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地球規模の関係づくり│NOMADOプロジェクトのビジョン

みなさん、こんにちは。
「NOMADOプロジェクト」note編集部の藤田です。

この記事では、NOMADOプロジェクトが始動した経緯や、目指す社会について、このプロジェクトを先導するクリエイティブ・ディレクターのハレ・ローランに話を聞きました。

ハレ・ローラン
フランス出身。株式会社ガイアックスにて新規事業関係デザインの手法を用いたインバウンドツアーの開催や、フリーランスでの国際観光コンサルタントを経て、2021年7月ツナガルへ入社。ツナガルのR&D部門である新規事業の立ち上げに参画し、環境や体験、コミュニティ等の関係デザインに取り組む。

コロナをきっかけに旅のDX化へ

―新しいプロジェクトが目指すことについて教えてください。
ハレ 「地球規模の関係づくり」です。

「ツナガル」という社名からも分かるように、わたしたちは人と人がつながることを、とても重要に思っている会社です。

自分たちの手の届く範囲にとどまらず、世界中で「人生を変える出会い」を作りたい。これを「NOMADO(=の、窓)プロジェクト」と呼んでいます。

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― どのように人と人との出会いを作るのでしょうか?
ハレ 交流する人々がいる拠点に設置したスクリーン同士を、オンラインでつなぎます。

相手の世界に通じる「窓」を開放して、臨場感のあるリアルタイムコミュニケーションを可能にしています。

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NOMADOプロジェクトでつながった、フランスと日本の子供たち

しかし、見知らぬ人同士を交流させるだけでは、その場限りの関係で終わってしまう。

わたしたちがお手伝いしなくても、自分たちで関係を自走させていくような、持続的な関係が築ける体験を行います。

ここで大事なのが、キュレーションです。

無数の人間がいる中で、誰と誰が、どんな場所で、何の体験をするのか。

ただ闇雲に交流してもらうのではなく、体験前に参加者の課題やニーズ、特性などを丁寧にリサーチした上で、お互いの文化や考え方を深く理解し、距離を縮められる体験テーマを決定していくのです。

― プロジェクトを立ち上げたきっかけを教えてください。
ハレ やはり一番大きなきっかけは、このコロナ禍でした。

ツナガルには、フランス、タイ、台湾、香港など、世界中から集まった旅好きのメンバーが集まっています。

こうしたメンバーが、これまで「つながり」をキーワードに、海外の人々がもっと日本を理解して、好きになってもらえるような観光PRなどをコロナ前から実施してきました。

しかしコロナで国内外の往来がいったん途絶える中、旅ができない、人と交流できない、といったもどかしい社会の中で、人とつながることの貴重さが再認識されたと思います。

旅をした時に訪れる、ワクワクするような新しい出会いを通じて、目が覚めるような経験で価値観が変わったり、自分の国の良さを実感したり……。

まさに人生を変えるような出会いが、旅の中にはたくさん転がっています。

こうした旅の中で得られる価値を、距離の制約なしに提供できないか。

コロナ禍で、そんな風に考えるようになりました。

そこで生まれたのが、デジタルインスタレーションを活用した「NOMADOプロジェクト」です。

地域の良さを守り続けるグローカルな社会づくり

― NOMADOプロジェクトを通じて、どんな社会にしていきたいですか?
ハレ グローカルな社会をつくっていきたいですね。

地球全体を一つの社会として考える「グローバル」ではなくて、それぞれの地域の良さを守りながら、地球規模の視野を持つ「グローカル」な世界こそ、多様性のある社会だと考えています。

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地球80億人と関係づくりをしようとした時、距離の他にも、言語や、性別、経済状況、社会階層の違いなど、人と人をはばむ「壁」はたくさんあります。

こうした「壁」に穴をあけるため「の、窓」(NOMADO)をつくる活動を、もっともっと発展させていきます。

その結果、たくさんのローカルが、このプロジェクトを通じてつながり合う。

そんな社会を目指していきたいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。わたしたちの活動に興味を持っていただいた方からのご連絡をお待ちしております。


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