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「不便益」と幸せ・お金の関係 ~安藤なつさんの記事で気づかされた朝~

とあるセミナーで「不便益学」という学問が有ることを知りました。「不便」だからこそ見えてくる得難い経験や見識。幸せを感じにくくなったと言われて久しい日本ですが、朝ふと見たメイプル超合金安藤なつさんの記事で気づいたことを文章にさせていただきました。

不便益学。富士山に登るときの達成感は一歩一歩登った労力があったからこそ得られる。富士山山頂までにロープウェイを引けば、登頂者は圧倒的に増えるでしょう、でもこれこそが「不便益」なんです。
とのことでした。

記事の安藤なつさんは中学校の頃からそこに介護という現場があり、ボランティアとして働くことが当たり前の環境に身を置かれてたそうです。特筆すべきは彼女自身、そこに一般の我々が抱くようなイメージ、「つらさ、大変さ、重労働」ではなく、「楽しさや充実感、幸せ」を感じられている、ということです。

翻って、今の我々の目の前に視点を移します。
徹底的に不便を悪いもの、快適さや利便性の先に幸せがあると信じ、不便を排除してきた日本。なぜこんなに豊かな日本が幸せを感じにくくなったのか?

百二十年前の日本のあちらこちらにあった今のミャンマーの方々のような屈託のない笑顔。これが幸せを追求した結果、下から数えても有数の笑顔を感じれない国になってしまったのか?それは利益の追求と不便さの解消の先に幸せにつながるというある種の誤解があったからでは?と感じさせずにはいられません。

回りの誰かの不便を解消することは、自分たちの心を豊かにする、そして幸せなことなんだ。なつさんはそんな社会への貯金を少しずつためられたからこそ、彼女の書く文章や視線はどこまでも温かく、そして彼女の徳の高さに心をうたれます。

今、コロナウィルスであらゆる場面で「不便」が生じています。そこに対する絶望や失望ばかりが取り出されてますが、我々が幸せをとりもどすチャンスなのかもしれません。

また、お金の価値についても、考えさせられます。記事にある必要な業界にお金が行き渡らないのも、既得権益者たちの、恐れがあります。今の利便や便益を失うことは不幸になるのでは?という恐れ。

自分たちの今の恵まれていること、そして回りの不便の解消に労力やお金を流すことは決して不幸にはならず逆に心の豊かさを生みます。豊かな人こそ汗をかくべき。

お金は、「社会への貯金」や「ありがとう」に対する「対価」であって欲しい。そう願わざるを得ません。今日も皆さま、よい1日を。

https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12283-897530/

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