脱「優等生」?(曲紹介#4)
「優等生」キャラは大学以降の立ち回りが非常に困難です。
小さいころから「優等生」キャラで、新しいキャラを手に入れることをしてこなかった僕が言うので間違いありません。
どう難しいか触れる前に、「優等生」キャラとは以下のような特徴を持つキャラクターの人だと思っています。
・ルールを守り、模範的な行動をとる
・言われたことは忠実にこなす
・先生や上司からよく褒められる
・他人と喧嘩することが少ない
・真面目
どこのクラスにも一人はいるんじゃないかと思います。基本いい奴で、勉強ができたりして一目置かれたりします。
さて、「優等生」という名がついていることに着目しておきましょう。「天才」とは全く違う、もしくは真逆のキャラクターであるといえます。
「天才」は以下のような特徴を持つキャラクターだと思っています。
・ルールとは関係なく自分の興味で行動する
・自分のやりたいことばかりやる
・先生や上司からの評価はマチマチ
・他人と衝突しても自分を曲げない
・変人
あえて対応するように書いてみましたが、真逆です。
大人になるにつれて「優等生」キャラがしんどくなってくるのは、上記の特徴を眺めてみるとわかるのですが、行動の軸や評価軸が「他人中心」にあることです。(天才は自分軸です)
誰かに「褒められたい」「認められたい」「喜んでくれる」から行動を起こしていることが多いです。
こういう人は高校までは承認欲求を満たしやすい生活を送ることができます。学校の雰囲気によりますが、校則を守って、勉強して、部活していれば自分の地位を簡単に守ることができます。
大学以降はどうでしょうか。
所属するコミュニティも増えるため、どのコミュニティでも「認められたい」と思ってしまうとパンクしてしまいます。しかも、同じコミュニティ内でも評価軸が点でバラバラで、どの方向に頑張ればいいのかもわからなくなってしまいます。
実際のところ僕はどうだったかというと、「優等生」キャラを捨てきれずに、自分が「優等生」でいられる限られたコミュニティに所属することで自分を守ってきました。
就活を機に、ある程度は自分軸で物事を考えるトレーニングをしてきましたが、こびりついたキャラクターはなかなか抜けません。
来年から僕は社会人になります。
「優等生」キャラを守りながら活躍できるのでしょうか。
それとも活躍するために大きくキャラを変えていくのでしょうか。
はたまた活躍できずに堕ちていくのでしょうか。
少なくとも言っておきたいことは、どんな形でも活躍はしてやるよ、ということです。
ぶつ切りになりますが、曲紹介です。
今回は曲紹介といいながら、ジャニーズJr.のTravis Japanというグループのダンスを見てほしいです。
御託はいいからとにかく見てほしい。
それではご覧ください。Travis Japanで『Lock Lock』
フォーメーションの移動が激しく、歌割りも頻繁に変わります。彼らのすごいところはそれらの変化の繋ぎ目を一秒たりとも感じさせないんですよ。
例えば、最初に歌割りのあるセンターの宮近くんに着目してみると、始めはがっつりセンターの風格を持って堂々と歌っていますが、その直後の他のメンバーの歌割りのパートになると、いつの間にかダンサーの一人として風格を消します。
これはどのメンバーにも言えることで、「自分が自分が」の主張は自分のパートのみで、他のメンバーの時間にはちゃんと引き立て役に回ることができる。
僕はそんな彼らの統率されたカッコよさに魅せられました。
アイドル界は「自分が」のメンタルが強くないと生きていけない世界なんじゃないのかなと勝手に思っています。
さらに、グループとして売れる為には、世間に認知される為には、特徴的なメンバー一人を押し出すことも戦略としてあると思います。
ドラマやクイズ番組で地上波テレビに出てきてはいますが、彼らからは現状そういった一人のメンバーを押していこうという雰囲気はあまり感じ取られません。あくまでも個人の尖りは強みにせずに全員が「優等生」。
しかし、グループとしてはパフォーマンスの尖りを持っている。あくまでも(グループはグループとして売っていきたいんじゃないのかなぁ)
おこがましいですが、そんな彼らに自分の「優等生」キャラを勝手に重ねてしまいます。
彼らが彼らのままでデビューしていくのか、
それともデビューするために大きく何かを変えていくのか、
はたまたデビューしないのか。
絶対にデビューして売れまくってほしい。応援しています。
ご覧いただいたのはTravis Japanで『Lock Lock』でした。
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