美しい花を並べているのではないの ほんとはね 空気を創っているの 美しいのは 花ではない 花が纏う 空気 見えぬものに 息づく 生命のゆらめきを 贈りたい
点をみっつ つくって その あいまあいまに 埋めていくの 高い花 低い花 大きい葉 小さい葉 そうするとね 空間が生まれるの 奥行きが生まれるの そこにね 言葉になることを 望まなかった 想いたちが 鎮もるの
向日葵が太陽を探すように わたしたちは出会いました 雨雲がそっと雨を放つように わたしたちは手をつなぎ くちづけをしました 草花に水をかけるように たくさんの愛を 降り注ぐあなたは わたしに愛おしさを教えてくれました どんなに抱きしめあっても わたしはあなたになれません その苦しさを代わってあげることも でも だからこそ こうして 同じときを分かち合えるのでしょう 一緒に見上げる青空 感じるものは別々でも ここに確かに横たわる絆 そっと腕を組んだら わたしたちは
恋する人はみな 詩人だという わたしは 恋する人は うたうたいだと思う あなたを忍ぶとき この心に 優しい音だけが鳴り響く 恋する人はみな 詩人だという わたしは 恋する人は 絵描きだと思う あなたを浮かべるとき この心に 優しい景色だけが広がる そうね それなら 名もなき うたうたいにも 絵描きにもなりたい あなたがいつでも 安心して眠れるように
好きを 積み上げたら 太陽まで届くのかな そうしたら いつでも 貴方を 照らすことができる 好きを 積み重ねたら あの月まで届くのかな そうしたら 迷子の 貴方を 導くことができる 月と太陽は 出会えないけれど 貴方とわたしは 出会えた 貴方を想いつづける この気持ちは いつか 月と太陽の 架け橋になれるかもしれない
かなしい歌がはじまる どこからともなく 胸の遠くの方で 切なくなるのは たぶん 優しさがあふれているから かなしいのは きっと わたしだけではないはず かなしく優しい旋律が あなたにも 聞こえるのなら 心と心で 踊りましょう わたしたちだけに聴こえる この歌を