つなまよ日記 -平和な変人世界遺産📒1話完結ショートエッセイ🎨イラストmaemuki(妻)
冬になると、妻に変化が起こる。手が黄色くなるのだ。 それはなぜかというと、みかんの食べ過ぎである。 「みかんさえ食べていれば大丈夫だから」 ビタミンがとれて風邪の予防になる、と言いたいらしい。何が大丈夫なのかよくわからないが、妻は自信満々である。 ビタミンCは一度にたくさんとってもそんなに吸収されないことを知っているはずの保健師の妻は、ことみかんに関してはちょっと馬鹿になる。 「手が黄色くなると、あぁ、今年もみかん食べてるなぁと思うんだ」 妻はニコニコしてこちらに
「みかん切れ禁断症状-妻と妹、冬の風物詩-」に500もスキを頂きありがとうございました✨今年もすでに絶賛、妻に禁断症状が出ております🍊 妻は先日、数年後にたくさんのみかんに囲まれることを夢見て、庭に「みかんの木」を植えていました🌳 記事https://note.com/tsunamayo_27/n/n507d39bfbe89📚
「ちいかわーー、ほしい!」 3歳の姪は「ちいかわ」の人形(本当はハチワレ)を一心に見つめながら声の限り、泣き叫んでいた。 「これは…、ダメなんだ。…あげられない!」 私も負けずに言い返した。私は43歳である。車の中で、43歳と3歳のたたかいは熾烈を極めていた。姪と妹夫妻、妻と私の5人は我が家から最寄りの駅に車で向かっていた。 「ちいかわ、ちいかわ、ちいかわーー」 この世の終わりのような声で、姪は「ちいかわ」を連呼している。私は大人として譲るべきなのだろうか。悩みつつ
友人のもっちゃんは、ミーハーのことを「ミーちゃんハーちゃん」と言う。 パンケーキで有名なカフェモーニングに行った時、彼は「ミーちゃんハーちゃんじゃけど、パンケーキにしますわ」と満面の笑みで宣言した。 もっちゃんは甘いものに目がないだけでなく、何よりもかわいいものが好きで、タピオカやりんご飴、パフェなどに出会うたび目をキラキラさせている。 彼は翻訳の仕事をしているのだが、以前カナダに語学留学していた際「蹄のある動物は?」という先生の質問に「ユニコーン」と答えた上、「虹色の
(いつもよりちょっと長いエッセイです。スリが嫌すぎてついつい職業意識を発揮して書いてしまった。暇と興味のある人は読んでください。) ヨーロッパのとある街中、石で作られた噴水の淵に座り妻は言った。 「ここなら大丈夫。水の中からはスリが出てこないから」 ほっとした様子の妻の後ろで、筋骨隆々のギリシャ彫刻は頼もしく、水がめからは水が元気よく噴き出していた。 バックパックだけで2か月間、ヨーロッパや北欧を旅行していた我々は、スリが怖すぎたのだった。スペインやイタリア、フランス
ラジオ出演のお知らせ@11/5火&11/12火19:30-20:00🍙 5-7月にヨーロッパと北欧に旅行した経緯や旅程、ハプニング、持っていって役立ったもの、北欧の子育てや幸福の秘密、等々妻と話しました📻 無料アプリ「リスラジ」で調布FM「ドリームワークスdw4510」です🐾
「…つなまよ。わたし、前世はイタリア人だったことに気づいたよ」 突然妻が言った。その時われわれは、ナポリでピザを食べていた。それは着いたばかりの夜、イタリアでの最初の食事だった。 窯から出てきたばかりのマルゲリータとマリナーラは、正円というよりは少し楕円形で、皿からのみならずテーブルからもはみ出す勢いであった。 もちろんカットされてもいないし、あのコロコロと銀の円盤のようなものを転がして切るカッターは、どうやらないらしい。 どこから切って食べればいいか迷うくらいだった
たくさんの方に助けて頂き、楽しみながら無事日本に辿り着くことができました😊感謝💕 スペイン、ポルトガル、フランス、スイス、イタリア、バチカン市国、ドイツ、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、エストニアの12か国に行きました🌎 明日、新作エッセイを投稿予定です📬
2024/5/15から7/15まで妻とヨーロッパ&北欧を旅行中です🐾 フィンランド在住のお知り合いがいらっしゃる方(日本語or英語)、よかったらご紹介くださると嬉しいです🇫🇮 6/23-7/11に滞在予定です🏡 📩tsunamayodiary@gmail.com なにとぞ。
私の思う猫のかわいさのひとつに、トイレをしているときの顔が真剣だ、ということがある。 自宅で私がよく座っている場所から見える位置に猫のトイレがあり、たまに目が合うのだが、彼らはいつも何やら真面目な顔をして用を足している。 友人達にその話をすると、動物だけでなく、赤ちゃんや子どももトイレの時は真剣な表情なのだと教えてくれた。 そうなのか。たしかにそうかもしれない。それに、笑顔では力が入らない。 「用を足す猫が、笑いながらこちらを見ている」 これは怖い。猫が笑うのかどう
---------------------------------- ☆血やケガ苦手な方は、読まない方がいいかも。つなまよも血は苦手です。妻がどうしても書いてほしいとのこと。ちなみに今やおかげさまで妻の指はバッチリ元通りです。 ---------------------------------- 妻が包丁で指を切った。 料理に慣れている妻には珍しいことだから、疲れていたのかもしれない。夕飯の準備中に葉物野菜を無心で刻んでいたら、左手の親指を包丁で切ってしまったらしい。
最近、友人からとんでもないことを教わった。 仏が横になっている姿の「涅槃仏」(ねはんぶつ)というのがあるのだが、その英語訳が「リクライニングブッダ(Reclining Budda)」だというのだ。 これはものすごいことになっている。 たしかに仏は横になっている。しかし「リクライニング」はないのではないか。 リクライニングと聞くとやはり、まず浮かぶのは「リクライニングチェア」である。背もたれの角度を調整する機能のついたイスのことだ。マッサージチェアはもちろんのこと、飛行
2/22は「猫の日」🐾でも、一緒に暮らしている人にとっては毎日が猫の日なのだ(猫と暮らすみなさんにはきっとわかってもらえると思う)。それでも「猫の日」には意味がある。猫たちの可愛さや尊さを改めて再確認できるからだ。ただただ猫がかわいいと言いたいつぶやき。にゃー💕
気づけば、職場で昼食前に逆立ちをするようになっていた。 逆立ちはもちろん自分でやることにしたわけであるが、いつからそうしているのか、何の意味があってそれを続けているのか、もはやわからなくなっている。 職場の休憩室にはヨガマットが置いてある。昼食を準備した後、3つ折りにしたマットに頭をつけて三点倒立をする。 これは職場の同僚たちにとってはいつも通りの光景なのだが、異動や新入職の職員、たまに来る実習生には説明が必要だ。 つなまよ「ちょっとお昼食べる前に逆立ちするけど、気に
バレンタインの時期になると思い出すことがある。 それは妹の作った「岩チョコ」である。 小学校高学年か、中学の最初の頃、妹はバレンタインのチョコレートを手作りしていた。好きな子や友人にあげる用だったのだろうが、妹は兄である私と、父にもくれた。 しかし我々父兄にくれるのは、基本的に失敗したものだった。 手作りの初期の頃は「市販のチョコレートを溶かし、それを固めて、粒のおおきめの砂糖をかける」という、とてもシンプルというか原始的な作り方で、出来上がったチョコレートは、大きめ
ある友人のために妻が作った「ココアクッキー」があまりにうんちすぎるので見て欲しい💩 とけいさん(小学校教諭の女性)はうんち好きで、この草むらに置いたクッキーの画像をLINEのアイコンにしていて「友人がみんな心配してくる」と嬉しそうに話していた。記事検索「#とけいさん」📘味は美味。