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孤立との向き合い方~天国へのラブレター~
株式会社福ちゃん福祉Biz研究所 代表取締役
元:地域包括支援センター長
Youtuber福祉の福ちゃん
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専門職として孤立との向き合いかたを考えよう。
「孤立と向き合うって、永遠の課題だよなぁ。」
そんなことを考えながら、
YouTube配信や、オンラインサロン運営、研修、講演、コンサルタント活動をしている福祉の福ちゃんです。
地域で孤立して暮らすおじいちゃん
「孤立と向き合う」ということを、
地域社会にいるご高齢者さんに、
地域包括支援センター職員という立場から学ばせて頂いた話です。
亡くなる前に木彫りのゾウを僕にくれた、
地域で孤立し暮らしていた、
96歳のおじいちゃん(仮称ゾウさん)の話。
(独居。身寄りなし。電話なし。やり取りは手紙もしくは直接会って。
常に周囲には攻撃的な態度で接する。)
ゾウさんとの関りが始まったきっかけは、
88歳の長寿祝いの訪問時(市の独自施策)に、
民生委員から、
「この家にヤバい人が住んでる」
そんな通報をいただいたことから始まりました。
コツコツと、コツコツと、
信頼関係を築くために
地域包括支援センター職員として、
8年間、アプローチを続けてきました。
「私たちはあなたのことを気にしています」
この趣旨のメッセージを手紙や名刺を添えて、
一方的にお伝えし続けてきました。
ほぼ7年半、拒否され続けてきました。
ゾウさんと密に関わることが出来たのは、
最期の半年間ほどでした。
孤立と向き合うとは
よく、
『拒否のある利用者』って言い方しますよね(^-^)
そういった方とどう関わっていくか、
これは永遠の課題のように思います。
僕たち他人が、
地域に住むご高齢者(主役)が関りを望んでいない状況で、
支援に入れるタイミングがあるとすれば、
その方が「困った時」のみです。
その時がくるまで、
僕たちは、その人にとって、
全く必要のない存在です。
でも、その「困った時」を見逃さない姿勢を持つことが、
専門職として、
孤立と向き合う姿勢だと、僕は考えています。
ゾウさんは世間一般から見たら、
清潔とは言えない、
ネズミや、あらゆる生物と共存する、
かなり劣悪な環境で長年生活をしていました。
でもそれは、
ゾウさんにとってなんの問題もない日常の空間。
いわゆる世間一般との、
単なる価値観の違い!
ゾウさんがお亡くなりになる約半年前のこと。
ゾウさんの中で助けが必要な状態となったのでしょう。
地域包括支援センターに一通の手紙が届きました。
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