お茶とチョコは相性がいい?お茶で作るホットチョコレート
早いものでもうすぐ2月ですね。ショコラティエの巨匠、ピエール・マルコリーニ氏が「チョコレートに合う飲み物は緑茶か水」と発言してから、毎年バレンタインが近づくとお茶業界もにわかに活気付くようになりました。
その発言の際、マルコリーニ氏が作ったのはほうじ茶のホットチョコレートでした。それから早数年、お茶味のチョコといえばまだまだ抹茶味が多く、ほうじ茶ラテ味のチョコも見かけるようになったのは最近のことですね。
まだまだお茶味のチョコは進化するのではないでしょうか? 緑茶以外のお茶との相性はどうなのかも気になりますよね。
チョコレートを溶かしてもおいしいお茶であれば、きっとチョコとの相性もいいに違いない! と考え、今回はお茶味のホットチョコレートを掘り下げていきます。
マルコリーニ氏のレシピよりお手軽に作れる方法を探ってみましたので、チョコとお茶の相性のよさを改めて感じていただけたら幸いです。
お茶とチョコをどうしても混ぜたがる筆者の執念が見え隠れする記事になってますが笑、ぜひお好きな項目からお読みください。
チョコと合うのはどのお茶なのか?
今回ホットチョコレートを作るときに使ったお茶はTSUNAGUTOの和紅茶、和烏龍茶、三熟番茶、特選釜炒り煎茶です。(それぞれの調理法は次の項目で詳しく説明します。)
▼チョコ味のデザートと合わせるシーンもイメージしやすい和紅茶。ホットチョコレートにしたときも安定感があります。比較的加熱にも強いことから、煮出す、電子レンジで温めるといった多様な調理方法ができるのもメリットです。
▼チョコは油分を多く含むため、脂っこい料理と合わせるイメージの和烏龍茶とチョコも合います。チョコの味と比べると烏龍茶の主張はそこまで強くなく、甘ったるいホットチョコレートが苦手な方にオススメです。(次の項目では、ただ甘いだけではないアレンジ方法もご紹介しています。)
▼三熟番茶はほうじ茶にも近い風味のため、ほうじ茶ラテ味のチョコがお好きな方には特にオススメです! チョコの甘さの中に香ばしさが残るため、チョコとお茶のいいとこ取りができる組み合わせです。
▼特選釜炒り煎茶のホットチョコレートは、色がわかるようにホワイトチョコレートを使ってみましたが、下の写真のようにほぼ真っ白で、お茶の色は分かりません...! 甘味の強いお茶だとチョコの味と紛れてしまうため、あえて煮出して緑茶の渋みを引き出すとお茶の存在感が増します。
※TSUNAGUTOのラインナップには、和紅茶、和烏龍茶、三熟番茶などをベースにしたブレンドティーもあります。ブレンドティーの場合も、ベースのお茶に従ってホットチョコレートが楽しめます。
調理方法に合わせてお茶を選ぶ
ホットチョコレートの調理にあたって、鍋を使った一般的なものから、電子レンジ、チョコペンやココアを使う方法など色々試してみました。
お茶によっては加熱の仕方によって味が変わってしまうので、調理方法に合わせてそれぞれオススメのお茶の種類もご紹介しています。
①鍋で作る場合
最初は王道のやり方で、鍋と市販の板チョコを刻んだものを使っていきます。製菓用の溶かしやすいチョコを使うと楽ですね。
鍋の大きさによっては、各材料を倍量にして、二人分を一気に作った方が作りやすいかもしれません。
鍋以外の調理法で作る場合も、一人分の材料は基本的に変わりません。お茶の味が弱いと感じる場合は、牛乳を減らす(代わりに水を増やす)か、煮出す時間を長くしてください。
②電子レンジで作る場合
突然ですが皆さん、マグカップに水とティーバッグを入れて電子レンジでチンをしたことはありますか?
水を温める工程とティーバッグを入れて待つ工程が同時進行のため、紅茶などの熱に強いお茶であれば手軽に作れます。
その温めたお茶にチョコを混ぜてみました。(チョコを入れてからチンすると、下の写真のようにティーバッグにチョコがつきます笑)
特に牛乳とティーバッグを温める場合は吹きこぼれやすいため、大きめの耐熱カップに半分だけ注ぐようにするといいと思います。
スプーンで混ぜただけだと上の写真のようになります。味に支障はありませんが、溶け残りが目立ちますね。ミルク用の泡立て器などで混ぜたほうが見た目は綺麗です!
③淹れたお茶にチョコを足す場合
今度は鍋や電子レンジを使わない方法を考えてみました。急須などで淹れたお茶と、お湯で簡単に溶かせるチョコペンで試してみます!
↑コップにお茶とチョコペンを入れて混ぜただけでは、溶け残ったチョコレートが砂鉄のようになっています!笑
そこで雪だるまを避難させ、カフェラテ用のクリーマーで混ぜ直すと、下の写真のように綺麗に混ざりました!(混ぜるときは一旦大きい器に移し替えてください。)
(↑「やったね!」の顔)
チョコペンは通常1本あたり10~15gです。小ぶりのカップ一杯分であれば、雪だるまの顔を描いた残りのチョコペンを混ぜるだけでもチョコ風味になりました!
④ココアをお茶で作る場合
もともと水と混ざらないチョコレート(=油)から脂肪分を取り除き、親水性を高めたものがココアパウダーです。このココアパウダーにお茶を淹れると、手軽にチョコとお茶をブレンドできます!
注ぐお茶の量は、ココアパウダーのパッケージに書かれているお湯の量と同じにしてください。
ココア以外の作り方でもオススメのアレンジですが、赤唐辛子パウダーや一味唐辛子をかけてチリココア風にすると、甘いだけでない奥深い味がやみつきに。
ホットチョコレートの注意点
ホットチョコレートは、大きく分けて牛乳とチョコで作るパターンと、水とチョコだけで作るパターンなどがあります(牛乳と水とチョコで作るパターンも)。
ただし牛乳に含まれるカゼインは、チョコレートのもつカカオマスポリフェノールと結合し腸などからの吸収効果が下がるため、食べ合わせが悪いとされています。
気になる方は、牛乳ではなく全量お湯で作ってみてください。チョコの味がより濃く感じられますよ。
また、チョコレートはほぼ油のため、水と混ぜるには乳化(=二つの液体を攪拌)させる必要があります。ホットチョコレートは混ぜて泡立った部分が大事という説もあるので、泡立て器やハンドミキサー、カプチーノの泡を作るミルクフォーマーなどをぜひご準備ください!
お茶とチョコの探究は続く
お茶でホットチョコレートを作ると言っても、「どのお茶がチョコに合うか」「どのお茶がその調理方法に適しているか」の2つの視点から考える必要があると分かりました。
ホットチョコレート以外に、生チョコやチョコ味の焼き菓子などにお茶を混ぜ合わせるときは、また違うアプローチが必要になると思います。
もちろん、チョコをお茶を混ぜなくても、チョコとお茶を一緒に食べるのも同様に美味しいです!
チョコとお茶をセットでプレゼントするのも良さそうですが、自分へのご褒美に買ったチョコを食べるときにも、お茶を用意してみてはいかがでしょうか?
チョコと一緒にお茶も探していただき、ぜひお気に入りの食べ合わせを見つけてみてください!
W:矢島愛子
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