コント「会議」
友人とLINEでふざけてたらコントっぽい設定ができたので三人用コントの台本を書いてみました。
それではお楽しみください。
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A:社長(大ボケ;顔が強いと尚よい)
B:副社長(中ボケ)
C:新人(ツッコミ)
真ん中にホワイトボード。両サイドに机と椅子が並んでいる。
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Cが会議室に入ってくる
C「これから会社の移転先を決める大事な会議なんだよな。先輩の代わりに書記をやることになったけどちゃんとついていけるか心配だな」
Aが会議室に入ってくる
A「おぉ、君が高橋君の代わりに書記をしてくれる田中君か。今日はよろしくね。君のはたらきは間違いなく会議のカギとなるよ。期待しているよ。」
AはCの背中を叩いて席に着く
C「社長!ありがとうございます。ご期待に添えるように頑張ります!」
Bが会議室に入ってくる
B「田中君、よろしくね。我々役員が数多く集まっているけれども、緊張しなくていいからね。みんなサポートするからね。」
Bは席に着く
C「副社長!ありがとうございます!うわぁ、役員ばかりで緊張してたけど皆さんいい人ばかりだな。今日は気合入れて頑張るぞ!」
Cはホワイトボードの前に立つ
B「えー、それでは、定刻となりましたため第255回本社移転先会議を行始めます。前回までの会議の進捗共有を、書記の高橋君の代打の田中君から頼む。」
C「はい。ご紹介にあざ、あずかりゃました。。すみません。失礼しました。」
B「緊張しなくていいからね。思うようにやりなさい。」
C「ありがとうございます!それでは取り直させていただいて、ご紹介に預かりました、書記の田中です。本日はよろしくお願いいたします。
高橋さんより引き継いだ資料の内容を共有させていただきます。
第1回から第3回:候補地10か所の選定。
第4回から第6回:候補地を八王子と湘南に絞り込み。(ホワイトボードに「八王子」と「湘南」と書く)
第7回から第254回:八王子派と湘南派に派閥が分かれて議論が進ま…ない?
すみません、資料のミスでしょうか。私の不手際で申し訳ございません!」
A「いいや、合っているよ。それでは副社長始めようか。」
C「え?どういうことですか?」
B「そうですね。八王子がよいと思う方、挙手!」
C「すごい。社長側の列全員が手を挙げている…5票だ。」
B「それでは湘南がよいと思う方、挙手!」
C「今度は副社長側の列全員が手を挙げている…5票だ。ってことは5対5だ。これからどうするんだろう。」
B「もう一度聞きます。八王子派は挙手!5票!湘南派は挙手!5票!」
A、B「ぐぬぬぬぬ…」
C「嘘でしょ!そりゃ話進まないでしょ!投票してるだけじゃ!」
B「ところで田中君はどちらの味方なのかね?」
C「私ですか?すみません、私は今回参加したばかりで十分な情報を持っていないため投票に参加するのはおこがましいのですが。。。」
B「十分な情報も何も我々も八王子か湘南かという情報だけで投票しているぞ」
C「やばい会社に入っちゃったよ!(後ろ向きで)
そうだ、高橋さんはどういう立場だったんですか?」
A「高橋くんはね、『もっとお互いのメリットデメリットを提示したうえで議論を行うべきです』とか意味のわからないことをずっと言っていたよ。八王子と湘南どちらかを答えれば決まるというのにだな。まったく高橋くんのせいで会議が長引いて困ってたんだよ」
(Bは静かに頷く)
C「高橋先輩はまともだった…!」
B「で、君はどちらの味方に付くんだね?」
C「わ、私は…」
A「会議が始まる前に一番に勇気づけたのは誰だったかね?」(Cに近づいてくる)
C「社長でした。。。」
B「会議中に一番にフォローしたのは誰だったかね?」(Aと同じくらいCに近づいてくる)
C「副社長でした。。。」
A、B「「で、どちらの味方なんだね?」」
C「さっきの優しさは取り込むためだったのか!
僭越ながら私も高橋さんと同じく、お互いのメリットを示して議論するべきだと思います!」
A「田中君がそういうなら仕方ない。」(席に戻る)
B「メリットを示しましょうか。」(席に戻る)
A「八王子のメリット!山がある!」
B「湘南のメリット!海がある!
八王子派は挙手!湘南派は挙手!5対5!ドロー!」
A、B「「ぐぬぬぬぬ。。。」」
C「意味ないですってぇ。もっと具体的にメリットを示しましょう。山と海でそれぞれどんなメリットがあるかですよ。っていうかこれただの山派か海派のしょうもない会議だな。これに250回も会議してんじゃないよ」
A「山のメリット!やまびこができる!」
B「海のメリット!魚介がおいしい!
八王子派は挙手!湘南派は挙手!5対5!ドロー!」
A、B「「ぐぬぬぬぬ。。。」」
C「根拠がしょうもないんだよなぁ。あの大変恐縮ですが、せめてメリットの観点をそろえるのはいかがでしょうか。例えば、アクティビティ面でやまびこ対海水浴、とか、食べ物面で山菜対魚介、とか」
A「なるほどな」
B「じゃあ今のを聞いて、山派は挙手!海派は挙手!5対5!ドロー!」
C「そりゃそうか、今のは僕が悪い」
B「いったん昼休憩にしましょう。出前取りますが何にしますか?我々は海鮮バーベキューセットと海鮮丼で。」
C「うわっおいしそっ!余計なこと言ったからお昼ご飯もバチバチなっちゃった」
A「じゃあ我々は、山菜サラダと山菜そばで…」
C「うーわ山派かわいそ!山菜には限界あるよなぁ」
A、B「で、君は?」
C「僕は食堂でチキンカレー食べてきまーす。」
(Cが一旦はけて暗転)
(Cが休憩終わって帰ってきて明転)
Aが海鮮をめちゃくちゃ食べたそうにしてる
C「うわっ、山派の人みんな海鮮丼食べたそうにしてるよ」
Bは見た目やにおいを見せびらかす
C「海派もいやらしいことするなぁ」
Aはにおいをかいで山菜を掻き込む
C「山派もう海鮮のにおいで山菜食べて海鮮食べてる気分になってるじゃん」
B「それでは休憩を終了し会議に戻りたいと思います。」
C「急に?」
B「山菜派挙手!海鮮派挙手!」(Aは山菜派に手を挙げる)
B「山菜派1票!海鮮派9票!海鮮派で決定!」
C「メシの力で勝っちゃったよ。これでいいのか?」
A「すまないが、君は今山菜と海鮮で票を取ったね?今決めたいのは(ここでホワイトボードを叩きながら)、八王子か湘南ではなかったかね?」
C「珍しく正論だ!」
B「それでは、八王子派挙手!湘南派挙手!」(Aは余裕の表情で八王子に手を挙げる)
B「八王子派1票!湘南派9票!湘南で決定!解散!」
Bは退出
A「みんな待って!海鮮パワーに流されすぎ!」
Aも退出
C「やっと会議終わったよ。。。よし転職しよ」