若い世代の反出生主義者が増えている 日本の未来は明るい
インターネット反出生界隈に入って一番意外だったのは、この思想はお若い世代、それもティーンの支持者が多いことです。
世間の価値基準を鵜呑みにすることなく、自分の頭で生命倫理を考えている若者がこんなにいたなんて。私はとても嬉しく、そして頼もしく思いました。
私たちは子どもの頃から出産賛美マーケティングに晒されています。政府も、教育も、メディアも、子どもを産み育てることはとにかく尊いことであるとプロモーションしてきます。
社会の空気に流されることなく、自分軸で生命倫理を確立する。10代にしてそれを成せるのは、自分軸を非常にしっかりと持っている証拠と言えるのではないでしょうか。
私は他人軸で生きてるタイプだったので、政府・教育・メディアの思惑通り、すっかり出生賛美に染まりながら10代を過ごしていました。子どもを生み育てることは正しいことだと一ミリたりとも疑っていませんでしたし、自分もいつかは結婚して母親になるのだろうなと漠然とイメージしていました。反出生主義を持つようになったのは社会人になってからでした。
反出生主義のティーンに伝えたいのは、「自分に自信を持って!」ということです。
反出生の考えは人前で簡単に言えるものではありません。中二病扱いや危険思想扱いされるなど誤解も絶えないものです。この思想を持ったことで窮屈な思いや孤独な思いをすることも多いでしょう。でも10代にして世間に流されることなく自分の頭で考えて生命倫理を確立する、それを成せるあなたはとても聡明なのです。どうか周囲に臆することなく、一生懸命考えてたどりついた思想を大切に持ち続けていってほしいと思います。
中年世代の反出生主義者として、若い世代の反出生主義者が多いことをとても心強く感じています。理知的な若者の多い日本の未来は明るい。この調子で少子化を進めていきましょう!