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ベトナムのバレンタイン事情

もうすぐバレンタインデー。
日本にいた頃が懐かしくなる。毎年この時期になると開催される、デパートのチョコレート催事に出かけては、目星をつけていたチョコレートを買い漁っていた。無論、私が自分で食べるために、である。
コロナ禍もあって数年こういった季節のイベントごとから遠のいている。

日本はもはや年に一度の大チョコ商戦と化しているが、ベトナムではどうなのだろう。
そもそも東南アジアって、あんまりこういうイベントやるイメージがないような…?

結論から申しますと、
『めちゃくちゃイベント化している上に、
男性から女性にプレゼントする文化』

として根付いているようです。なんと…!

そもそもベトナムには女性を讃える祭日がある!

ベトナムは祝日こそ少ないものの、ユニークな祭日がいくつもある。
特に駐在員も関わる(関わらざるを得ない)祭日が「国際女性デー」「ベトナム女性の日」というもの。
日ごろから仕事に家事育児に勤しむ女性たちへの感謝を伝えよう!という祭日があるのだ。
それも、年2日もある!
詳しくはこちらからどうぞ。


上記2つの祭日は、職場でも男性陣から女性陣に向けてなんらかのギフトを用意するそうだ。オットの勤め先では、昨年10月にあった女性の日に社長さんから女性陣へケーキのプレゼントがあったとか。

むしろ、こういったギフトが無いとかなりマズいらしい(女性の日は特に)。
ベトナムにきてからというもの、女性のパワフルさにはとかく圧倒されるが、こういう場面で女性の強さを垣間見ることがある。

ベトナムの宗教とバレンタイン

一方のバレンタインデーは、祭日でこそないものの、日本と同じように季節のイベントごととして定着しているようだ。
冒頭、私は「東南アジアってバレンタインとか祝うの?」と書いていたが、それはタイの仏教やマレーシア・インドネシアのイスラム教などのイメージが強いからだろう。

実はベトナムでは仏教徒の次に多いのがカトリック教徒。
フランス占領地時代の影響もあり、ホーチミンにもいくつかの有名なカトリック教会が点在している。
映えスポットとしても有名な、「ピンクの教会」ことタンディン教会がその一つである。

1870年代に建てられたタンディン教会。祈りの場として今も続いている。


この宗教に限らず、ベトナムではフランス占領下時代の名残が多数街に残っている。

東南アジアならではの文化とフランスからやってきた文化のいいとこどりをしているのが、ベトナムの特色かもしれない。

ベトナムのバレンタイン商戦

最後に、ベトナムでのバレンタイン商戦をいくつか紹介する。
下記の画像は、私がインスタのストーリーズをを見ていた時に流れた広告である。

ホーチミンで数少ない美味しいドーナツ屋さんの広告
ホーチミン市内に何店舗かあるステーキ屋さんの広告

このほかにも、数えきれないほどのバレンタインデー・プロモーションと銘打ったものが巷に溢れている。
ジュエリーの割引やスイーツ屋さんの限定商品、高級レストランのバレンタインコースなど様々ある。
ちなみに、先程のステーキ屋さんの広告に出ていたコース料理は990,000VND(税サ別、今日のレートで5,500円ほど)。料理だけでこの金額なので、かなり高く感じる…!

どれもこれも女性に向けたものが多く、男性から女性にあげる(もしくは、奢る)のが定番になっているようだ。

同じイベントごとでも違いはもちろんある。
でも商戦なのは日本と変わらないので、なんだかワクワクする。
ちなみに我が家は…オットの誕生日が近いため、近年は抱き合わせでやらせてもろてます。
オットよ、なんかすまんな。

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