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【リノベのススメ】戸建てリノベ物件の選び方

前回はマンションリノベの物件の選び方をご紹介しました。
今回は戸建てリノベをする際の物件の選び方をご紹介します。

●戸建てリノベの特徴

マンションリノベの場合、共用部分や共有部分に手を加えることは出来ません。
一般的には玄関ドアの内側からサッシの内側までです。
その範囲の中をうまく分割して、求める暮らしを実現する間取りを作り上げていきます。

しかし、戸建ての場合はもう少し拡大して考えることが出来ます。
敷地の中を全て使い、組み立て、設計することが出来るのです。
家が広過ぎて管理が大変なら、減築することも出来ます。
逆に狭いなら、建ぺい率や容積率の制限の中であれば増築することも出来ます。
さらに、お家を建てた当時には見えなかった景色が見えるようになる場合もあります。
近隣の土地の状況が変わり、景色が変化した場所に対して開いたり、閉じたりといった操作も可能です。
戸建てリノベはマンションリノベに比べ、様々な面で自由度が高いものと言えます。

●戸建てリノベ物件の選択基準

では、戸建てリノベ物件の選択では、どんなところに気をつければ良いでしょうか。

○戸建てリノベの注意点

基本的には中古マンションと変わらないですが、建物の劣化状況はマンションに比べて重要になります。
マンションでは多くの場合、管理組合があり、中長期的な修繕計画を立て、修繕に必要な資金を積み立て、定期的に管理・保全に努めています。
しかし、戸建ての場合は住まい手がその役割をしなければなりません。
一括して外部に委託できる訳ではなく、修繕計画は二の次となってしまいがちです。

○築年数について

戸建て住宅にとって、築年数はとても重要な選択基準です。
ただ安価であることだけを追求してしまうと大変なことになります。

1981年(昭和56年)6月に新耐震基準が施行されました。
コンクリートや鉄骨で作られているマンションは、構造計算されているため、ある程度の耐震性能が保証されています。
しかし、木造が多い戸建て住宅では構造検討はされているものの、構造計算はされていないことがほとんどです。
リノベーションで壁を抜き、間取りを変更する場合、構造の検討・補強をしないと、耐震性能に著しい影響が出る場合があります。
素人ではその判断ができないこともありますので、ご注意ください。
この基準より以前に建築されている場合は、リノベーションする際、構造の補強を行うことを検討しましょう。

また、古い住宅であればあるほど、断熱の基準も今とは比べ物にならないくらいお粗末なものが多いです。
断熱については1999年(平成11年)に基準が大きく変わりました。
これ以前に建築されているものについては、断熱の補強もしっかりと行うようにしましょう。

○立地について

戸建て住宅の立地はマンションよりも重要です。
エレベーターがついていない戸建て住宅は平面での移動だけでなく、立体としての移動も伴います。
また、近隣の建物も次第に更新されていきます。
便利だと思っていた商店が代替わりして閉店したり、雑木林が大きなマンションに変わったり。
周辺環境の変化はなかなか把握しづらいですが、市区町村の都市計画などにも少し目を通しておくといいかもしれません。

○間取り(広さ)について

戸建て住宅の場合、間取りの変更は多少自由がききます。
ですが、お部屋を広くするために壁を解体した際、柱や筋交いなどが姿を現すことがあります。
床や柱を抜く、筋交いを取るといったことは、耐震性能の低下を招くため容易には出来ません。
この点は最も危険なことなので、注意が必要です。
これらの行為を行う際は、建築的な視点を持ったパートナーに必ず相談しましょう。

●戸建てリノベのパートナー選び

戸建てに限らず、リノベーションを行う際はパートナー選びが重要です。
デザイン力だけではなく、既存の建物の状態をしっかりと把握し、建物の劣化の状況を確認、判断しなければなりません。

○つなぐデザインによるリノベーション

私たちが戸建てリノベーションを手掛ける際に徹底していることがあります。

・既存住宅状況調査による建物インスペクション(建物診断)

現地調査を行う際に、戸建て住宅の劣化状況を、指定の講習を受講した建築士である「既存住宅状況調査技術者」が確認・診断を行います。
暮らしのご要望を伺い、実現するだけでなく、今後の修繕計画について助言を行います。

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・建築設計のプロフェッショナルによる空間デザイン

私たちは日々の暮らしを中心に設計します。
見た目を綺麗にすることだけが目的ではありません。
使い勝手を考えた空間デザイン設計を行い、快適な住まいをご提供します。
お住まいになる方の暮らしに耳を傾け、現在のお悩みやお困りごとを解決するアプローチをご提案します。

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・DIYを取り入れた参加型の家づくり

お住まいを管理、維持していくためには、多少の修理、修繕が出来るに越したことはありません。
しかしながら、全てを工事業者さんにお願いするには、維持管理に関する費用が嵩んでしまいます。
そこで、危険を伴わない作業については住まい手自らが行うことで、維持管理費を少しでも抑えることを推奨しています。

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私たちはDIYを取り入れた家づくりを推進しています。
DIYは簡単に行えるものから、難易度の高いものまであります。
工務店に勤めていた時からペンキの塗装や珪藻土の左官をワークショップで行っていた他、木工によるDIY施工の経験を踏まえ、住まい手のレベルに合わせたDIYのご提案をさせて頂きます。

●戸建てリノベのご相談

つなぐデザインオフィスでは随時ご相談を承っております。
各種ご相談は予約制となりますので、弊社HPのコンタクトフォーム、または各SNSなどでお申し込みください。

オンラインでのご相談の他、当日の検温、マスク着用、手指消毒など、新型コロナウィルスの拡散防止にご協力頂ければ、対面でのご相談も可能です。

新生活を始めようとされている方のお悩みを解消したり、何かのお役に立てれば幸いです。
ご相談、お待ちしております。

つなぐデザインオフィス
千葉県松戸市常盤平3-4-7 高野マンション101
Tel:047-707-2902
Mail:info@tsunagu-design.com
HP:https://tsunagu-design.com/

【心地よい暮らしをつくる建築設計事務所・つなぐデザインオフィス】

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