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焼くだけで味が決まる、「番茶バター」や「ほうじ茶バターしょうゆ」

秋になると、茶葉に火を入れた「番茶」や「ほうじ茶」など、香ばしいお茶が恋しくなりませんか?焼き魚やきのこが焼ける香り、焦がした醤油など、香ばしい味や香りはたまらなく食欲をそそります。

香ばしい食べ物がおいしいこの季節、「香ばしいお茶」と食べ物も確実に合うはず!たとえばこれまでにも、茶葉バターで食材を味付けしたことがありますが、「番茶バター」で味付けしたらより香ばしいのではないでしょうか?!

これが「番茶バター」!

↓下のnoteではお茶バターと食材を「蒸す」ことで煎茶の綺麗な緑色と旨味を活かしましたが、今回は「焼く」ことで番茶と食材の香ばしさを引き出していきます!

そしてこの「番茶バター」や「ほうじ茶バター」は、スイーツはもちろん醤油との相性が最高です!!!(「ほうじ茶バターしょうゆ」味のポテトチップスを今すぐ売ってほしいぐらいです笑)

食欲の秋、甘いものも塩気のあるものも、どちらも美味しく食べましょう!

番茶バターの作り方

材料(作りやすい量)
・バター(有塩でも無塩でもOK):20g
・お好みの番茶・ほうじ茶など:3g(ティーバック1個)程度

今回使用したのはTSUNAGUTOの三熟番茶。茶葉が大きめなので、できればティーバッグの上から揉みほぐして細かくしましょう。すりこぎなどを使ってもOKです。

硬い茎や枝はあらかじめ取り除きます!

作り方といっても、常温に戻したバターに砕いた茶葉をざっくりと混ぜるだけ。

左は後ほど登場する「特選釜炒り煎茶バター」です

バターを常温に戻している時間がない場合は、ラップにバターと茶葉を載せてくるんで、ラップの上から手でバターと茶葉を揉むようにします。

バターで茶葉を折り込むようにラップでくるみ、
円柱を作るように両手の手のひらで転がすとこんな感じに

番茶バター × スイーツ

パンに載せるだけでも間違いなくおいしい番茶バター。色々アレンジしたらもっとおいしく楽しめるはずです!

この黒っぽい茶殻の粒々が見た目にもアクセントになります

🍞番茶バターのフレンチトースト

見えますでしょうか、茶葉の黒っぽい粒々が…!!

卵液に浸けておいた4枚切りの食パンを、番茶バターで焼きました。甘い中にふんわり三熟番茶の味がして、トッピングのフルーツとの相性も◎。

仕上げにもバターを載せたら、アイスとともにとろけました…!

🍠ハッセルバックさつまいも、番茶バターのせ

秋の味覚とバターといえば、やはりサツマイモは外せません。塩や砂糖をまぶすだけでは飽き足らず、番茶バターを載せました!

糖度の高いサツマイモも、番茶バターの塩気と香ばしさで飽きずに食べられます。

じゃばら状の切り混みを入れてハッセルバックポテトのようにすると、
火が通りやすくなる効果も。

番茶バター × 醤油

番茶バターの実力が掴めてきたところで、ここからが本題です!バターと相性のよい醤油は、香ばしい番茶バターとも相性がいいはず。

🍄3種のきのこの番茶バター醤油炒め

バターソテーでも、醤油をかけただけでもおいしいきのこ類。番茶バターを溶かした後、醤油を回しかけてみました。

説明不要の美味しさです…!

炒めものだけでなく、ホイル焼きにも使えます。

バターは焼き終わった後に加えてもOKです!

🍝パスタやバターライスの味付けに

もちろん、主食の味付けにも使えます。入れておけばとりあえず味が決まる番茶バター、冷蔵庫に常備しておきたいですね…。

番茶バターと醤油だけで、その他の味付けは不要です!

煎茶バターを炒めたらほうじ茶バターに?!

煎茶をフライパンや焙烙ほうろく(小さく平たい炒り鍋)で炒るとほうじ茶になると聞いたことがある人も多いかと思います。つまり煎茶バターもフライパンで炒めたらほうじ茶バターになるのでは?

早速実験してみました!

下の写真が完成形です。バターの油分で茶葉がカリカリに揚がりました笑 噛むと煎茶の風味がまだ残っていて、まだほうじ茶の味ではありません…!使った特選釜炒り煎茶は茶葉の形がしっかりしているので、もう少し砕いたほうがよさそうです。

茶葉がフライドオニオンのような食感で、これはこれでおいしいですが…

煎茶バターをほうじ茶バターと同じ味にするには、先に煎茶の茶葉だけを炒ってほうじ茶にした後にバターを加えたほうがよいでしょう。まだまだ改良の余地がありそうですね。

油が多いと、焦がさずに焙じるのが難しくなります

香ばしいお茶と食べ物はなぜ合うの?

焼いたお肉のいい香りは「ピラジン」という香り成分によるもの。アミノ酸と糖が加熱された時に発生する成分で、旨味成分(アミノ酸)を多く含む煎茶を焙じた時にもピラジンが発生します。つまり、焼いたお肉とほうじ茶のいい香りは、同じ成分によるものです。

メイラード反応と呼ばれます

つまり焼いた食材と火入れしたお茶は、おいしさのメカニズムが似ていると言えます。一緒に食べた時に美味しく感じるのも納得ですね。

きのこもアミノ酸を多くを含む食材です

今回のように食材と茶葉を直接食べるだけでなく、焼いたり炙ったりした食材と番茶やほうじ茶を一緒に飲むのもオススメです。

ちなみにこのnoteを書いてバターを摂り過ぎた中の人は、和烏龍茶ヒキシメ茶(和烏龍茶ベースのブレンドティー)など、口の中がサッパリするお茶と合わせています笑

番茶バターは意外と万能な調味料?

番茶やほうじ茶は既に火入れされているので加熱にも比較的強く、炒め物に使いやすいのも特徴。普通のバターのようにあらゆる料理に使えます。

番茶バターは加熱しなくても、温かい食材に載せるだけでふんわり番茶の味がします。食材の味を邪魔しない、優しい番茶味なのも嬉しいポイント。

スイーツにも料理にも。

「こんな料理にお茶バターを使ってみた」など、是非コメントなどで教えてくださいね!
この秋、食材でもお茶でも、香ばしい味と香りを味わい尽くしましょう!

W:矢島愛子

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