井澤 雄祐|つなぐデザインオフィス

つなぐデザインオフィス代表|ものづくり系建築家 2017年より千葉県松戸市にて、ものづ…

井澤 雄祐|つなぐデザインオフィス

つなぐデザインオフィス代表|ものづくり系建築家 2017年より千葉県松戸市にて、ものづくり側からの建築、街づくりをしています。 http://tsunagu-design.com

最近の記事

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願い致します。 本日より、通常営業となります。 さて、年末の投稿にも書きましたが、2023年は7期目に突入します。 つなぐデザインオフィスは「私がやりたいこと」ではなく、「お客さまがやりたいこと」を最優先で考えます。 「お客さまのやりたいこと」を叶えるための道筋を立て、そのための手段をご提案していきます。 それって普通じゃない?と思われるかもしれません。 過去にこんな事例を伺いました。 ■実際にあった事例 お客さま「予

    • 【建築談義】無垢の木材って何?

      自然素材ってどんなもの?(→記事はこちら)でも登場しましたが、 無垢の木材とはどんなものがあるでしょうか? -無垢の木材の代表格=柱や梁一番最初に思い浮かべるのは、柱や梁といった構造体かもしれませんね。 日本では古くから、寺社建築や住宅などの多くの建物の構造体に「木材」が使用されてきました。 しかし、関東大震災の際、耐火性能を有していない木造住宅の多くが、 焼失してしまった経験から、現在では鉄筋コンクリート構造(RC造)や鉄骨造の住宅が建てられるようになりました。 続い

      • 自然素材ってどんなもの?

        住宅を含む建物には、多くの材料が用いられ、作られています。 それらの材料は大きく分けて、2つに分類されます。 ひとつは新建材、もうひとつは自然素材と呼ばれるものです。 それぞれどんな特徴があるでしょうか? -新建材とはどんなもの? 新建材、あまり聞きなれない言葉ですよね。 新建材は、工場で生産される建築材料のことです。 主な品目として、石膏ボードやビニルクロス、合板などがあります。 現在の住宅にはこれらの新建材が多く使われています。 その特徴は狂いが少なく、扱いやすいよう

        • 【リノベのススメ】戸建てリノベ物件の選び方

          前回はマンションリノベの物件の選び方をご紹介しました。 今回は戸建てリノベをする際の物件の選び方をご紹介します。 ●戸建てリノベの特徴 マンションリノベの場合、共用部分や共有部分に手を加えることは出来ません。 一般的には玄関ドアの内側からサッシの内側までです。 その範囲の中をうまく分割して、求める暮らしを実現する間取りを作り上げていきます。 しかし、戸建ての場合はもう少し拡大して考えることが出来ます。 敷地の中を全て使い、組み立て、設計することが出来るのです。 家が広過ぎ

        マガジン

        • #建築談義
          4本

        記事

          【地域再生】里山保全について考える

          ここ最近、これからの展開を模索してます。 直接お会いしている方には少しずつお話していますが、以前より考えていた「山林⛰の購入」を再び検討しています。 ご周知の通り、日本の国土の67%は森林です。 そして、その多くは山林に属するものとなっています。 日本は長い間、山の木を守り、活かしながら、林業を営んでいました。 しかし、外国から輸入される木材は安く、国内の木が消費されないという現実があり、国内の林業は衰退の一途を辿っています。 これは国内全体に言えることで、私が住む千葉

          【地域再生】里山保全について考える

          『tool share』と『work share』

          昨今のコロナウィルスの影響で、DIY業界の流れが変わりましたね。 この1年で、あまりDIYをしたことがない方や女性の方でも、何かをやってみようという流れが出来てきたように思います。 週末はホームセンターがごった返していますが、この流れが一過性のブームにならないといいなぁとも思いつつ、ホームセンターの動向で気になることが。 一部のホームセンターではコロナウィルスの影響で、工具のレンタルやカットサービスが中断していたりしています。 DIYではそこまでの精度が求められてはい

          【リノベのススメ】マンションリノベの選び方

          皆さんはリノベーションと言えば、戸建てとマンションのどちらを連想するでしょうか? 一昔前はリノベーションと言えば、店舗がほとんどであったのに対し、今は住まいのリノベーションが多数を占めています。 そこには様々な理由があるかと思いますが、新築住宅神話が崩れ、少しでもコストを抑えて住まいを手に入れたいという想いが後押ししているように思います。 そこで、これからリノベーションを検討されている方に向け、メリット、デメリット、注意点などを考察してみたいと思います。 今回は「中古マン

          【リノベのススメ】マンションリノベの選び方

          【パッシブデザイン的家づくり】02.敷地と配置と道路の関係

          これから住宅の取得を考えている方に向けて、パッシブデザインを取り入れる場合の土地の選び方をお伝えしていこうと思います。 ・パッシブデザインとは「パッシブデザイン」とは太陽の光や熱、風などの自然のエネルギーを最大限活用する省エネルギーな設計手法で、建物の配置や窓の位置、庭の設えなどを工夫し、質の高い室内環境を整えるとともに、省エネルギーにも貢献することを目指すものとなります。 前回から持ち越した下記の3点についてです。 これらはそれぞれ密接に関係しているので、セットでお伝え

          【パッシブデザイン的家づくり】02.敷地と配置と道路の関係

          【パッシブデザイン的家づくり】01.土地の選び方

          これから住宅の取得を考えている方に向けて、パッシブデザインを取り入れる場合の土地の選び方をお伝えしていこうと思います。 ●パッシブデザインとは「パッシブデザイン」とは太陽の光や熱、風などの自然のエネルギーを最大限活用する省エネルギーな設計手法で、建物の配置や窓の位置、庭の設えなどを工夫し、質の高い室内環境を整えるとともに、省エネルギーにも貢献することを目指すものとなります。 それでは土地探し編に入ります。 ●土地選びに先立ち、優先順位をつけましょう土地を探すにあたり、そ

          【パッシブデザイン的家づくり】01.土地の選び方

          【想像リノべ】松戸市の中古マンション(その2)

          ●想像リノベとは 手が動かなくなったら終了する、気まぐれ設計シリーズの第2弾です。 マンションや戸建てなど、種類を問わず、大手不動産紹介サイトを見て、ある条件をクリアした物件を、勝手にリノベーション設計をしてみます。 ●物件検索条件の設定 まず、大きく3つの条件を立て物件を検索することにしました。 ・物件価格が1500万円以下 ・駅から20分以内 ・1981年6月以降に完成 ●設計条件の設定 更に、設計条件として3つの項目を設けました。 ・お住まいになるのは30代のご

          【想像リノべ】松戸市の中古マンション(その2)

          【想像リノベ】松戸市の中古マンション(その1)

          ●想像リノベとは 手が動かなくなったら終了する、気まぐれ設計シリーズです。 マンションや戸建てなど、種類を問わず、大手不動産紹介サイトを見て、ある条件をクリアした物件を、勝手にリノベーション設計をしてみます。 ●物件検索条件の設定 まず、大きく3つの条件を立て物件を検索することにしました。 ・物件価格が1500万円以下 ・駅から20分以内 ・1981年6月以降に完成 ●設計条件の設定 更に、設計条件として3つの項目を設けました。 ・お住まいになるのは30代のご夫婦と子

          【想像リノベ】松戸市の中古マンション(その1)

          DIYリノベとアスベスト

          ●年末のアスベスト報道について昨年末、大手インテリア販売企業から衝撃的なニュースが報じられました。その報道は当該企業から販売された珪藻土を用いた商品に、アスベスト(石綿)が含まれているというもの。 アスベストは天然に産する繊維状けい酸塩鉱物で「せきめん」「いしわた」と呼ばれています。 石綿は、そこにあること自体が直ちに問題なのではなく、飛び散ること、吸い込むことが問題となるため、労働安全衛生法や大気汚染防止法、廃棄物の処理及び清掃に関する法律などで予防や飛散防止等が図られて

          年末のご挨拶

          平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 1年前には想像もしなかった、「新型コロナウィルス」という疫病に悩まされた2020年も、いよいよ終わりを迎えようとしています。 「新しい生活様式」ではマスクの装着が基本となり、ソーシャルディスタンスやロックダウンなど新しい言葉が聞かれる中、営業に関するスタンスも大きく変容しました。 リモートワークやオンライン会議など、ソフト面での対応が急速に進められ、人との関わり方にも大きな変化をもたらしたように思います。 仕事上では各

          パッシブデザインの話–2

          つなぐデザインオフィスでは『パッシブデザイン』を用いて設計をします。 しかしながら、『パッシブデザイン』は、まだあまり馴染みがないかもしれません。 一体どういうものなのか、前回に引き続き、簡単にお伝えしてみようと思います。 ■パッシブデザインとは パッシブデザインは日光や風など、誰もが享受できる自然界に存在するエネルギー(自然エネルギー)を活用し、建物の居住性を高める建築手法です。 すごく平たく言えば、使えるものを使って、快適な暮らしを得ようというもの。 要約すれば、以下

          パッシブデザインの話–1

          つなぐデザインオフィスでは『パッシブデザイン』を用いて設計をします。 しかしながら、『パッシブデザイン』は、まだあまり馴染みがないかもしれません。 一体どういうものなのか、簡単にお伝えしてみようと思います。 ■パッシブデザインとは パッシブデザインは日光や風など、誰もが享受できる自然界に存在するエネルギー(自然エネルギー)を活用し、建物の居住性を高める建築手法です。 すごく平たく言えば、使えるものを使って、快適な暮らしを得ようというもの。 要約すれば、以下のようなものです