ツナ缶
blogでほそぼそ更新しておりました、ツナ缶的ゆるゆるエッセイ「つなわたり」のPINK版。
Webライター・ツナ缶が書いた、短編小説をぼこぼこアップしていきます。
なんか、これから時間が空いた時は日記を書いてみようかなぁ、と思う。 アーティストさんが書いた日記がたまに回ってくるんだけど、なんか読むのおもろい。人の生活や心を覗くって、たのしい。 ので、なんか真似してみようかなと思った。 ↓日記 ・ ・ ・ 2021年の8月頭は、東京オリンピックが開催中で、しかし私の家にテレビはなく、選手の皆様の生き様も、ネットニュースのぼそぼそした文章とぺらいアイキャッチ画像1枚でしか感じ取ることができない。 なんだか、とても心が虚しい。 日
なぜ私はここまでホラーに惹かれるんでちょ? そんなことを考えてみると、やっぱり恐怖という感情にリアリティがあるからだと思う。 そもそも私が映画を見たり小説を読んだり、音楽を聞いたりするのは「自分が経験したことがない生のリアルを体験する」という目的がある。(ような気がする) アクションものやロマンティックな映画もたまーに見るけれど、映画の登場人物に感情移入しようとする、そのステップが意外に面倒臭い。 ずっと思いを寄せていた人が、他の人と結婚してしまうとか、世界を救うため
私はホラーが大好きだ。 ホラー映画はもちろん、小説、マンガ、アニメ、絵画(怖い絵、という本なんてページを開くだけで最高にたぎっちゃう)、イラスト、キャラクター、音楽、インテリア、アクセサリー…エトセトラ、エトセトラ。 中でも大好物なのがホラー映画。 ホラー映画を鑑賞することは、私の中の数少ない趣味の1つでもある。Amazonプライムで新しく追加されたホラー映画は絶対に見る。ホラーであれば、洋画も邦画もまんべんなく見るけれど、私はやっぱり邦画派ですなぁ。 私が邦画ホラー派で
ここ最近外出をすると、喉は乾いていないのに 温かいミルクティーをついつい買ってしまう。 辺りが暗くなり始めた17時頃 風よけも何もない平らな駅に ただぼうっと突っ立っていると 自分が冷たい 油粘土になった気がして 生きた心地がしない。 そもそも私は本当に生きているのか? ようわからん。 (どうでもいいけど、触ると手が臭くなるよね、油粘土。) そんな時、全然喉なんか乾いていないのに 温かいミルクティーをついつい買ってしまう。 この何もない駅に、 自販機だけがぽつりと立っ
洋服屋さんのバイトで知り合った「おさむくん」という名前の男の子がいる。 彼は学生で、有名な大学とか通っちゃってる。かなり頭はいいけれど、口癖は「性格を変えたい。」 とにかく何を話してもネガティブリーな感じで繊細、恋愛も本当に不器用なご様子で、境遇とは相反し、たいそう悩み多き青年やった。その姿はみるからに現代版「太宰治」って感じやったんで、私は勝手におさむくんと呼んでる。 おさむくんは背がひょろりと高く肌同様、首筋もみゃくみゃくと青白く、透けていて、まるで血管は葉脈
東京のカフェっていうのは、どこもかしこも基本的に椅子が高すぎる(or低すぎる)というのが私の中で定説になりつつある。 パスタランチを頼んだらワンプレートで、パスタは握りこぶし1つ分(もしくはそれに満たないかくらい)、その横に黄緑、赤紫のレタスが折り重なって横たわっていて、それは上品なレモンドレッシングで味付けされている。 一緒に出てきたアイスティーのコップはやたら背が高くて細く、細かい氷でうんと内容量がかさ増しされているご様子。 おしゃれというのかケチというのか、もうそ
これまでもずっと、日記には秀平さんのことを書き続けてきました。ありふれた言葉ではありますが、彼と出会って私の世界は変わってしまったのです。 ああ、神様。あなたの存在も、彼と出会うまでは信じていました。しかし、あなたへの信仰は、私の中に宿った生々しい恋心の前で脆く崩れ去ったのです。 私は品行方正な両親の下で育てられ、自分と同じように人を愛することを学び生きてきました。 美しい言葉達や、心をそっと温める陽だまりのような思いやり、清潔で真っ白な愛情などにどっぷりと浸かりなが
真実の愛は幽霊のようなものだ。 誰もがそれについて話をするが、それを見た人はほとんどいない。 byラ・ロシュフコー 皆さんは幽霊を信じますか? 信じないという人もいれば、見たことがあるという人もおり、はたまた「呼び寄せ可能やでー」という人もいる…人によって幽霊の存在の仕方って、ホントに色々ですよね。 noteのトップに持ってきた言葉は、私が好きな名言の中の1つです。24時間テレビのテーマとして掲げられ、ミュージシャンが叫び、映画の中で主人公が語り、現実世界でもあら