大量得点となった。いけいけの立志学園だったが、試合

      • 戯曲「高校野球がうまくても」(前半)

        【あらすじ】  20XX年、日本のとある地方都市に新設された公営の野球場で、夏の高校野球の予選試合の一回戦が行われていた。  対戦カードは私立立志学園と公立白川高校。吉岡辰三監督率いる私立立志学園はエースの南亮を擁して春の選抜ベスト8まで勝ち上がり、校内外から注目されていた。一方の公立白川高校は、秋に新設されたばかりで、正規部員は4人。あとは他部署の助っ人だった。  一回表、立志学園は初回から猛攻撃を仕掛ける。1時間で39点の大量得点となった。いけいけの立志学園だったが、試合

        • 映像シナリオ、リーディング(30分)「センチメンタル・ジャーニー」

          【あらすじ】 生粋の京都人である女将のもとに、アメリカからとある日本人の老人が客として訪れる。その男は、半世紀も前に女将と別れたひととよく似ていて…。 ーーーーーー 【登場人物】 麻井美也子 (70)旬菜「六味」女主人 小出守(23)大学院修士2年生。「六味」の学生アルバイト 男X (75前後か)アメリカから一時帰国した男 麻井徳三(当時50)美也子の父 麻井登美子(当時47)美也子の母 麻井千鶴子(当時4歳)美也子の娘 ーーーーーー ○京都・全景(夕) 夕焼けに清水

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        映像シナリオ(60分)「恋するスルメ」

          「恋するスルメ」について

          数年前、訳あって、とってもチャーミングでパワフルな「ハーフ」の女性たちと知り合う機会がありました。彼女たちの普段の生活や意外な一面をたくさん聞いていたら、いつのまにかストーリーの大枠が出来上がっていました。 人種や国籍も大事かもしれないけれど、結局は目の前の人とどう向かい合って、付き合えるかを、彼女たちは教えてくれました。苦しいとき、しんどいときなど、ときどき読み返しては彼女・彼らにパワーをもらっています。 もちろん、作中の登場人物や出来事はすべてフィクションですので、実

          「恋するスルメ」について

          戯曲短編「ジャグジー」

          【あらすじ】 舞台は関西のどこか。たまたま帰りにバスで久々に乗り合わせた同級生による会話劇。 ーーーーーー 登場人物 ・ 岡本…大手小売店の子会社の営業部長 ・ 池田…銀行マン ーーーーーー ◯バスの中(夜)    池田、終バスに乗っている。    そこに岡本小走りで駆け込む。 岡本「ふー、間におうた間におうた。…あれ?池田君?」 池田「おー、岡もっちゃん。奇偶やな。残業か?」 岡本「せや。(座り)いやー、かなわんで。今日も総務の若いやつに昼間、怒ったったんや。『お前そん

          戯曲短編「ジャグジー」

          「アーケード・ウェディング」について

          出生地である今治市の商店街が、どんどん寂れていく中で、老舗の他に、いくつか若い方が新しくオープンして頑張っておられるお店があります。祖母が商店街近くの病院で最期を迎えるまで、お見舞いに行っては、そうしたお店に励まされていました。すでに亡くなった祖父や祖母との商店街での思い出を振り返りながら、ラストシーンを着想し、そこから書き上げました。今治は今に至るまで、ずっと私の心の故郷です。

          「アーケード・ウェディング」について

          映像シナリオ(60分)「アーケード・ウェディング」

          【あらすじ】  時は2018年。東京のデザイン会社で勤める潮田さやか(30)は仕事の傍ら、学生時代からの夢である画家を目指し、時間を見つけては絵を描いていた。だが、忙しくなる毎日のなかでその夢を諦めようとしていた。  そんなある日、街の小さなカフェレストランで行った個展の最終日、ひとりのブラジル人が訪れる。名はダニエル・サントス(34)。彼はさやかの故郷・瀬戸内海を描いた絵を興味深く眺めていた。いつしか打ち解けあうようになった二人。  そこである日、さやかは、突然、故郷の愛媛

          映像シナリオ(60分)「アーケード・ウェディング」

          自己紹介

          はじめまして。脚本家志望のものです。過去に書いたものと、最近観劇・鑑賞した作品の感想を中心に上げていこうと思います。よかったら、読んでいただけると嬉しいです。依頼もお待ちしております。