見出し画像

連絡とるってむずかしい

たまたま知り合ったコンサルタントさんに「建築士になりたい女性がいるのでお話を聞いていただけないか」と言われお会いしました。

「建築士が夢だったけど別の学部を出て、留学して今は違う仕事をしていて、でも建築士もあきらめきれない。もう○才なので決断するなら今しかないけどどうしよう」という話でした。

20代半ばというその彼女。まだまだ大丈夫よと心の中では思ったけれど、どんな時だって「もう○才」って思うのもわかります。

「そうだあの人とお話してみたらどうかな」彼女と同じ場所に留学して、その後建築士になった友人を思い出しました。その人なら共通の話題もあるし、つなげてみたらよい相乗効果があるかも!と思ってLINEしたらすぐに「OK!」と返信が来ました。

そんなことがあった日、うちの面倒を見てくれていたコンサルタントにその話をしたら「うーんそこまでしなくても・・・常識のある子ならばお礼のメールなり来ると思うから、それからでいいんじゃない?」と言われました。

その後その彼女からは連絡なくて、コンサルタントに言われなければなんとも思わなかったのに「もしかして私とのお話ってありがた迷惑だったのかも」と気になってしまい、OKもらった友人にも「ごめん!せっかくだけどそういうことなのでキャンセルで」と連絡しました。

でもその友人には「いや、その子にしてみたら『こっちから連絡するなんて失礼かも』とか考えちゃったりすることもあるよ。こっちからアプローチしてあげなよ」と言われました。

そういえば私も、過去にお世話になって、今それが形になっていて、感謝はしているけども相手にしたら私は大勢の中の一人だし迷惑かもしれないし、とこちらから連絡しようなんて思いもしていなかった方々の顔が浮かびました。

そこで思い切って「あの時こうしていただいたことがこのような形になりました」と何人かに報告したらなんと全員から返事があり、なかには「あの時私が本当にお役に立てたのだろうかと思っていたのでこのような連絡いただいて本当にうれしい」と電話をくれた方までいました。

受け取る側にいると、相手がずっと前とか上とかにいるかのように思えてしまうけど、実はそばに寄り添って同じように悩んだり考えたりしてくれていたんですね。もう前とか上とか、どちらから連絡すべきとか関係ない!と思いつつも結局その建築士になりたい彼女には今だに連絡できずにいるんですけどね。

いいなと思ったら応援しよう!

たかはしあやこ/㈱つむぐ設計 代表取締役
いただいたサポートは建築士として、また、シェアキッチンオーナーとして未来に 向かう人を応援する活動費に使わせていただきます!