📕『やっぱり食べに行こう。』
ずっと書けていなかったnote。
久しぶりの読書記録。
原田マハ『やっぱり食べに行こう。』
買ってから少し時間経ってしまったけど
いい本だったぁ
本が苦手で好きな作家さんもいなかったけれど、
というかまだ原田さんん本は2冊しか読んでないのだけど。笑
原田さんが書いた文章を読んだら、必ず「読んで良かった!」となるのが嬉しい。
最近本屋さんに立ち寄ると、こういう食のエッセイが増えていると思う。これも本屋さんのフェアで気になって買った。
なんでかわからないけど、なんとなく原田さんのあとがきにあるようなことが真理なのかな。
ーーー出かけること、食べること。それは、幸せになることにほかならない。
私も食べることが大好きで、食べることの描写になったらとくに夢中になってその世界に没入できる。
原田さんの拠点の一つにパリがあるそうなのだけど、パリではバケットが一般的なパンというか、主食になるパンみたいで、フランスパン丸一本を買ってみたいなぁなんて気持ちになった。
おとなになってやりたいことの一つだ。
もうとっくに大人ですけどね。
バケットを買うと他の買い物もすれば持って帰るのがちょっと大変なので、笑
最近は「ハードトースト」なるものにハマっている。
探せば結構あるもので、硬いパン生地で
出来た(フランスパンの生地であることも多い)
食パン。
うちのバルミューダのトーストで焼くとまぁ美味しいのだ!ざくざく、ふんわりとしてバターと相性抜群。バルミューダはいただきものですが大のお気に入り。
余談だけど
クロワッサンが大好きなんだけれど、パン屋さんではあまり買わない。
なんでかっていうと、中途半端だから。
って言ったらクロワッサンに悪いか。ごめん。
けれど、自分の緻密な計算で、しょっぱい惣菜パンひとつ、シメに甘いのひとつ。
夫も同じ数だけ。
夫はガッツリしたのが好きだから揚げ物が挟まっているのがいいかな。チョコのを買って帰ったらきっと夫はそれを取るから私はクリームのコロネにしよう。
・・・とか、パン屋さんのトレイを持ちながら考えるわけで。
あ、スコーンもあるのかぁ・・・
一つ90円・・・
これはじゃぁ今日のおやつに、チョコチップとアールグレイを。
こんな具合で。
そうすると、甘いようなしょっぱいような、ボリューム控えめなクロワッサンを買うことがあまりなくなってしまう。
だけどこの間、久しぶりに昔ながらの大好きな地元のパン屋さんでクロワッサンを買った。
なんでかっていうと、夫が家にいなかったから。
こっそり食べれるから。
2つ買えよと思われそうな気もするけど、なんとなく、小さないたずらをするような気分で、ちょっと楽しかったのである。
これまたバルミューダのクロワッサンモードで丁寧に焼いた。
パリリ・・・と歯が入って、中はあたたかくふんわり。ほんのり湿度を感じる。バターをふくんだ湿気。ついつい深呼吸。
ちょっと背徳の気持ちも相まって、幸せに満たされた胃袋。そして何事もなかったかのように、夜夫が帰ってきたら「パン買ってきたよー!」と言うのです。たまのお楽しみ。
話が逸れたけど、『やっぱり食べに行こう』は、短編集なので小刻みの時間でも読めるし、何よりお腹がすく。美味しい、という景色がありありと浮かぶ。
原田さんが地元や
今住んでいるところのグルメについて書いているコマがあるけど、自分ならどんなところのことを書こうかな。そんなことを考えながら、気持ちは世界一周している気分になれるのでした。
そして、このエッセイは『やっぱり』なのだ。
やっぱり食べに行こうなのだ。
コロナ禍を経験した我々は、食べに行ける幸せを、今一度思い出して、やっぱり食べに行くのだ。
旅行もしたいなぁ。
あれがしたい、これがしたい、と思えるのもまた幸せである。