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大河ドラマ「光る君へ」第三十六話「待ち望まれた日」所感
諸事情あって
私ごとですが、諸事情あって心身ともに大変疲れた三連休でした。然るに、今回の大河も疲れませんでした?あいも変わらずまひろと道長をいちゃつかせようとするし、それがさも素敵な秘密みたいになっていて、馬鹿馬鹿しい。何度も言ってますが、大河ドラマは人間ドラマですから。そして、歴史ドラマですから。いい加減気づいて。
養子の皇子
後宮ドラマではあるあるネタ。母親の身分が低すぎたり、早くに亡くなったりしたとき、高貴な身分出身の妃あるいは皇后(中宮)などの養子になる。それは、皇位継承権を保障するためでもあるのだけれど、その養母に皇子が生まれた時の養子(母違いの兄)の心とは。個人的にはパターンが二つ。
その一。主人公の養子になった皇子は、賢くていい子。皇位継承前に死んでしまうか、意図的に主人公がその子に皇位を継がせる。(瓔珞の第五皇子や宮廷の諍い女の第四皇子。如懿伝の第一皇子や第五皇子←瓔珞の子と同一人物)
その二。主人公の敵役が養母の皇子は、勢いはいいけれど大抵出来が悪い。そして、その子が最終的に敵役の足を引っ張るか、養母に酷い扱いを受けて、皇帝や主人公、視聴者のヘイトを買う。(諍い女の皇后の第三皇子、瓔珞の継皇后の第四皇子)
例外的に、トンイの実の息子は最後に出てきた王の三番目の王妃の養子になりましたが、この後どんな養母子関係だったかがドラマで描かれないので分かりません。
敦康親王は、どちらになるやら。史実は分かっていますが、これまで私が見てきたパターンとは違う。本人は「中宮さまに実の子ができたら、その子が可愛いのが道理」だと言ってしまう。とってもいい子に見えるのですが、それを知らんそして「おめでとうございます。弟と遊ぶのが楽しみです。」と言えないのが子どもですよね。
現皇太子:居貞親王(冷泉帝の下の子?)
ちょっと、冷泉帝の家系が途中でわからなくなっていますが、冷泉帝の上の子が、今回亡くなった花山院(台詞しですか。あれだけのキャラが)で、その弟が居貞親王(現皇太子)でいいんですよね?こちらはさすが冷泉の家系で、一条帝とは一味違います。「我が息子が次の東宮にならなければ」とか言ってましたが、今回の彰子中宮さまの子が内親王となっても、敦康親王をふっ飛ばして自分の子が東宮になれると思っているのでしょうか。眼中にないのかな。さすがに、中宮が養母なのだから、この人の子よりは有力なはずなのだけれど。いや、歴史を知っているので、知っていますよ。でもこの時点で、そこまでスルーされる存在なのでしょうか。
そもそも、花山院が子どもなしで退位したものだから、弟のあなたが東宮になったのでしょう?そんな、棚ぼたで東宮になった人が……。
倫子さま
復調されたようで、何よりです。黒木さん、十二単がとてもよくお似合い。
この人の家系はうまくいけば超長生きなので、この人の娘である中宮さまの血が皇室に入るというのは、とてもいい選択なのですよね。倫子さまのママまでこの時点で健在ですからね。
紫式部は宮中に入る前、この倫子さまの女房だった説の方が、私は好きです。ドラマに沿って仕舞えば、このまひろさん、昔からの友人の旦那と元彼どころか結婚を挟んで不倫し続け、友人と旦那の子のお手伝いさんしながら、その子の里帰り出産にもついてきて、友人に「よくやってくれてるわ〜ありがとう」とお礼を言われて「いえいえ〜」と。そして、廊下で彼と微笑みを交わす。すごい、どの面さげて。そもそも、不倫相手とその奥さんの子に仕えるとか、不倫相手の奥さんの家に平気で行くとか、ゲスすぎる。敵役のポジション&ムーブじゃんよ。「こんな大河主人公は嫌だ」って大喜利で座布団もらえそうな感じです。なんだろう「倫子さま怖い」とかネットのご意見ありますけれど、私はまひろの方がよっぽど怖い。
超絶可哀想な、今回の倫子さま。
彰子中宮さま
「皇后(定子)さまは漢籍にも、云々。」というライバル心で漢籍を学ぼうとする中宮さま。まひろ姐さん「皇后さまと中宮さまは別の人ですよ。あなた様はあなた様として、帝と添われてよろしいのでは」と諭してあげないといけませんよね、ご指南役なんだから。
この人、もう少し賢い人のはずなのです。ドラマのように、藤式部呼び付けて「他の者は下がれ」って毎回やっていれば、藤式部がヘイトを買うが必定ではございませんか。後宮の長として、そんなはずはない。誰か言う。宮の宣旨あたりが言うはずです。
今回、出産を経てお召し物も好きな青系になった中宮さま。今回が「覚醒」だった気がします。顔つきが変わりましたので。
清少納言ウイカ
お久しぶりです、ウイカさま。ただ、あなた伊周さまに影響されすぎよ。定子皇后さまは、誰かを恨んでうりゃりゃな顔しているあなたをどう思われるかしらね。もっと明るくて誠意のある感じで、素敵に生きた人なのかと思っていました。納言は。
伊周の呪詛
どっかの動画で「呪詛ちか」ってあだ名がついていました(笑)。これまで「道長の周りの人を」って呪っていて、私はそこそこ成功していたと思っていましたが、道長の「お鎮まりください!」にあっけなく折れる刃。道長最強すぎます。この霊力を、晴明は見ていたのかな、なんて思いました。
明子女王さま
すっかり以前の明子女王さまに戻ったような。女性は母親になると人が変わる、とでも言いたいのでしょうか。確かにそれはホルモンの関係とか、母は強しとかあるんでしょうけれど、この描き方は、もはや女性同士のハラスメントですよね。この人もまた、可哀想に見えます。もう、殿の心はどうでもいいのでしょうか。
その他
・道綱、獣の肉食べるの?当時の貴族は四本足食べるのかな。
・五十日の祝い。無礼講が無礼すぎる。
・赤染衛門姐さん、まひろと道長の仲知ってどうするつもり?知っていたならなぜ栄花物語に書かない?
・紫式部日記も爆誕だけれど、きっと史実と違うから、もうアガらない。
・今回登場人物が多すぎて、それも疲れた。
・しばしばしばしば ヒソヒソヒソヒソ。
今日もお付き合いいただき、ありがとうございました。