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「感動」って生産可能?│実証実験 in フランス

みなさん、こんにちは!NOMADOプロジェクトnote編集部の藤田です。

突然ですが、最近みなさんが感動したことって何かありますか?

泣ける映画を見たとき、大きな仕事をやり遂げたとき、はたまた人の優しさに触れたとき‥‥‥‥。

大なり小なり日々感動する瞬間に巡り合うことがあるかと思いますが、ではその「感動」って作れるものだと思いますか

感動の意味を調べると、「ある物事に触れて、深く心を動かされること」とあります。

NOMADOプロジェクトは、この深く心を動してドキドキするような、

「物事」(=キュレーション)と「触れ方」(=体験デザイン)を設定することで、人々に感動を与えられるような経験づくりを目指している、という話を、ここではしようと思います。

「感動」を生むキュレーションと体験デザイン

前回の記事で持続的な関係づくりのためには、キュレーションが不可欠という話をしました。

キュレーションとは、「誰と誰が、どんな場所で、何の体験をするのか」を整理し、編集することを指します。

逆に、たまたまそこに居合わせた人と何となくおしゃべりするみたいなのが、キュレーションがない体験です。

こういう世間話みたいな交流で「感動」って生まれにくいですよね。(たまに井戸端会議の場で「はっ」と目が覚めるような会話が生まれることがありますが……)

一方でキュレーションがされた場で、自分の興味や関心にマッチしている相手と共通の体験をデザインすることで、

オンラインという制限を超えたワクワクがあるかも!?という、それまでの経験や思いこみの想像を超えた感情=感動が生まれやすい状態を作るのです。

キュレーションの実践「フランスプロジェクト」

例としてフランスと大分県をつないだ実証実験の話をさせてください。

NOMADOプロジェクトの第一弾として今年3月、フランスの小中学校と、大分県内のレストランやゲストハウス、幼稚園などをつなぎ、「食文化」や「差別」など五つのテーマに沿って双方向型の体験を行いました。

体験前、わたしたちは時間をかけてキュレーションの作業を行いました。

フランスの各学校が力を入れている分野(園芸、料理など)や、クラスの特徴や雰囲気(障がいのある子供がいるクラスとか、ちょっとやんちゃな子がいるクラスとか)を聞き取りし、

その上で、お互いの文化や考え方を深く理解し、距離を縮められるような体験デザインと、日本側の交流相手とのマッチングを行ったのです。

例えば、大分県日田市にある多国籍レストランの大原屋さんと、料理教育に力を入れるマンデス小学校の児童26人をつないだ体験。

フランスからはパテやチーズ、ドライソーセージ、日本からは味噌や柚子胡椒、ゆかり、チータラなどを持参し、お互いの国の食材をミックスしてサンドイッチのメニューを考案しました。

「味噌の味が濃くて涙が出る」
「チータラって魚だと知った瞬間食べたくなくなった・・・」
「ゆかりというハーブが美味しい!」

など、日本独特の味に子供たちは大盛り上がり。

実際に目で見たり、嗅いだり、触れたり、味わったり…。

遠く離れた異国の人とつながりながら、楽しみながら食文化の多様性に触れる体験となりました。

こうした五つの体験で総勢150人を超える人が参加し、「海外につながるどこでもドアのようだった」「隣にいるような感覚で遠い国に友達ができた」など大きな反響を得ることができました。

「感動」を燃料に、ずっとつづく関係を

今回のプロジェクトに参加していただいた大分県の大原屋さんは、なんと今年9月、フランスを訪問し、交流相手の小学校の子供たちと対面を果たしました!

わたしたちのプロジェクトの中で作り出した共通の感動体験によって、こうした自発的な行動が生まれ、関係がずっとずっと持続していく。

これこそ、人と人との間にある壁に「窓」をつくることができたと実感できた瞬間でした。

キュレーションと体験デザインを通じた感動の生産。

これからも世界中でやっていきたいと思います!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。わたしたちの活動に興味を持っていただいた方からのご連絡をお待ちしております。


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