外国人スタッフを信じて「任せる」
こんにちは、春らしい陽気で過ごしやすい日々が続きますね。
日ごろから登録支援機関として様々な企業を訪問していますが、特定技能の概要をしっかりと理解している企業の担当者の方は非常に少ないと感じています。ただでさえ2019年から施行されたばかりの制度である上に、なかなかわかりづらい(説明が簡潔になされていない)という内容のものも多く、企業目線や外国人目線で「結局のところどうなの?」「何が必要?」「具体的にどうしたらいいの?」と言いたくなるようなことも多くあります。
ということで、それこそ登録支援機関の腕が試されるわけですが、とは言え我々としても経験はそれなりにあるものの、まだまだ知らないことも多数。ましてや単に制度を理解するだけでなく、企業を相手に説明して理解を深めてもらう必要があるので、一筋縄ではいきません。
と、いうわけで我々スタッフも日々、制度説明のロールプレイングを繰り返しおこない、企業側や外国人側の目線に立ってわからないところは言い換えたり、資料を用意したりして、シンプルに理解してもらいやすいように工夫をしています。最近は日本人スタッフでも手が足りないくらい問合せがあるため、急遽外国人スタッフにも手伝ってもらっています。普段は留学生や実習生の支援をしているメンバーなので、社会人としてのコミュニケーションには慣れていませんが、それでも見る見るうちにプレゼンが上手になっていく過程を目の当たりにして、外国人スタッフの成長スピードに驚かされます。
「多分、この仕事は〇〇さんには厳しいだろうから、やっぱり自分がやらないとダメだろうな~」っと思って仕事をお願いしないことも以前はありましたが、今はなんでも挑戦してやってもらうようにしています。
勿論最初からうまくはいきませんし、依頼した側がイメージしている出来上がりではないことも多々ありますが、都度「もっとこうしてほしかった」「これでもいいけど、こうしたほうがもっとよくない?」と繰り返し伝えることで、同じ絵を共有できるようになっていきます。
最初こそしっかり時間をとってあげる必要があるため、納期が短い仕事などを振ることは難しいかもしれませんが、少しずつ仕事の進め方・とっかかり方を伝えることで、同じように仕事を覚えてくれるようになります。
言葉や文化が違うだけで、勝手に「できない」と決めつけないこと。
失敗を恐れずに「トライ」してもらうこと。
それだけで、人は成長していきます。
外国人スタッフを管理監督する側が彼らの可能性に蓋をして、決めつけないことが何よりも大切です。