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「事あるごとに口を出す」経営者に誰もついてこないワケ


「経営者たるもの、自分の言動や部下の業務には細かいところまで神経をつかい、こだわるべきだ」


と思っている方も多いことでしょう。
しかしこれでは、会社の士気は下がるばかり。


経営者には「こだわるべきこと」と

「こだわってはいけないこと」が

明確に存在します。



こだわるべきことは、
経営の方向性です。それは3つの視点です。

1、創業者精神(なぜ企業が生まれたのか)
2、経営理念(どんなことに貢献するのか)
3、経営方針(いつまでに何をどうするのか)

①創業者精神とは「どうしてこの世にその企業が誕生したのか?」。
つまり、創業の原点にある存在価値を指しています。

②経営理念とは「どのような事業を通じて何をもって貢献しようとしているか?」。
将来に向けたビジョンです。

③経営方針とは「年ごとに示される経営の具体的な指針」です。
短期的重点項目と目標とする経営指標が示されます。


一方「こだわるべきでないこと」は4つのポイントです。

1、小さなこと
2、つまらないこと
3、起きてしまったこと
4、起きてもいないこと

まず、経営者自身の日々の業務上の言動を、いちいち振り返りながら反省や後悔を交互に繰り返し心的過剰反応をしないこと。

「言い過ぎたかな?」

「やり過ぎたかな」


などなど。

ましてとるに足らないことまでも拾って一喜一憂する。
これは周囲の社員にも良い影響を与えないでしょう。

そして、幹部をはじめ社員の人たちの日々業務までも神経を使い、必要以上に気にかける。

挙句の果てに事あるごとに口を出す。

といった行為は典型的なマイクロマネジメントの始まりです。
度が過ぎると間違いなく士気は下がります。
個々人にとってもやる気が失せるでしょう。

つまり、過敏、過剰な反応による不健康なこだわりはやめたほうが良いのです。

つまり、
大事はこだわれ。小事はこだわるな。


大事と小事の慣用句では、

「大事は理、小事は情をもって処す」

と言います。

大事は理念をもってこだわり頑なに。

小事は思いやりをもってこだわらず寛容に。



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つのだ|教授・経営者
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