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自分のアイディアが採用されないと感じる時におススメしたい本
「アイディアを考えくる」という宿題が出た時、
とっておきの1つのアイディアを提出し
「採用されず落ち込む」という経験をしたことはないでしょうか。
・なぜ私のアイディアは採用されないのか
・素晴らしいアイディアを出せる人は秋元康さんのような特別な人間にしかできないのではないか
こんなふうに考えている人にお勧めしたい本はこちら。
本書では、著者の広告業界での体験を中心に紹介されていますが、異業種で働く人でも学ぶべきヒントが沢山詰まっています。
この書籍ではアイディアを生み出すための様々な手法が紹介されています。ただ、アイディアの手法に関する書籍は多く出回っているかと思います。今回はアイディアの出し方の前提にある、特に印象的だった3点をご紹介します。
1.とっておきの1案を出して採用されないと落ち込むなんて何様ですか?
本書では、アイディアについてこんな風に説明しています。
「いいアイディア」を出す必要はまったくない、そんな天才は、どこにもいない。99案の中に1つ明暗があれば、それでOK
プロ中のプロですら、30~40ものアイディアを普通に出すエピソードが語られています。
100個のアイディアを出すなんて、週刊誌の編集記者にしか起きないと思っていました。残念ながら、20年近く社会人として仕事をしていて、私は誰に100個アイディアを出すように言われたことはありませんでした。
また、実践している方にもお目にかかったことがありません。
今でこそ、「デザイン思考」が流行り、多くのアイディアを発散し、収束させるプロセスをやるようになりましたが、それを長年、ビジネスで実践されてきた著者の言葉は、本質的に刺さります。
大事なことは、とにかく「量>質」、沢山出すことに終始すること。アイディアの良し悪しも主観で判断しないことが大切です。
アイディアは、100個出してようやく1個のダイヤモンドの原石に辿り着くようなものなんですね。しかも、その原石を見つけたらそのまま出せるものでもなく、その原石を磨いて磨いてやっと形になるもの。
これが本当のアイディアを出すということなんだなと、改めて認識しました。
また、本書では、「会議に手ぶらで参加しない」というメッセージもありました。
自分自身を振り返ると、「情報共有したい」と言われて参加した会議に「手ぶら」で参加した会議を思い出しました。アイディアを持参する事前準備ができたのに、手ぶらで参加したため、大したアイディアや意見も出せず、苦い気持ちを味わいました。
2.とにかくシンプルに。ツールにこだわらない
これはあるある、ではないでしょうか。私も、ツールから入るタイプで、とっておきのノート、ペン、マインドマップ、ホワイトボードツール、音声アプリ、手帳管理術、様々なツールを試しては挫折し、情報が集められないジレンマに陥ることが良くあります。結局ツールにこだわると続かないんですよね。。。
本書では、とにかく思いついたら紙に書く。ツールにこだわらない。むしろ、子供の学校から配られた紙の裏紙や、広告の空いているスペースとか、レストランのペーパーナプキンなど、仕事に関係のないもの方がアイディアが出しやすいといった話も触れられています。
とにかくアイディアの一歩手前、
「思いついたら書き留める」これに尽きるということですね。
ただ、ペーパーナプキンとか広告だと、1個にまとめておくのは大事なので、アイディアノートはやっぱり作ろうかななんて思ってしまいました。(結局買うんかい!という自分への突っ込み)
3.アイディアを出すプロセスはきれいなものなんかじゃない
著者がこの本を通じて、最も説明したかった点だそうです。
自分と向き合うって、決してカッコよくはなくて、泥臭い行為。だから、僕はおしゃれなチャートを埋めていって、色とりどりのふせんを貼って・・・という方に懐疑的なんです・・・
・・・いい意味でバカになって、「この商品が広まったらどんな風に世の中がよくなるか」と全肯定してみるんです。
本来、アイディアを出す時間を計画して作り出し、自分と向き合い、アイディアを絞り出すという作業は、とても泥臭いプロセスですよね。
様々なアイディア思考を紹介する本は沢山世の中に出回っていても、その泥臭いプロセスを説明する書籍はこの本だけであると語られていました。
アイディアを100個出すこと。本書ではその出し方も紹介されています。
でも、miro(ホワイトボードツール)を使ってチームでアイディア出しす時間、個人的には好きなんですけどね・・
・アイディアを自分と向き合って量産する
・アイディアをを普段から書き留める
ずっと続けていきたい習慣です。
ジメジメする季節となりましたが、爽やかに過ごしましょう!