私が対人支援を生業にするうえで大切にしたいこと「人生の航海をととのえる "いつものとこ"」
コーチとしてどんな価値提供をしていきたいのか。さらに言えば、どんなあり方、生き方をしていくのか。そんなことを考えている最近で、対人支援職としての指針をアップデートしたので記しておく。
対人支援職としての指針
2020/09/07時点での、綱嶋の対人支援職としての指針は以下の通りである。
「人生の航海をととのえる "いつものとこ"」
これまでの経緯
以前、コーチとしての自分のあり方を、登録しているコーチングプラットフォーム「ZaPASS」に取材してもらった。そこでは、個人の抱える多様な感情に向き合い、人生を味わいつくす「自立した選択」ができる人を増やしていきたい、という想いを語った。
自分自身の人生をありありと味わい歩んでいくことは、例えるならば「大航海時代をゆく」ということである。「VUCA」の言葉が示すように、決められた正解のない時代。未だ見ぬ地平線の彼方に未来を見据え、一人ひとりがありたい姿に向かって進んでいく。人間は一人ひとり、人生という名の航海をゆく存在である。この着想から、自分がコーチとして生きる理由を以下の記事で改めて表明した。
では、人生の航海をゆく存在であるクライアントに対して、対人支援を行う者としてどのような指針を立てて向き合うのか?ここを自分の中で芯の通った言葉で明確に示すことが今回の課題だった。
人生の航海をととのえる "いつものとこ"
対人支援職としての指針を描き表したグラレコを再掲しよう。
指針はもともと「人生の航海を照らす伴走者」と仮置きしていた。しかしながら、「照らす」「伴走者」という言葉に全然しっくり来ていなかった。
・航海を「照らす」という動詞から想起される、太陽/月といった自然物や灯台のような人工物では、自分が表現したい姿とのズレが生じている
・「伴走者」の聞こえはいいのだが、ありきたりな表現でありオリジナリティに欠ける
そこで、コーチ仲間のもへさん(@moe_wakusei)から、コーチング×グラファシを行っていただいた。
・綱嶋によるクライアントの航海の照らし方は「ギラギラとした直射日光」ではなく「ほんわかとした木漏れ日」である。
・「ゆるい雰囲気の言葉なのに、なぜか説得力がある」のが自分の大きな特徴である。
・「クールなロジカルさ」と「ホットな情熱」の両面を持ち合わせ、自然に絶妙なバランスが取れる。
・綱嶋はひとつの「場」を提供している。クライアントとの間で「いきつけの居酒屋」のような、ホッとする空間を共創することができる。
・場の表現としては「サードプレイス」のような先鋭的なものではなく、もっとゆるりとした「いつものとこ」くらいのニュアンス。
こうした変遷をたどりながら、自らのコーチングセッションの特徴的な輪郭を、手ざわり感のある形で表現していく。その結果として生まれたのが「人生の航海をととのえる "いつものとこ"」である。
クライアントは、彼/彼女自身の人生の航海を歩んでいる。その途上で仕事や家庭、プライベートの点でさまざまな出来事に遭遇する。一度立ち止まって深く内省をしたり、向かいたい方向への勇気づけを必要とする時間が訪れる。
そのときに立ち寄るのが "いつものとこ" なのだ。この場では、何の遠慮も必要とせず、自分自身の人生の航海について存分に想いをめぐらせることができる。そこで、人生の指針となるヒントを得てエネルギーをチャージすることで、また航海の旅路に戻っていく。
そんな場を提供できることが、自分の対人支援職として目指したいところである。
ここまでお読みくださりありがとうございます。綱嶋のコーチングセッションにご興味を持たれた方は、下記のnoteでご案内しております。合わせてご覧ください。