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オタクに勤しむと、必ず山里亮太が襲来してくる話

『だが、情熱はある』にハマっている。
オードリーの若林正恭さん、南海キャンディーズの山里亮太さんの半生を描いた「ほぼ実話」のドラマだ。

思えば私のオタク人生、いつも山里亮太が隣にいるような感覚であった。
念の為言っておくが、もちろん彼とは赤の他人である。
が、何故か必ず、彼はいるのだ。

本日はいかにして彼が私の人生に侵食してきたか、私自身のオタク半生と共に書いていきたい。


認識

南海キャンディーズが世に出たのは2004年のM-1グランプリ。
その頃の私はランドセルを背負っていた。
この時の1番の関心ごとといえばアニメやマンガやゲームだったから、おそらく山里亮太をちゃんと認識したのは少し後、制服を着始めた頃合いだろう。

その時の彼の印象は「しずちゃんの相方」「天の声の人」「AKBが好き」と言ったところだろうか。


2019年、ファーストインパクト

大学生になり立派なオタクに成長を遂げた私は、そのまま社会人となった。
ハロプロ沼に堕ち、Berryz工房を経てスマイレージもといアンジュルムのオタクに勤しんでいた。

卒論にダメ出しされる日々から、社会の洗礼を受ける日々に移ろうとも、アンジュルムの曲に元気と希望をもらい、己の心を保とうともがく毎日であった。

そんな中、Twitterを開くとこのツイートが目に飛び込んできた。

山里亮太が自軍に⁉️⁉️⁉️
AKB界隈の住人ではなかったのか?!

いや〜!!よくぞ自軍を見つけて下さいました!!
アンジュルム!!最高ですよね!!!
山ちゃん、今後ともぜひアンジュルムを宜しくお願いしま〜す!!!!!

アイドルオタクにとって山里亮太が自軍にいることの影響力は超絶ハンパない。
BIGな味方ができた気分でオタクはホックホクになっていた。

その数ヶ月後


エェ〜
⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️

アンジュルムに沼ってたのはこのフラグだったってコト⁉️
トレンドには『アンジュルム婚』の文字。
お、おめでとうございます…!!

蒼井優さんはかねてからのアンジュルムファンとして界隈では有名なお方。
合点がいきつつ、まあおめでたいお話やと思っていた。
この後、私の推し活ライフに山里亮太が幾度となく登場することになるとは知らずにーーーーー。



2021年、セカンドインパクト

その日はある日突然訪れた。

ハイーーーーーー⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️
山ちゃん、ヅカにも沼っとるーーーーーー⁉️⁉️⁉️

嘘だろ、またしても推し被りやん…
言わずもがな、私はハロプロと同時並行でヅカヲタとしてのキャリアを着々と積み上げているところだった。

それにしても、初宝塚が2021星組ロミジュリA日程とは、あまりにも王道ルート過ぎる。
運もセンスも良過ぎる。羨ましいくらいだ。
愛月ひかる様のティボルトにハマるところも理解-わか-り過ぎる。わかりすぎるぞ、山ちゃん!!!

紐解いていくと、こちらも奥様のお誘いがきっかけだったとのこと。
私って蒼井優なんじゃ…?と思い込む。違った。

ヅカオタには周知の事実だろうが、この数ヶ月後に愛月ひかる様の退団発表があった。
これにはあまりにも同情した。
沼って次の公演で推しが退団されるなんて…これはもうむせび泣くしかないやつ…

そんなわけで私の密かなる山里亮太の推し活の推し活が始まる。

私「愛ちゃん様の退団公演『柳生忍法帖/モアーダンディズム!』、宝塚大劇場まで観に行けたのね🥲よかったね🥲」

私「愛ちゃん様のラストディナーショー行けたのね🥲なんたる幸運🥲よかったね🥲」

私「愛ちゃん様とのツーショキーホルダー作っちゃうの乙女でかわいい🥲」

私「東京も行けたのね🥲芦名一族は永久不滅🥲」

そして愛ちゃん様の退団後………


私「さすがにこれは羨ましすぎる😡😡😡最も成功したオタク過ぎる😡😡😡愛ちゃん様が美し過ぎる😡😡😡」


アンジュルムの事案から宝塚の事案まで、職業柄と彼の愛のある推し活により、着実に関連の仕事を増やしていく山里亮太。
あまりにも有難いとあまりにも羨ましいの気持ちが、私の中でデッドヒートを繰り広げた。

そして、ついにその時がやってくる…


2023年、サードインパクト


推しが山里亮太になった。

(なんなんだ…山里亮太という人は…私がどんな界隈にいても必ず顔を出してくる…というか今回に限っては顔を出すどころの騒ぎじゃない、推しが山里亮太になるって何?こんなことある?本当になんなん、山里亮太という人間は……人間なのか?!)

コロナ禍、宝塚が公演中止になった際に何もすることが無く、YouTubeを見てハマったのがSixTONESだった。
そして私は森本慎太郎推しとしてファンクラブに加入するまでになっていた。

今回は山里亮太がSixTONESに・森本慎太郎にハマったわけではない。推し被りではない。
が、なんたる偶然なのか必然なのか、私の推しが山里亮太を演じるという事実に『私はもう山里亮太から逃れられない』という恐怖にも近い運命を感じ、勝手に窮地に追い込まれた。
怖過ぎる!!!!!

あっという間にドラマ第1話放送日、私は物凄く緊張していた。

私は慎太郎くんの高い演技力を信頼しているし、何より彼の芝居が好きだ。
しかし、あまりにも慎太郎くんと山里亮太のパブリックイメージがかけ離れており、正直大丈夫だろうか?と思ってしまう自分もいた。

そして22:30を迎える…

完全に山里亮太として存在する森本慎太郎がいた。

制服姿で、おかっぱで赤メガネをしていなくても、山里亮太だったのだ。

すごい、しか言葉にできなかった。
これこそ語彙力を失う、という体験。
こんな感覚は久しぶりだった。
あまりにも凄すぎたのだ。

山里亮太役の森本慎太郎くん、若林正恭役の髙橋海斗くん、他キャストの皆さんの再現度の高さはもちろん、脚本や演出も抜群に良いのだ。

少し脱線するが、ドラマについて書かせて頂きたい。
このドラマはモデルが実在の人物(しかも有名人)でほぼ実話であるから、彼らのターニングポイントや実際の出来事など展開がなんとなく分かっている部分がある。
なのに面白いのは、その出来事の裏にある登場人物の心情描写が物凄く丁寧で、人間の泥臭さ、熱さ、クズな部分、全てを飾らずにド直球で描いているからだと思う。
視聴者は誰かのどこかには必ず共感できるようになっていて、打ちのめされるようにできている。

60分、圧倒されすぎて、圧倒されすぎた。
(進次郎構文)

どうやら彼も一緒だったようだ。
というかむしろ山ちゃんもありがとうだよ…
推しの新たな一面を引き出してくれてありがとう…

ところで、慎太郎くんはインタビューやラジオで「山里亮太に蝕まれている」発言を度々している。
役作りをする上でかなり綿密に連絡を取り合っているそうな。
詳しい内容はここでは書かないが、彼のこのドラマに懸ける情熱と、それに応える山里亮太のことを知り、胸が熱くなった。

ドラマの回を重ねる毎に、森本慎太郎は山里亮太を深めていく。
私は山里亮太の人生を追体験していく。
妬み嫉みの感情も一緒に味わっていく。
相方への発言や行動はさすがによくないが、それらをしてしまう心情は理解できる。

そして先週、第7話が放送された。
南海キャンディーズが世に出た、M-1グランプリ2004を描く回である。

見ていない人は、これだけでも見てほしい。
漫才がとても面白くてたくさん笑った。
なのに、その後ポロポロ泣けてきてしまった。

完全再現とも言われた森本慎太郎と富田望生の熱量と、南海キャンディーズ、そして山里亮太の想像を絶するほどの努力が報われた瞬間に泣けたのだ。


いや、ほんとそれな!!!!!!!!!



ドラマはまだ続いている。
この後、南海キャンディーズには地獄が待ち受けている事も、なんとなく知っている。
けど、その裏にあるそれぞれの思いは知らない。
続きを見て自分がどう感じるのか、とても楽しみにしている。


これまで山里亮太が私の推し界隈に出てくる度に、また?!ここにも!?こちらにも?!?!と驚きと喜びと困惑を感じて生きてきた。

今はなんの決意かよくわからないが「今後どんな推し活をしても必ず山里亮太が顔を出すであろう」ともう腹をくくった。
だったら、私から飛び込んでみてもいいじゃないか。

ここまできたら認めざるを得ないが、既に南海キャンディーズと山里亮太がとても好きになっているのだ。
推しとセットで出てくるサブリミナル山里亮太が私の身体を蝕んでいる。
これは防ぎようがない。全くもって恐ろしい方だ。


ドラマが終わったら、いつかライブを観に行ってみたい。
そんな事を考えながら毎週日曜22:30を楽しみに生活している。





余談

忙しい中SixTONESの東京ドームにも来てくださって、ありがとうございます!
同担ですね!👊



2024.9.18 追記
『だが、情熱はある』のYouTubeが非公開になってしまいました…。
残念ですが仕方ないので、リンク先を変更しました。
みんな、だが情はいいぞ。


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