拝啓、今日出会ったおばあちゃんへ。
デジハリ終わりの夕方。
私はいつものように娘たちを迎えに行き、車に乗せて帰路についていた。
自宅まであと少しー…といったところで、
前方に小さなシニアカーがゆっくりと走っているのが見えた。
乗っているのは、少し背中を丸めたおばあちゃん。
目の前に点滅信号が近づいているが、
どうやら停止したまま動かない様子だ。
「信号待ち、、、してるのかな?」
そう思ったが、歩行者が青になるためにはボタンを押さないといけない交差点。ちらりと見れば、おばあちゃんのシニアカーの左ウィンカーが点滅している。
あれ、左に曲がりたいんじゃないのかな?
でも、そのままの状態で止まっているので、ちょっと判断がつかない。
少しの間待ってみたが、おばあちゃんは微動だにせず、ボタンを押しに行く気配もない。
このままでは、後ろの車も渋滞してしまう…。
意を決して車を降り、
おばあちゃんの元へと歩み寄る。
「おばあちゃん、左に曲がりたいんですか?」
声をかけてみると、おばあちゃんは耳をすませ、ちょっと驚いた顔をする。
「えぇ?信号待ちしよるんよ!」
耳が少し遠いらしい。もう少し大きな声で言ってみよう。
「ここは押しボタン式なので!
ボタンを押さないと信号は変わりませんから…」
しかし、私の言葉が終わらないうちに、
おばあちゃんは少しムッとした表情で一言。
「私、足が悪いんよ!そんな遠くまで歩けんわ!」
内心「おぉ…」と思いつつも、私は何も言わず、そっとボタンを押して自分の車へ戻った。信号が青になると、おばあちゃんはゆっくりと左折し、再びシニアカーで進んでいった。
「いや、シニアカーは歩道走行じゃなかったっけ…」
というツッコミは心にしまいながら、あのおばあちゃんの強い意思にちょっぴり…いや、かなりイラッとを感じた帰り道でした。笑
歳をとっても素直な心は忘れたくないもんだね!
( `ω´ )
…とぷんぷんしながら、帰って速攻ブログ書いた。笑
書いてるうちに面白くなってきたので、そう考えると今日の出来事も悪くないかも?と思えた1日でした!