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朝の新定番に! お茶で作るカップスープ

寒い時期には特にありがたいスープ。特に手軽なカップスープは、季節問わず朝食やランチとして飲んでいるという方も多いかもしれません。

↑TSUNAGUTOでは過去にも「お茶鍋」や「お茶ホットチョコレート」など、お湯の代わりにお茶を使うことを推奨してきましたが、今回お茶で作るのはカップスープです!

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今回は味の素さんの「クノールカップスープ」を使っていきます!(カップの大きさの都合で、以下では既定の150~160mlではなく、100mlのお湯またはお茶を注いでいます。)

以下の目次の中に、おうちにあるスープやお茶はあるでしょうか?気になる項目から覗いてみてください!

①栗かぼちゃのポタージュ×三熟番茶

栗かぼちゃのポタージュは、かぼちゃの甘みが前面に出て、塩分のおかげでより甘みが引き立つ味わいです。TSUNAGUTOでは過去にかぼちゃのお汁粉を三熟番茶で作ったこともあり、今回も真っ先に三熟番茶と栗かぼちゃを合わせました。

三熟番茶を注いだ右のカップは少し茶色いですね。

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三熟番茶のほうを一口飲んで驚いたのですが、醤油のような塩気と味の広がりがあります。例えるなら醤油ラーメンのスープのような...。先ほどまで栗かぼちゃの甘みを引き立てていた塩気が前面に出ています。

しかし、しょっぱくはなく、お茶の香ばしい香りも合わさり、かぼちゃと三熟番茶がうまく融合しています。甘みのあるカップスープを想像していたら、一杯目からいい意味で期待が裏切られました。


②トマトのポタージュ×特選釜炒り煎茶

一部の国では「うまみ」と言えばトマトとされるほど、うまみ成分のグルタミン酸が豊富なトマトのポタージュ。同じくグルタミン酸を含む緑茶の中でも、特に旨味を感じられる特選釜炒り煎茶と合わせてみました。(TSUNAGUTOのラインナップにはありませんが、最もグルタミン酸を含むのは玉露です。)

見た目はほぼ同じですが、お湯を注いだスープはどろりとして濃厚でした。お茶を注いだ右側は、なぜかサラサラしています。

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しかし飲み比べてみると違いがあまりなく、トマトのポタージュ自体の旨味が強すぎてお茶の味を感じられません...!

焦って原材料名を見ると、チーズ、こんぶエキス、オニオンといった、グルタミン酸を含む原材料がこれでもかと含まれていました。言うなればカップ1杯の中で既にグルタミン酸が飽和していて、お茶のうまみを感じづらそうです...!!

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しかし気づいたのですが、このトマトのポタージュは冷めてもどろっと濃厚なままで、お茶を注いだほうは冷めてもさらっとしていました。

ガスパチョのような冷製スープを作る際には、お茶でスープを作ってから冷やしてみると、サラッと飲めるかもしれません。緑茶には身体を冷やす効果もありますしね。


③オニオンコンソメ×和紅茶

塩気とバターが効いていて食欲が進むオニオンコンソメ。塩とバターとお茶と言えば、チベット周辺で飲まれている塩バター茶も、スープのような味わいがすると言われています。
塩バター茶は通常プーアル茶で作られますが、紅茶で作るレシピもあるようなので、今回は和紅茶を注いでみました。

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元々のスープだと最初にガツンとくるしょっぱさが、和紅茶の渋みで緩和されました。全体的に角が取れてマイルドになっています。塩分を取りすぎている気がする筆者にはありがたい、優しい味に(塩分の量はどちらも同じだとしても...)。

お湯の温度によって風味が変わりやすい緑茶に比べると、紅茶はどの温度のお湯でも味が変化しづらいため、毎回同じ味を再現しやすいというメリットもあります。ただし、使う紅茶の香りによってはスープと干渉してしまうかもしれません。


④コーンクリーム×ヌクモリ茶

甘みの強いスイートコーンから作られた、カップスープの定番のコーンクリーム。シナモンが合いそうという筆者の思いつきにより、TSUNAGUTOのブレンドティーの一つであるヌクモリ茶を注いでみました。その名の通り、生姜やシナモン、陳皮(干したみかんの皮)といった、身体を温める食材がブレンドされているお茶です。

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ヌクモリ茶を注いだ右側は少し茶色いですね。ヌクモリ茶には他にもルイボス、クロモジ、月桃などがブレンドされており、それらのスパイス感がコーンクリームに上乗せされています。そして何より、お湯を注いだコーンクリームよりもポカポカしてきます...!

ヌクモリ茶だけを飲んだ時とほぼ同じようにスパイスの風味がする点で、お茶の味が一番するのはこの組み合わせでした。もちろん、シンプルなシナモンティーなどではまた違う結果になるかもしれません!


⑤中華スープ×ヒキシメ茶

中華スープは香辛料が香る本格的な味わいながら、お子様でもおいしく食べられそうな万人向けの味付けになっていました。それをヒキシメ茶で作ってみます。ヒキシメ茶は、和烏龍茶をベースに柚子やスパイスが配合されているスパイスティーです。

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色はそんなに変わらないのですが、香りが全然違います!
ヒキシメ茶を注いだほうは柚子の香りがかなり際立っています。

そして飲んでみると、中華スープと烏龍茶の相性の良さはもちろん、杜仲や生姜などブレンドティーの素材の風味と中華スープが混じり、大人向けのスパイシーさが加わっています。

もとからそういう味のスープだったかのように馴染んでいて、これはぜひともヒキシメ茶で作ってほしいスープです!


カップスープとお茶のある暮らし

ここに載せていない組み合わせも色々試しましたが、どれもスープの味を損なうことなくお茶の風味が優しく合わさり、失敗しづらいアレンジだと思いました。特にスパイスティーとスープの組み合わせは、お互いのいいとこ取りができてオススメです。

↑カップスープのアレンジ方法はユーザー間でも研究が進んでおり、AJINOMOTO PARK さんの記事によれば、カップスープの自由研究をした小学生もいるとのこと...!

今回アラサーの大人(筆者)が研究した中でも、ぬるめの緑茶を注いだらコーンクリームの黄色い粒子が表面に浮いてくるなど、お茶の知識だけでは解明できない謎もいくつかありました...。

しかし難しい話を抜きにしても、スープやお茶を気分で選んで、偶然新しいおいしさが見つかったら楽しいですよね。

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カップスープもお茶も、日々の定番として、もしくはたまの楽しみとして、皆さんの生活に馴染んでいる飲み物だと思います。選ぶ楽しみや小さな意外性を、皆さんの日常に増やせたら幸いです!

W:矢島愛子

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